3001:Mars Orbit Insertion

3001:Mars Orbit Insertion



*** It's still not PANORAMA! ***

Story
 テラフォーミングによって海をたたえた青い火星・・。その周回軌道に侵入するため、太陽系を旅してきた一隻の宇宙船が、減速噴射をしながら後退りに接近してきます。

Background
 「3001年」という数字に深い意味はありません。個人的には火星のテラフォーミングが実際に行われるかどうか怪しいものだと思っているのですが、もし行われるとすればこのくらいの遠い未来にならないと結果が出ていないだろうというくらいの意味です。
 明暗境界線付近に見える火山は、タルシス三山最北端のアスクレウス火山で、そのやや下側を東西に伸びるマリネリス峡谷には、海水が入り込んでいます。火星の円盤像の右下側には、やはり海水をたたえたアルギレ大盆地が見えています。

Production Note
 Vue'd Esprit4を購入して初めて作成した画像です。宇宙船のモデルは「Horsehead Nebula」などで使用したモデルを若干手直ししたもので、居住リングを1本減らして2本にしています(二重反転させれば各運動量を相殺できるため)。
 背景の火星は、Vueを購入する最大の動機となった質感設定のフィルタ機能を用いて、実在の火星の画像と、架空の海や植生を合成してあります。もとになった画像データは、火星地表画像と標高グレースケール(JHT'sPlanetary Pixcel Emporiumより)の二枚のみで、あとはVueの質感設定で表現しています。標高に従った陸地の切り抜きはShadeでもできますが、私がほれ込んだのは、なんと言っても海の部分にも濃淡がつけられる点でした。実際にはここまで深度によって色が変わることはないでしょうが、(この画像での)浅海部分に現れる溺れ谷のような地形を見ていると、火星にはかつて本当に海があったのではないかとワクワクしてきます。
 今回は、明暗境界線付近の地表の表情を出しつつ、架空の海と、タルシス高地付近の主要な地形をカメラに収めるために、カメラはダイモスの軌道付近、南緯10度近辺においてあります。宇宙船の上には岩隗を描いてありますが、これは構図のバランスをとるためにおいた架空の衛星です。まあ、3001年ともなれば、衛星の1つくらい増えていてもいいだろうということで・・。

 今回、2003年春のMOMO展にあわせ、宇宙船と惑星のテクスチャを変更し、サイズを大きくしてレンダリングし直しました。火星のテクスチャは、「ブルー・ビーナス」を制作する過程で作った方法に切り替えました。金星は、火星のように精密な地表画像が無いので、その分、テクスチャの使い分けでリアルさを出すように工夫しているのですが、それをフィードバックした形です。宇宙船についても、火星上空画像や金星画像に用いた標識灯やより細かなテクスチャを適用し、ジェットは省略しました。小惑星は、「岩石」を生成し直し、新しく作ったクレーターの質感を与えてあります。

2002/07/06 公開
2003/04/11 惑星、宇宙船のテクスチャを変更


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