水星

Mercury


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Story
 水星周辺は、太陽系で最も過酷な環境のひとつといえる。人間を乗せた宇宙船が長期に渡りこの領域で活動するには、まずデリケートな居住区画を効果的に保護しなければならない。そのため、このあたりの宇宙船の多くは陣笠のような熱シールドを常に太陽に向けて飛行する。彼らは太陽の活動を注意深く観察しながら、太陽発電所が地上施設に最大の効率で電力を供給できるよう、常に気を配っている。

Background
 太陽に最も近い惑星、水星上空1200kmあまりから見たパノラマです。初期状態で正面に水星、右手に太陽が見えます。水星の明暗境界線付近には、直径1,300kmの巨大多重リングクレーター「カロリス盆地(Caloris Basin )」が見えています。イラストなどでは、水星は天を覆い隠さんばかりの太陽を背景に描かれることが多いのですが、実際にそうした光景を写真に収めるには、もっと離れたところから望遠で撮影する必要があります。
 水星は地球の月同様、形成直後に地質活動をほとんど停止してしまっており、表面は大小のクレーターに覆い尽くされています。月と異なるのは、月の「海」のようなマグマ噴出を伴う大規模クレーターが見つかっていないこと、水星自身の冷却・収縮に伴ってできたと考えられる「リンクル・リッジ(皺状の断崖)」が多数見られることです。大気も水も無く、また太陽に近いため、表面温度は昼側で摂氏400度、夜側で零下160度という過酷さです。ただ、電波望遠鏡による地球からの観測により、北極・南極域のいくつかのクレーターには、永遠に太陽光が差し込むことがない永久影に守られて、水の氷が存在しているらしいことがわかっています。

Production Note
 水星の画像は、アメリカの惑星探査機マリナー10号が水星から離れながら撮影したモザイク写真をBryce3Dの球体に正面オブジェクト投影して表現しています。元画像はNASAジェット推進研究所のPlanetary Photo Journalで公開されているPIA02418で、水星から60,000kmあまりの距離から撮影されたものですが、球体への投影により元画像よりかなり近い位置までカメラを寄せています。
 これまでに水星を訪れたのはアメリカの惑星探査機マリナー10号だけで、1974年から1975年にかけて3回の接近観測を行いました。この観測で撮影されたのは水星表面の半分にも足りません。2004年にはアメリカの「メッセンジャー」、2010年ころにはヨーロッパ宇宙機関の「ベピ・コロンボ」がそれぞれ打ち上げ予定ですが、それらの接近観測により詳細なデータが得られるまでは、まがりなりにも科学的事実に基づいた視覚的お遊びは難しいようです。
 宇宙船と太陽発電所はBryce3Dのプリミティブオブジェクトと、一部DoGA-L1のパーツを用いて作ってあります。

2001/09/03 公開

DATA
[Mercury]
1B = 1km


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