「ひふみ神示とオウム真理教をつなぐ怪文書」の批判的検討
1998.8.15作成

◇はじめに


ひふみ神示に関連してオウム真理教の
Web ページに「怪文書」が掲載されています。その「怪文書」の内容を簡単に要約すると

というものでした。

私はオウム真理教のこの Web のページは(他にもそのような例が見られるゆえに)陰謀物に付き物の「一種の軽いジョークのような扱い」のつもりなのだろうとみなしていました。ところが98年9月号の月刊誌「創」で公開された上祐氏の手紙において、この怪文書が本気で麻原氏を積極的に評価するための支援材料とされているのを見てこの検討を公開することにしました。

この「怪文書」の検討には次のような手法を採用します。

  1. この怪文書の作者とされる和田氏が(枝葉末節を除いた)基本線では真実を述べているものと仮定した場合、そこに不合理や不可解さがあるかどうかを検討します。
  2. (老人が高く評価していた)ひふみ神示でなされる主張・教義とオウム真理教の教義の間に本質的な関連があるかどうか、矛盾はないかどうか、を検討します。

◇怪文書の全体引用


以下に全体をオウム真理教のつけた注釈も含めて
(リンクが変更された場合の便宜を考慮して)引用しますので、最初にこの怪文書を注意深く読んでみてください。なお、オリジナルのURLはここです。

[引用開始]

               「この人物が出口が言っておった人物じゃ!」

 1995年11月、Nifty-serve の掲示板に、次のような文書がアップさ
れた。1週間ほどの間を開けて2回ほど掲示されていたようである。 

 この「怪文書」をそのまま引用しよう。IDと掲載者の名前は伏せ字
にしておく。なお、見やすいように行間を広くとったところがあり、
太字・文字色・リンクなどの装飾はオウム真理教広報部でつけたが、
文字そのものは一文字も変えていない。改行位置もすべて掲載された
ときのままである。
1 ******** 11/04 128 信じられない!!麻原の事を・・・家のヒイ爺チャンが 

〓〓 〓     検索キー:スピリット(こころ)

以下、この文内容は私の友人和田氏よりあずかったもので、かわりに何度か
ここへアップしてみますのでよろしく。m(_ _)m
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始めに断っておきますが私はオウム信者でも俗にいうシンパでもありません。
たぶんみなさんと同じような意見(すべての事件はオウムの仕業)の持ち主だと
思います。

しかし、これからお話することは実際に家であったことで、いまだ信じられない
というか、不思議な最近の出来事です。

この事は私の友人(通信をしている本人です)だけにはなんとなく話していました。
私はパソコン通信ができませんが、その友人が「オウム関連の事ならパソコン通信
で結構よく論議されているよ。その事を通信にあげてみようか」と言ってくれたの
で友人の通信をかりてこの事を話してみようと思い、文にしました。

私は和田と申します。(フルネームはごめんなさい)

最近になって仕事で都内に出てきております。さて、実家の父の祖父(つまり
ひい爺ちゃん)は一般の私達から見ると実に変わった人でした。

私も詳しくはわかりませんがひい爺ちゃんは中国仙道密教というらしいのをやって
いて、私が小さい時にたまに「おもしろいものを見せてあげよう」といって気の力
を使って(気功?)窓にかかっている長いカーテンを浮かせて幼い頃、わたしを
驚かせ喜ばせてくれました。そのカーテンは今でも家の窓にかかっていますが
かなり厚手で長く重いので静電気等などの仕掛けで浮くようなシロモノでは
ありません。それをほぼ床と水平になるまで(60度〜70度くらいかな)浮かせ
持ち上げてしまうのです。

そして、不思議なことにひい爺ちゃんの言うことは必ず現実のものとなりました。

たとえば、日本にバブル経済が襲ったときもひい爺ちゃんはその7ヶ月くらい前
から「もうすぐこの国のお金はナベの泡のごとく消えてゆくことになる」(その後
のバブル崩壊、つまり”泡”という表現まで当たってた事にはさすがの私もたまげ
ました)


