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Sさんのケース (子宮外妊娠)
一人娘を育てているSさんは、もう子供は欲しくないと思っていますが、ボーイフレ
ンドのJさんの子供を妊娠してしまい、しかも、それは子宮外妊娠だと、診断されま
した。ほっておくと母体が危険なため、注射で妊娠を食い止める治療を
しています。注射のせいか、お腹が痛みます。
ヒプノセラピーを受ける目的は、体を痛めずに素早く、自然にこの妊娠を中止する
方法を探るためと、なぜこのようなことが起きたのか、スピリチュアルな理由を知り
たいということでした。
充分にお話を聞いた後、催眠に入っていただき、まず、Sさんにとって、心が落ち着
ける、平安な場所(海辺)に行きました。そこで心を静めたSさんに、妊娠のことを
考えていただきました。
すると、お腹のあたりに緊張があり、その緊張の中へ入っていきました。内視鏡のレ
ンズのように、体内を拡大し、緊張した部分に限りなく近づくと、右側の卵巣に近い
卵管の先に、2センチぐらいの黒い玉が見えました。黒い玉に近づくと、胎児が苦し
んでいるのが感じられました。
悲しそうです。胎児は「死にたくない」と言っているようです。Sさんは、「死なせ
たくない。守らなければいけない」という気持ちを強く感じます。同時に、「この子
を知っている。この子に会いたい」という気持ちを持ちました。
そこで、この子供と過ごした前世があるならば、そこにもどっていただくことにしま
した。最初に出てきた前世では、Sさんは、古代ローマで、男の子を育てている母
親でした。この息子は、二十歳ぐらいのときに、出兵し、戦いで亡くなります。息子
を戦いに出す場面で、「死なせたくない。行かせたくない。行かないでほしい」と、
悲痛な別れを体験します。
二番目の前世は、フランスの若い母親として、子供を産む場面が出てきまし
た。せっかく育てた息子は、ここでも革命に参加して、国に殺されます。また子供を
失った悲しみに打ちひしがれます。この前世でも、古代ギリシャの前世でも、夫で
あった人は、今のボーイフレンドのJさんでした。
Jさんといっしょに海辺を歩きながら、Sさんは二つの前世を振り返り、今起きている子宮外妊娠について語ります。「子宮外妊娠は、学ばねば
ならない試練です。Jと二人で、悲しみや困難を乗り越えているのです。二人でこれ
からもずっと歩いていく。私達はいつもいっしょ。二人で魂を磨いている」
そこへ、小さな男の子が海辺にやってきます。前世で二度も失った息子であり、今、
Eさんのお腹にいる胎児の魂です。この男の子はもう、Sさんの体から離れ、あちらの
世界へ行くことを納得しています。「お母さんに会いたかった。今まで狭くて窮屈
だった」と言います。Sさんは、彼をだきしめ、話します。「ごめんなさい。産めな
くてごめんなさい。必ずまた、会えるから。そうしたら、楽しい人生をおくりましょ
う」 Jさんも、男の子をだっこします。おだやかだが、悲しい気持ちで、子供を見
送ります。子供は納得して去ります。
再び体内の黒い玉にもどったSさんは、胎児に向かって、感謝と愛のエネルギーを注
ぎながら、語りかけます。「Jの子供を妊娠できて、うれしかった。子供が欲しかっ
た。幸せだった。来てくれてありがとう」
すると、黒い玉は、アーモンドぐらいのサイズから、しだいに小さくなり、米粒ぐら
いになり、砂粒ぐらいになり、消えてなくなりました。卵管が普通の状態にもどりま
す。そして、気持ちがよくなったSさんは、最後に、治療によって、痛めた体をいた
わり、癒す時間をとってから、催眠から醒めました。
目覚めたSさんは、お腹の痛みも消え、とっても気分がよくなりました。前世で息子
を亡くした体験により、この胎児を守りたかった理由がわかりました。また、子供は
欲しくないと思っているのに、潜在意識の中ではJさんの子供を欲しいと思ってい
たことがわかりました。そして、ボーイフレンドのJさんと、この胎児とは、いくつ
もの人生をいっしょに過ごしている、言わば、魂の家族(ソウルメイト)のような関
係であることもわかりました。胎児の魂が平和に去ったし、もう妊娠の必要がなく
なったので、Sさんの気持ちは明るくなりました。
(セッションの翌日のSさんのコメント)
(約1週間後のメールより)
(せつこのコメント)
Sさんは、今までもヒプノセラピーを受け、前世をたくさん思い出している方です。
豊かなイメージ力がある方なので、いろいろな手法が使えます。
子宮外妊娠は初めてのケースでしたが、今回のセラピーは、うまくいって、よかった
と思っています。Sさんのお幸せを祈っています。
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