フォボス

Phobos


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Story
 高度10kmから眺めるフォボスは一個の巨大な岩山だ。眼下では探査機ののんびりした運動にあわせて、景色がゆっくりと移ろって行く。探査機は火星側半球にさしかかろうとしており、フォボス最大のクレーター「スティクニー」がいびつな地平線の向こうに隠れていくのが見える。
 船上では電源装置の点検が続けられている。船外活動をする羽目になったのは不運だったが、さいわい簡単な作業により機能を回復できそうだ。9300キロあまり彼方の火星上では、タルシス三山とオリンポス火山が朝の日差しを浴びて輝いていた。

Background
 火星上空約9370キロ、第一衛星フォボスの公転軌道付近から見たパノラマです。初期状態で正面右寄り約6キロにフォボスが見え、火星は背面に見えます。
 フォボスは差し渡し27x21.4x19.2kmのいびつな衛星で、遥か昔に火星に捕獲された小惑星だと考えられています。太陽系の大半の衛星の例にもれず、つねに火星に対して同じ面を向けたまま公転しています。周期はわずか8時間ほどで火星の自転周期よりはるかに速いため、地表からは西から東へ動いて見えます。
 フォボスの像の左端に見えるスティクニー・クレーターは直径約10キロで、フォボス自身の直径の1/3以上あります。スティクニーからは放射状の溝が多数伸びていて、これらはスティクニーをつくった天体衝突によってできたと考えられています。
 火星の北半球、明暗境界線付近には太陽系最大の楯状火山オリンポス山が見えます。オリンポス山は海進によってタルシス高地から張り出した半島のようになっており、山麓一帯は緑に覆われています。もう少し海水面が上昇すると、本土と切り離されて一個の火山島となってしまうでしょう。
 オリンポスの東側には南北に連なった巨大な三つの楯状火山が見えます。北からアスクレウス山、パヴォニス山、アルシア山で、日本ではまとめて「タルシス三山」と呼ばれています。東の地平線の赤道近くには、マリネリス峡谷の西の端も見えています。

Production Note
 フォボスのモデルはアメリカのバイキング軌道船が撮影した写真をつぶした球体に投影したものです。このため、火星との位置関係と光の加減をなるべく両立させるのに苦労しました。またフォボス自身の三次元形状は表現されていないので、実際にこの距離まで近づいたらこのパノラマとは相当違って見えるはずです。原画はグレースケールであるため、色はソ連の「フォボス」探査機の画像を参考に、Bryce3Dの雲のテクスチャで着色しています。
 有人探査機と火星のモデルは「Sea of Marineris」で作成したものの流用、宇宙飛行士はmyShade2でモデリングしたものです。

2001/08/25 公開

DATA
[Mars]
1B = 10km
[Phobos(*Picture)]
1B = approx.200m
Phobos original photo is produced by NASA(Spacecraft: Viking orbiter)
Downloaded from Views of the Solar System


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