日航機の墜落の3ヶ月位前にも「空を飛ぶ乗り物が落ちて、大事になるゾ。それも
一度だけではない」(つづいてその後、中華航空機墜落などの大惨事があったので
ビックリした)神戸の地震の時もその前の年から「国の西方で大地が揺れ落ちて
多くの人に悲しみが襲いかかるから旅には出るな」と言っていたり、米不足のとき
もその前年から「国が冷え、米がなくなる。1年分位は買いだめしておきなさい」
と家族や親戚のものに言っていたり、猛暑での水不足など・・・。

小さなことから大きなことまでいくつかあります。
しかも、ひい爺ちゃんはほとんど睡眠なし(1日平均すると1、2時間睡眠)で
生活しており、寝るときも横にならず、座椅子(お年寄りがよく使っているやつ)
で動かず目を閉じているだけでした。食事も一日に一度少量しかとりませんでした。
このような力はさることながら、100歳以上にもなるのにボケの症状も全くなく、
言葉も聞き取れるほどシッカリしており、杖なしで歩けるのには家族共々いつも
驚かされていました。

さて、それらは前おきとしてこれから家のひい爺ちゃんから聞いた信じがたい話を
します。(いまだに私も半信半疑です)

私は宗教にもさほど興味もなく、よく知りませんが、ひい爺ちゃんの話しによると
昔、戦前に大本教というのがあってそこの教祖に”出口オニサブロウ”という人物
がいたそうです。話しによるとその出口オニサブロウという方と家のひい爺ちゃん
は深い交友関係にあったみたいです。(ひい爺ちゃんはそこの信者ではなかった
そうですが、出口オニサブロウと肩を並べてとっているモノクロ写真が実家に
あります)

当時、その大本教は世界を支配する組織の事や世界大戦などが起きる事を予言した
ため国家から激しい弾圧を受け崩壊、教祖たちは投獄へと追い込まれてしまった
そうです。

以下、出口オニサブロウの事を私に話してくれたひい爺ちゃんの言葉から断片的に
あげると、

「出口はかなりの力を持っている人物じゃった。しかし、イシャ(どうやら世界を
 支配する大組織?を指している言葉のようです)の力と能力は並大抵のものでは
 ない。普通の人間が何千何万と、かかっていっても勝てるような相手ではない。
 ・・・・・しかし、出口はわしだけにはこう言っておった。
  わし(出口オニサブロウ)は多くの民のため世直しをしようと思ったが完全な
 成功までにはいたらないようである。しかし、そう遠くないうちにわしの意志を
 実現させてくれる人物が現れるであろう。そのお方は世直しだけでなく、悪に
 染められた多くの人々の心を正せる偉大なる人物じゃ。わし(出口)はそのお方
 にお会いできるまで生きてはおれぬだろうが、お前(家のひい爺さんのこと)は
 そのお方を目にする事になるはずじゃ。と・・・・・」

とうてい私はこの話しを聞いていたとき、まさかこの先にあげるような出来事に
なるなどと想像すらできなかったし、しなかった。

数ヶ月位前かのある夜。「テレビを見たい」といって(ひい爺ちゃんは今まで何故
かテレビや新聞雑誌など全くといっていいほど見なかったのだが...)夕食後の
私のいる部屋へひい爺ちゃんがきた。

以下、その時の会話を思いだしてできるだけ再現してみます--(ちなみに祖父の事
を小ちゃい爺ちゃん、ひい爺ちゃんの事を大っきい爺ちゃんと家族では呼んでます)

私 「今、面白い番組はやってないよ。どこもオウムのニュースばかりやってる
   から、いいの?」

曾爺「・・・・・・・」

しばらくオウム特集のニュースを見ていて....

私 「まだやってる。早く、麻原白状すりゃいいのに。幹部たちはもう白状しだし
   たのにいつまで黙っているつもりなのかね・・・信者も信者だ。まったく!
   でもほんと、この事件の被害者はかわいそうやね・・・大っきい爺ちゃん」

曾爺「・・・・この人物じゃ」

私 「えっ、何が?」

曾爺「・・・・この人物が出口が言っておった人物じゃ!」

私 「???!えっ?この人って・・・この麻原のこと・・・これが前に話して
   くれた出口さんの意志をつぐような偉大な人のこと?」

曾爺「そうじゃ!この人物に間違いない!」

私 「?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!」(この時ばかりはさすが
   の私もひい爺ちゃんもついにボケが始まったのか、あるいは頭がおかしく
   なってしまったのかと真剣に思ってしまった)

