反射望遠鏡の組み立て方            友田 哲

組み立ての前に望遠鏡についての本を読んで望遠鏡のしくみを理解しておきましょう。

おすすめの本

チロの天文シリーズ  藤井旭の天体望遠鏡ガイド  著者 藤井旭(天体写真家)

発行 誠文堂新光社  初版発行 1990年1月30日  定価 1165円  

天体望遠鏡の構造や使い方など望遠鏡全般にわたって説明があり、図版も多く初心者の方におすすめです。

「ドブソニアンを作ろう」という章に、具体的なドブソニアン式望遠鏡の作り方が掲載されています(口径10〜45cmの作例)。

材料について

光学系の入手先

反射主鏡 鏡径114mm 焦点距離500mm 厚さ約15mm 重量約350g \4800(送料\850)

反射斜鏡  斜鏡短径 25mm ¥1300(送料¥390)

オルビィス株式会社(テレスコハウス)(HPあり。天文ガイドに広告あり)

〒542-0066大阪市中央区瓦屋町2-16-12 tel 06−6762−1538 fax 06−6761−8691

 HPアドレス      http://www1.odn.ne.jp/~caw75780/

接眼レンズは差込口の直径が24.5ミリのものを使ってください。

接眼レンズの形式はケルナー (略号 K )または、オルソ (略号 Or )をおすすめします。

低倍率用焦点距離25〜18ミリ(倍率20〜28倍)   高倍率用焦点距離7〜5ミリ(倍率70〜100倍)

入手先は天文雑誌の広告を参考にしてください。

ホームセンターなどで入手するもの

イレクター (矢崎化工株式会社)

  パイプ長さ90センチ 一本    [J−120B] 一個    [アジャスター] 二個

  [J−147] 一個    [J−30](又は[両サドルA]) 二個

ベニヤ板

  厚さ12ミリ 30センチ×90センチ 一枚    厚さ12ミリ 30センチ×30センチ 一枚    厚さ3〜4ミリ 少々(部品図2)

角材 少々(部品図3)

直径13センチ厚さ12ミリの木の板 二枚(無い時は直径10センチぐらいの丸いもので代用)

8ミリボルト 長さ30ミリ 二本 長さ50ミリ 一本 8ミリナット ニ個 8ミリワッシャ 四枚

両面テープ(ガラスと木材のつくもの)    エポキシ系接着剤    木ネジ 太さ2.7ミリ長さ13ミリ    釘 長さ25ミリ

カグスベール 丸型 小(組立図4)

各部品の加工

1.接眼部側のパイプ

・接眼部側のパイプを必要な長さに切断する。([アジャスター]を接着する側は特に直角になるように注意する。)

・[アジャスター]に付いているボルトは使わないのではずす。

・パイプに[アジャスター]を接着する。

  接眼部側のパイプの長さの求め方

  主鏡の焦点距離−斜鏡中心から焦点まで−[J−120B]の分−[アジャスター]の分+主鏡の厚さ

    500     −      100      −    20     −     8      +  15    = 387ミリ

2.もう一本のパイプ

・長さは正確でなくてもよい。

・[アジャスター]に付いているボルトは使わないのではずす。

・パイプに[アジャスター]を接着する。

3.主鏡の部分

・厚さ12ミリのベニヤ板から部品図1のように切断する。

・凹面鏡の位置にコンパスで同じ大きさの円の書き、8ミリの穴を2つあける。

4.接眼部

・部品図2のように[J−120B]にキリでの固定用木ネジの下穴をあける。

・断面図1のように[J−120B]の内側に、接眼レンズがぴったり入るよう、ボール紙を巻く。

・厚さ3〜4ミリのベニヤ板から部品図2のように2枚切断する。

・方眼紙に型紙1を写し、平らな板の上に置き、その上に[J−120B]とベニヤを図の通りならべて接着する。(使うときと上下逆)

 (エポキシ系の接着剤を使い、固まるまで大きな洗濯バサミで押さえておく。)

