ミランダ

miranda


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Story
 天王星系は、公転軌道面に対して横倒しになった奇妙な世界だ。有人探査船「チャレンジャー」と「エクスプローラー」は、あの20世紀のボイジャー2号のように、天王星のリングと衛星軌道が成す同心円群を、まるでダーツの標的を射抜くようにあわただしく通り過ぎることになる。5大衛星のうちもっとも内側を公転するミランダは、太古の巨大衝突の傷跡を、弱々しい日光の下にさらしていた。乗員たちが見守る窓外で、ミランダの荒々しい地平が、不気味なグリーンに輝く天王星の巨大な半月を急速に隠し始めた。

Background
 天王星の衛星ミランダ上空80キロから見たパノラマです。初期状態では、ミランダの地平線に隠れようとする天王星が正面に見えます。天王星の赤道傾斜角は97.9度も傾いており、1986年にボイジャー2号が訪れたときは、南半球を太陽に向けていました。衛星たちの公転軌道は天王星の赤道に対してほとんど傾いていないため、ボイジャー2号は衛星群の南半球しか撮影することができませんでした。
 太陽から19天文単位も離れた天王星では光量が乏しく、撮影には長時間露光が必要になります。ボイジャーはミランダから約2万9000キロのところを時速7万2000キロで通過しながら、探査機本体を微妙に回転させて被写体を追尾する流し撮りの要領で1.44秒の露光を敢行し、分解能500メートルという鮮明な画像の撮影に成功しました。こうして得られた画像から、直径わずか470キロの小さな衛星の表面に、高さ20キロに及ぶ断崖をともなう溝状の地形があることがわかりました。「卵形地形」と呼ばれるこうした荒々しい地形は、いったん出来上がったミランダが巨大衝突によって一度ばらばらになり、再集積したことを示していると考えられています。
 天王星のリングは土星のリングに比べると暗くて細く、ボイジャーが天王星本体に露出をあわせて撮影した画像では見ることができません。ここでは、多くのイラストレーションと同じく、リングの明るさを誇張して描いています。  シェークスピアの戯曲にちなんで内側からミランダ、アリエル、ウンブリエル、ティタニア、オベロンと名づけられた5大衛星は、太陽系の他の多くの衛星と同じく公転周期と自転周期が一致しているため、常に同じ面を天王星に向けています。ただし、このパノラマではミランダのもっとも特徴的な地形を視野に入れるため、天王星に対する角度を変えてあります。

Production Note
 天王星や衛星群の表面の模様は、デヴィッド・シール氏のSolor System Simulatorで紹介されている地表画像を使用しています。したがって、この方法で描けるのは南半球だけということになります。
 パノラマ画像を作るときは、基本的に「画面に収まりきらないスケール」の天体配置を意図しているため、惑星と衛星はカメラの反対方向に置くことが多いのですが、今回はミランダの地平にかかる天王星という構図にし、代わりに反対の方角ごく近距離に宇宙船を配置してみました。5大衛星の他の4つもパノラマ内に配置してありますが、この分解能だと恒星と区別することができません。また、土星の衛星パンドラとプロメテウスと同じく、天王星のリングにもオフィーリアとコーデリアという羊飼い衛星があって一番外側のε(イプシロン)リングを安定させているのですが、これもこのパノラマの分解能では描ききれないため配置してありません。

Courtesy Jet Propulsion Laboratory. Copyright (c) California Institute of Technology, Pasadena, CA. All rights reserved. Based on government-sponsored research under contract NAS7-1407

2001/04/14 公開

DATA
[Uranus , Miranda]
1B = 100km
[Surface Texture]
Based on Devid Seal's Solor System Simulator


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