私 「だって!大っきい爺ちゃん。こいつはサリン事件や殺人事件や国家転覆を
   企てたテロ集団のうそつき教祖なんだよ!・・・シッカリしてよ。爺ちゃん
   ずっと新聞やニュース見てなかったから知らないんだよ。
   出口さんの言ってた人物はきっとほかの人だよ。こいつじゃないって!」

   (と、私はかなり息巻いてました)

曾爺「(目を閉じて)・・・このお方に間違いない。
   お前にはわからなくて当然じゃ・・・出口もどんなお方か、見たかったに
   違いない・・・」

と言い残して自分の部屋に戻ってしまった。

わたしはそのニュースの続きを終始隅々まで見て、どこにひい爺ちゃんが言った
ようなことが感じられるのか探そうとしたが全くもって理解に苦しむどころか
サッパリわからなかった。それからひい爺ちゃんの部屋へ行き・・・・・

私 「大っきい爺ちゃん。さっきの話し、どうしてか?どういう事か聞かせてよ」

曾爺「・・・・・・あのお方(麻原の事)には敵、味方の区別すらない。
   普通の人にはあの人物の内(?)なる真の姿は見えないだろう。ただ心を
   カラにしてのみ、その光(?)が見れるようになる。・・・・出口もかなり
   の人物じゃったが、あのお方とは比較にならない。
   ただ、あのお方のみに確信を持ち、ついていけばよいであろう」

私 「ついて行くって!こんな事件を起こして、誰があんな人について行くの!
   洗脳された信者は別として誰もあんな奴についてなんかいくわけないよ!
   ・・・みんなはほかの宗教や教祖の方がまだマシだっていってるよ。
   ・・・だってあのサリン事件やリンチ殺人の事実は何なの、元信者や幹部
   といわれている人たちの証言は何なの?新聞やニュースで言われている事
   はウソだというの?」

   (と、老人相手に私はまたも息巻いてしまった)

曾爺「今の世・・・・・真とよばれるものは偽であり、偽とよばれるものは真で
   ある。すべては壮大なカラクリじゃ、それ以外に真実はない・・・・・
   どのような学者や知識ある者が考えようが、イシャがこしらえた囲いから
   抜け出すことは難しい。イシャのカラクリを理解することは不可能に近い
   じゃろう。真に理解しえている者はあのお方以外に存在しないだろう」

私 「・・・?、じゃあ私たちはこれからどうすればいいの?どうなるの?」

曾爺「そう遠くないうちに多くのものたちが、真に気づかされるような大変動が
   この世に起きるだろう。それがあのお方を指し示すことになるだろう。
   そして、必ずや大きな力を見せてくれるに違いない・・・・・・しかし、
   それまでには多くの惑わせが現れよう。お前も騙されぬよう十分気を
   つけなさい」

私 「???・・・」(このあたりで、もうすでに私は何を信じていいかわか
   らず、唖然としていたように思う)

曾爺「・・・わしは、もうすぐ行かねばならないだろう。出口の言っておった
   あのお方をこの目で見れただけでも、この長きを生きてきたカイがあった
   というものじゃ・・・・」

私 「行くって?・・・・」

それから3日後、ひい爺ちゃんは亡くなってしまった。

不思議な事に亡くなる時もひい爺ちゃんはいつもの座椅子にかけたまま静かに
眠るようにして呼吸が止まっていたのです。

実家にはひい爺ちゃんが大切にするようにといって持っていた「日月ノ神ノ啓示」
と書かれた桐箱に入った巻物みたいなのがあり、内容は昔の言葉で表現されて
いるので私にはよくわかりませんが、ひい爺ちゃんによるとすべてのことがそこ
には記されているのだそうです。


今までのひい爺ちゃんをよく知ってるので私はその言葉がウソとも思えず、
なにか不思議なような・・・どうなっているのだろうかという感じです。
みなさんもウソだと思うでしょうが、(話している本人が信じられないのだから)
家であったひい爺ちゃんと私のあいだの出来事です。

表示終了
 

注(by オウム真理教広報部)

