着地の瞬間:もしもの”はやぶさ”

TouchDown:MUSES-C(Hayabusa) on ITOKAWA


<img src="muses-c_td_s.jpg" width=400 height=300><br> パノラマをご覧になるにはプラグインが必要です。<br> トップページに戻り、ダウンロードして下さい。
[
QTVR cubic | Source Image]
Mouse drag or cursor keys:View Direction/SHIFT,CTRL:ZOOM

Background
 日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の工学実験探査機MUSES-C「はやぶさ」に、もしも「下面全周カメラ」がついていて、着地の瞬間の周囲の情景を撮影していたら、という想定で作成した360度パノラマです。パノラマ視野正面、サンプル採取装置の見える方が、小惑星イトカワの南方向で、時計回りに西、北、東となっています。西北西方面には、1回目の着地時に投下した「ターゲットマーカー」が見えます。着陸地点は、イトカワの中でも平滑な地域「ミューゼスの海」で、地平線上には、それを囲む岩隗の多い地域が見えています。
 「下面全周カメラ」の画像をシミュレートした画像は、こちら。

 残念ながら、現実のMUSES-Cには、このようなカメラは搭載されておらず、こういう情景は撮影されていません。実際のMUSES-Cの構造は、たとえばこちら。このパノラマでは、着陸子機「ミネルヴァ」の代わりに、同じ場所に魚眼レンズ装着の全周カメラが搭載されていたと仮定しています。実際のミネルヴァは、もし成功していれば、世界ではじめて小惑星表面の様子を撮影できたのでしょうが、分離と通信には成功したものの、着地には失敗しています。

Production Note
 実際のMUSES-Cには、このパノラマにあるような日の丸やISASロゴマーク、色見本はついていません(そもそもこのような情景を撮影することを想定していないので当然)。サンプラーホーンについている色見本は、バイキング探査機の画像から切り出して使っています。また、探査機の姿勢によってはサンプラーホーンの位置が影になってしまうため、カメラとサンプラーの中間くらいに、撮影用の下向きランプがひとつついている設定です。
 周囲の景観は、写真をもとに経度0°方向から見たイトカワの形状をBryce5の地形で制作し、カメラを地表面に近づけて描画しています。探査機本体は、やはり公開されている写真や構造図、CG等を元に、プリミティブオブジェクトの組み合わせでできており、地表に落ちる影を描く上で最小限(と思われる)の部品しかついていません。(^^;)イトカワ本体と探査機の大きさの比率はほぼ実際の大きさ(500mと1.5m)にあわせてあります。こういうことができるのも、イトカワ自体が小さいおかげです。
 イトカワについては、「写真をもとに」といっても外形をなぞるのがせいぜいですし、岩等のオブジェクトの配置にも限界があるので、画面上の小石や遠くの岩隗の大部分は、地形オブジェクト表面のテクスチャで描画しているものです。したがって、実際の着陸地点の光景を正確に再現しているとは到底いえません。イトカワの精密な3次元モデルが作製されるようなことがあれば、ぜひそれをもとに、より正確な地表の再現をしてほしいと思います。
 ちなみに、今回作ったイトカワ全景および着陸地点俯瞰図はこちら。

2006/07/09 公開


戻る