無メッキ太陽望遠鏡

平成13年6月12日掲載

 

1987年9月23日(火)春分の日に沖縄で金環食が見られました。

この時の日食を観測するために作ったのが、この望遠鏡です。

製作時間が短かったため、いくらでもボロが出てきますが、

どうにか、無事に金環食を観測することができました。   

 

主なスペック

主鏡 口径10cm、焦点距離1,200mm  

斜鏡 短辺30ミリの直角プリズムの斜面

接眼部 サンプリズムを2個使用     

 

メ リ ッ ト

ガラスの表面の反射率を約5%としますと、無メッキの4面反射とした場合、

10cmの集光力   主鏡無メッキで減光   斜鏡で減光    サンプリズム 2個目のサンプリズムで減光

 肉眼の約200倍 ×      5%     ×    5%   ×   5%   ×   5%   = 0.00125倍

と、口径10cmでありながら、肉眼の 1/800 まで減光することができます。

 

全体

製作期間が短かったため、市販の材料をなるべく加工しないで使うことにしました。       

鏡筒は、万が一(実際は十が一ぐらい)にもピント位置が出ない、などということがないようにと、

また運搬時にコンパクトにできるようにと、黒の棚板?とイレクターを使って伸縮式にしました。

観測時は、要所要所にボール紙の遮光カバーを取り付けました。(前日に宿泊先で作った。)

 

主鏡

パイレックス材の自作鏡です。透過光を逃がす目的で裏面をおおむね平らに磨きました。

(もっとも、主鏡セルの構造が不適切のため、あまり意味がありませんが...)       

主鏡セルには両面テープで固定しました。主鏡セルは塗装する時間が確保できないため、

塗装の代わりに黒の色画用紙を両面テープで貼ってあります。                

 

斜鏡

アメリカンサイズの天頂プリズムをバラしました。金具には両面テープで固定しました。

 

接眼部

筒外焦点をできるだけ短くするため、抜き差し式としました。アルミ丸棒を旋盤加工しました。

サンプリズムには望遠鏡で集めた光と熱を逃がすための穴が空いていますが、そこから外部の

迷光が入りこみ、太陽像が掻き消されてしまったため、黒の色画用紙で穴を覆ってあります。