「出口オニサブロウ」=大本教二代教祖「聖師」出口王仁三郎のこと
と思われる。麻原尊師も、彼を偉大な予言者として評価している。

 なお、出口王仁三郎は次のような言葉を残しており、彼の後にさら
に偉大なる聖者が出現することは大本教信者によく知られていたよう
だ。

 「いま、大本にあらはれわれし、変性女子(=王仁三郎)はニセモ
ノじゃ。誠の女子があらはれて、やがて尻尾が見えるだろ。女子の身
魂を立て直し、根本改造しなくては、誠の道は何時までもひらくによ
しなし。さればとて此れにまさりし候補者を、物色しても見当たらぬ。
次節を待ちていたならば、何(いず)れあらはれ来るだろう」

「イシャ」=王仁三郎のいう「イシヤ」=「フリーメーソン」のこと
であろう。Masonは「石工」の意味である。

「日月ノ神ノ啓示」=一般に「日月神示」と呼ばれているもののこと
であろう。日月神示は、大本教系の岡本天明という人物が神の啓示を
受けて書いたとされる文書。原文は数字や記号ばかりで書かれており、
その解読にはかなりの困難が伴った。この神示のなかにも「イシヤの
仕組み」など、フリーメーソンを示す言葉が登場する。

 この文書の真偽については、わたしたちには判断がつかない。

 なお、ここでは迷惑がかからないよう伏せ字にしたが、この掲載者
はオウム真理教関係者でないことがはっきりしている。また、この文
章を書いた「和田」氏に該当する人物も、オウムの信者(在家、出家
含む)に存在しない。

 さて、この「ひい爺ちゃん」の言葉を、あなたはどう考えるだろう
か?

[引用終了]


◇不可解な老人

上述の怪文書における老人の言動に関する記述を検討すると以下のような点が不可解・奇妙だといえます。

  1. それまでオウムに関心を示した様子は無いのにひい爺ちゃんは今まで何故かテレビや新聞雑誌など全くといっていいほど見なかったのだが」、たった一度だけ 「しばらくオウム特集のニュースを見て」いただけで「・・・・この 人物じゃ」「そうじゃ!この人物に間違いない!」と断定できるのは奇妙です。特殊な精神状態に移行することも相見することもなく、TV画面のみでここまで断定できるとするのは、如何にその老人が神秘的な能力をもっていたとしても不自然です。
    麻原氏に深く帰依していた筈の最高幹部達でさえボロボロと脱落してゆく状況でこれはあまりに不可解です。
  2. また老人がそのように断定したきっかけとなったTV番組の具体的なシーンに関する記述が全然なされていません。「わたしはそのニュースの続きを終始隅々まで見て、どこにひい爺ちゃんが言ったようなことが感じられるのか探そうとした」とありながら、具体的な番組の内容について記載がないのは奇妙に思えます。実際に体験したのであればその状況を他人に説明する場合、このTV番組の具体的シーンについてもう少し臨場感のある、具体的な言及をするように思います。
  3. しかも、この老人はニュース番組を最後まで見ることもなく途中で自室へ引き上げています。その後も麻原氏やオウム真理教のこれまでの言動について調べる様子もないのも奇妙です。「あのお方をこの目で見れただけでも、この長きを生きてきたカイがあったというものじゃ・・・・」というほどの出会いであり、「わしは、もうすぐ行かねばならないだろう」という状況であればこの執着心のなさ、そっけなさは不可解です。
  4. これほどの神秘的な能力のある老人がこれまで無名でいたというのが不可解です。(予言能力などがあからさまに知られているわけですから)必ずや周囲に影響を及ぼし人々が慕ってきて、何らかのサークルが形成されるはずだと考えられます。であれば、自分のひ孫だけに独り言のように「ただ、あのお方のみに確信を持ち、ついていけばよいであろう」と言い残すことも不自然です。老人が自分の死期が間近だと理解しているのであればひ孫にもっと具体的な指示や予言、遺言とかを残すようにもおもいます。
  5. 老人の予言がよく当たったとありますが、それまでオウム関連の事件については何の予言もなされていないのが奇妙です。またオウムに関する将来の予測にしても「そう遠くないうちに多くのものたちが、真に気づかされるような大変動がこの世に起きるだろう」というように曖昧、かつ抽象的でこの老人に本当に予言能力があるのか疑わしいものです。
  6. 出口王仁三郎がこの老人にだけ『・・・・・しかし、出口はわしだけにはこう言っておった。わし(出口オニサブロウ)は多くの民のため世直しをしようと思ったが完全な成功までにはいたらないようである。しかし、そう遠くないうちにわしの意志を実現させてくれる人物が現れるであろう。そのお方は世直しだけでなく、悪に染められた多くの人々の心を正せる偉大なる人物じゃ。わし(出口)はそのお方にお会いできるまで生きてはおれぬだろうが、お前(家のひい爺さんのこと)はそのお方を目にする事になるはずじゃ。と・・・・・』と言ったというのは疑問です。なぜこの老人だけになのかが。大本教の後継者でも信者でもないのに。
  7. 老人が「真に理解しえている者はあのお方以外に存在しないだろう」と表現するのはやや奇妙です。ひふみ神示に「すべてのことがそこに記されている」と思っているのであればせめて「日月の神とあのお方以外には...」と表現する筈なのに...。老人(作者?)が無意識のうちに「日月の神」より「あのお方」のほうを重視しているのが漏れたような気配があります。

