馬頭星雲

Horsehead Nebulae


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Background Image from "The Horsehead Nebula/IC434 : T.A.Rector (NOAO/AURA/NSF) and Hubble Heritage Team (STScI/AURA/NASA) "

Story
 DST(時空のしずく)理論は、ワームホール航路をより安価に維持するための研究から偶然生まれた理論で、それは図らずも、窮地に立たされていた超光速飛行国際プロジェクトを救うこととなった。星への旅に、敷設に数年から十数年を要するワームホールゲートは不要となり、人類の前に、ついに銀河系宇宙への扉が開かれた。
 1回のDST転移可能距離と転移精度は飛翔体の質量と速度に依存する。飛距離を優先する小型軽量の無数の探査機が数万光年四方に送り出され、銀河の構造に関する新発見が続々ともたらされた。一方で、飛距離は短いながらも低コスト大量輸送が可能な大型DST船が次々に建造され、数千光年四方に新設された入植地を結んで運行されるようになった。転移精度の問題は、短距離の調整ジャンプを用いることで解決された。DST転移実用化に大きな役割を果たした2人の研究者は、後にノーベル物理学賞を受賞した。
 差し渡し20光年におよぶIC434「馬頭星雲」を間近に望む空間の一点に、いま一隻のDST貨客船が転移を終えて出現した。馬頭星雲まではなお11光年あまり離れているが、地球から見るのと異なり、周囲の星間ガスが近隣の恒星からの紫外線を浴びてほの明るい輝きを放っている。ブリッジでは、超光速標識信号と昔ながらの天測を併用して、たったいま出現した位置を確定する作業が、機関室ではDST機関の自動点検と燃料の最充填がはじまった。乗客たちは次の転移プロセスが始まるまでの数十分を、星間ガスが織り成す複雑な模様を眺めたり、自称星雲通たちによる、前回通りかかったとき見た形状とのわずかな違いをめぐる議論を聞きながらすごすことになる。

Background
 馬頭星雲の画像をつかったパノラマです。馬頭星雲はオリオン座にあり、地球からは1300光年離れています。馬頭星雲は初期状態で正面に見えます。
 馬頭星雲は、明るい散光星雲の手前にある低温の星間ガス(暗黒星雲)のシルエットがちょうど馬の横顔のようにみえることからその名がついており、このぱのらまのように11光年まで接近したときに、はたしてまだ馬頭形にみえるかどうかわかりませんが、せっかく午年なので、なにか馬にちなんだものをと思い、割り切って作成しました。

Production Note
 馬頭星雲の画像はアメリカ国立光学天文台(National Optical Astronomy Observatory)のホームページで公開されている画像を球面に投影して使用しています。この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が一般からのリクエストにより馬頭星雲を撮影した際に、撮影し切れなかった部分の補完にも利用されています。
 このパノラマの前面半球が上記画像で占められており、その他の部分はBryce3Dの手続き型テクスチャです。特に星間ガスのテクスチャは、馬頭星雲画像の外側を適当に埋められればいいと思って作っていたところ、偶然にも意外とリアルなテクスチャができたので、そのまま使用しました(馬頭星雲の存在感を喰ってしまっているかも・・)。
 空間のゆがみは、屈折率のみを与えた球体を負のドーナツでくりぬき、その内部にカメラを置くことにより表現しています。宇宙船は(めずらしく)myShade3でモデリングしたものです。

2002/1/20 公開

DATA
[IC434 Horsehead Nebulae]
1B = Approx.9x107km


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