オルフェウスの朝

The morn of Orpheus


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Story
 長く続いた隕石爆撃の時代は、ようやく終わりに近づいていた。
 この若い太陽系でも、岩石質の惑星のいくつかは原始の海で満たされ、「エウリディケ」では最初の生命たちが繁栄のときを迎えていた。大気中に酸素はまだ無く、海面付近は有害な紫外線にさらされていたが、深海底の火口をすみかとする「エウリディケ」の小さな住人たちにはどちらでもよいことだった。「エウリディケ」の大部分は深い海に覆われ、上陸すべき陸地はわずかだった。加えて地軸が不安定な「エウリディケ」は気候変動が激しく、生物たちは穏やかな深海の環境に満足していた。
 「オルフェウス」は「エウリディケ」のすぐ外側を公転する水惑星で、大きさは「エウリディケ」の半分ほどしかなかった。「オルフェウス」の海にも生命があふれていたが、「オルフェウス」の重力は大気を引き留めておくには少し弱すぎたため、彼らは遠からず滅び去る運命にあった。
 だが、もっと重要な要素があった。「オルフェウス」の軌道は「エウリディケ」の軌道と交差していたのだ。「オルフェウス」は何度か「エウリディケ」とニアミスを犯していた。時がたち、二つの惑星は再び異常接近をむかえつつあった。「エウリディケ」の上空で、「オルフェウス」は青みがかった光点から、海陸を浮かべた円盤状の姿へと肥大していった。「エウリディケ」に面した「オルフェウス」の主大陸は明暗境界線上にあった。それは、主大陸が迎える最後の朝であった。

Background
ある太陽系の初期の姿を描いた作品で、次の「エウリディケ最後の日」と組になっています。カメラは原始惑星「エウリディケ」の赤道上空600キロに設定してあります。初期状態ではカメラは原始惑星「オルフェウス」に向いており、右手に輝く太陽を挟んで背後には原始惑星「エウリディケ」が眼下に広がっています。「エウリディケ」は地球と同じ半径6,400キロ、「オルフェウス」はその半分の大きさに設定してあり(もう分かりました?)、両者の距離は20,000キロあまりです。
 カメラの高度である600キロという数字は、ハッブル宇宙望遠鏡の軌道と同じ高さです。ハッブルの点検に行くシャトルからは、地球がこんな感じに見えるのでしょうか。

Production Note
「オルフェウス」にはBryce3Dプリセットの「地球」のテクスチャを、「エウリディケ」には「島々」と「穏やかな波」のテクスチャを「白黒」のアルファチャンネルで混合したマテリアル与えてあります。雲は両者とも「星雲」のテクスチャで、カメラに近い「エウリディケ」の雲には若干フェースの変調を加えています。雲の層の外側に青い半透明の球体を加算することで、海や雲海の輝きを表現しています。
 最初に作成したときにカメラの距離を600キロとしたのは、実はもうひとつの理由があります。エウリディケの大気は青いファジーな球体で表現していますが、このマテリアル設定でカメラをこれ以上近づけると、大気の球体が何故かレンダリングされないのです。この問題への対処法は「ハンマー落下」をつくったときに大気の球体をつぶして地平からはみ出させるという方法で解決し、今回の修正版でも使用しています。

2000/09/21 公開
2001/04/23 細部を修正して再公開

DATA
[Orpheus & Eurydice]
1B = 1km


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