◇作者のひふみ神示の理解が不充分

この怪文書の作者がひふみ神示を十分に理解していないかったために記述内容が破綻している箇所が以下のようにあります。

  1. 『「日月ノ神ノ啓示」と書かれた桐箱に入った巻物みたいなのがあり、内容は昔の言葉で表現されているので私にはよくわかりませんが』の箇所が不自然です。ひふみ神示は昭和19年に始めて書かれていますからまだ50年程度に過ぎませんし、原本も一枚一枚ばらばらの紙に書かれています。また、ひふみ神示は一度にすべてが書記され解釈・翻訳されたものではなく長い時間をかけて形成され改定もされています。したがってもともと「冊子」ではなく「巻物」といった形で内容を収めるのは無理があります。この箇所はひふみ神示に詳しくないために先入観によって物語を作ったために間違った形跡が濃厚です。またひふみ神示は昔の言葉で記載されているわけでもありません(独特の文語表現はありますが)。
  2. ひふみ神示にはオウム真理教やその開祖についての記述と言えるような箇所は見当たりません。逆に「仏では、もう治まらん」と言い切っている位です。そのひふみ神示を信奉する老人が「そうじゃ!この人物に間違いない!」と言うことはありえません。
  3. ひふみ神示がベースとする神道では体の機能欠損を穢れと見なしてきました。麻原氏のように視力に障害がある人間の場合も相当しますので指導者として適切とはみなされません。ですから老人の発言はありえません。
  4. 老人の日常生活の様子がいくつか具体的に説明されている割にはひふみ神示を信じている老人としての具体的な姿が説明されていないのが不可解です。ひふみ神示を信じてい老人であればかならず行い、家人が目にするであろう行為(ここではその説明はいたしませんが)についてまったく言及されていないのはなぜでしょう? 中国仙道密教(仙道に顕教と密教の区別がある?)の具体的な日常の修行の様子の記述も見られません。座椅子で眠るだの食事の回数・量が少ないとは言及されているのにこれも奇妙です。

ひふみ神示とオウム真理教の教義の関連

歴史上の人物としての釈迦の教え(原始仏教)とひふみ神示の教義・主張は互いに相反するものです(関連する内容はここを参照)。

したがってオウム真理教の教義が教団の主張どおり釈迦仏教をベースとしていると仮定した場合、ひふみ神示を信奉するこの老人が開祖の麻原氏を出口王仁三郎と同等、もしくは高く評価することはありえません。


◇結論

この怪文書は次のような根拠から「いたずら」であると私は判断します。

 


参考

参考のため98年9月号の「創」から問題の部分を以下に引用しておきます。

 こう書いていると、オウムのインターネットのホームページに、一般の人が提供した不思議なエピソードまで思い出されてくる。荒木君はもう知っているかもしれないが、その人の知り合いに、有名な出口王仁三郎の旧知の友で、100歳を超える中国仙道密教の達人で、予言や気の超能力のあった神秘的な老人がいたそうなのだが、久々にテレビを見たいと言い出し、逮捕されてゆく尊師を見て、「この人こそ出口の言っていた人に違いない。この人には敵味方の区別さえない。きっと未来に大きな力を見せてくれるだろう。心を空っぽにして見なくてはこれは分からない」と言い残し、亡くなったという話だ。 face="MS 明朝"> まぁ、老人の言葉の真偽は別にして、心を空っぽにする、すなわち、サマディによって、他心通が生じてくるとは教典にも書いてある。

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