・断面図1のように[J−120B]の内側にボール紙を巻く。

5.斜鏡取付棒

・角材を部品図3のように加工し、斜めの面に斜鏡を両面テープで貼る。

6.ファインダー

・[J−147]などのパーツを利用する。(部品図4)

・キリでの固定用木ネジの下穴をあける。

・のぞき口を直径7ミリくらいの穴をあけたボール紙を貼る。

・先に10ミリくらいの穴をあけたボール紙を貼るか、又は十字線を張る。

7.耳軸の部分

*耳軸に直径130ミリ(厚さ12ミリ)の丸い木の板と[J−30]を使う場合

・そのままではスカスカで固定できないので[J−30]の内側にボール紙を2枚、両面テープで貼る。

・丸い板に部品図5のようにキリで下穴をあけておき(本来より間隔が狭い)、それに合わせて木ネジで[J−30]を取り付ける。

*直径130ミリの丸い板が手に入らない場合

・直径が100ミリ前後の丸いもの(水道管の継ぎ手や広口ビンのフタなど)を[両サドルA]を使って固定する。耳軸の直径にあわせて架台の上の部分のV字型の切れこみを適当な大きさに変更する。

8.架台の上の部分

・部品図6のように、厚さ12ミリのベニヤ板から切断する。

・底の板の中心に直径8ミリの穴をあける。

・長さ25ミリのクギで組み立てる。(組立図3)

・耳軸の接するところにカグスベールなどを貼る。

・筒を横にしたときに耳軸が横にはずれないように、V字型の切れこみのところに、はずれ止めをつけるとよい。

9.架台の下の部分

・部品図7のように、・中心に直径8ミリの穴をあける。

・上の面に家具のすべり材を3箇所貼り、下の面に木片を3箇所接着する。(組立図4)

組み立て

・架台の上の部分と架台の下の部分を8ミリボルト(長さ50ミリ)でとめる。ワッシャを入れダブルナットで締める。(組立図5)

・主鏡の部分に8ミリボルト(長さ30ミリ)2本で接眼部側のパイプともう一本のパイプを取り付ける。(組立図1)

・耳軸を両側のパイプに取り付ける。

・ファインダーを接眼部側のパイプに取り付ける。

・接眼部を接眼部側のパイプに木ネジでとめる。

・凹面鏡を両面テープで貼る。

斜鏡の位置の調整

・接眼部のベニヤ板の間に斜鏡取付棒をとりあえず置く。(大きな洗濯バサミで押さえておくと作業しやすい。)

・接眼レンズの差込口から斜鏡に写った凹面鏡の様子を見ながら斜鏡取付棒の位置を調整する。(組立図6)

・位置が決まったら斜鏡取付棒とベニヤ板を木ネジで固定する。(画びょうや接着材で固定しても良い。)

最終調整

・架台の上に望遠鏡をのせ、バランスが合うよう耳軸の位置を調整する。

・ピント位置の確認をする。

  接眼レンズをはめて、1キロ以上遠くの風景(又は夜景)を見る。接眼レンズがいくつかあるときは、それぞれで確認する。

   接眼鏡を一番奥に差し込んでもピントが合わないときは接眼部側のパイプの先を切断する。

   接眼鏡がぬけてしまったところでピントが合ったときは接眼鏡差込部分のボール紙を延長する。

・ボルトや木ネジの締め付けを確認する。

・筒の部分にボール紙などでカバーをつけると、じゃまな光や夜露を防ぐことができる。

注意 望遠鏡で絶対に太陽を見ないこと!

    日光のあたるところに望遠鏡を置かないこと!

   (思わぬところに焦点を結んで、やけどをしたり火がつくことがあります。)

急いでまとめたため、わかりづらい点も多いかと思います。この望遠鏡の作り方につきましては、私のホームページでもコーナーを設けて

紹介していきたいと考えています。

http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3104/index.html

または http://i.am/a.t.m

ご質問などありましたら、こちらにお寄せいただくようお願いいたします。