ブルー・ビーナス(3D全図:起伏を強調)

Blue Venus : 3D Map(height enhanced)



*** It's still not PANORAMA! ***
Nomenclature (上の画像に登場する地域の地名)

Background
 テラフォーミングされた、いつかの金星の、単純円筒図法で表現された「世界地図」です。図の上端が北極、可鍛が南極で、マクスウェル山地とアルファ諸島を結ぶ画像の中心線が経度0度です。
 この図では、金星表面の高低差のうち低い方から4割程度の標高を海水準としており、「平原(Planitia)」と呼ばれる標高の低い平原は水没し、本来の金星の「大陸(Terra)」や「地域(Regio)」と呼ばれる標高の高い地域が残っています。テラフォーミング後の「青い金星」の地名は、基本的に「大陸(Terra)」を「大陸」、「地域(Regio)」を「島」「諸島」「高地」、「平原(Planitia)」を「海」などと単純に読み替えたものですが、金星の地形分類は、標高との関係が比較的あいまいだったため、ラダ大陸(Lada Terra)やアイストラ地域(Eistla Regio)」のように、もともとの命名ではひとまとまりだったものが、相対的に標高が低いために大半が水没してしまったものもあります。
 地球のプレートテクトニクスのような、大陸と海洋に分かれた大規模な水平運動がないせいか、金星の「海陸分布」は比較的均等で、フラクタルノイズで発生させた海陸に近い印象を受けます。金星の地形は、地球に比べてマントル対流の影響をより直接的に反映していると言われていますが、改めて地図を眺めてみると、ベータ地域やアトラ地域など、標高の高い部分の中心付近に深い溝がみられる地形などは、アスファルト舗装を街路樹の根が押し割ってできた亀裂のようで、たしかに地下からの大きな力を受けているように見えます。

Production Note
Vue4で描いた「ブルー・ビーナス(3D全図)」と同じデータをつかって、景観描画ソフト「VistaPro2」で描画したものです。今回のバージョンでは海底地形(早い話が実物の金星における低地の地形)も再現されていますが、その分、前回はさほど気にならなかった標高データのギャップ(特に南半球に多く見られる地形が異常に平坦な部分)が目立ちます。
 前回のバージョンが2Dピクチャにバンプとパースをつけただけだったのに対し、今回は起伏が実際に形状として表現されています。高さ方向はかなり拡大されており、実際の金星の地形はきわめて平坦です。

2003/04/12 公開


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