来訪者

Visitor


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Story
 巨大な宇宙船で世代を重ねながら旅を続けてきた彼らは、何度目かに立ち寄った恒星系で、ひとつの惑星に目立った酸素吸収スペクトルを発見した。近づくにつれ、そこが濃密な大気と生命に満ち溢れた世界であることが明らかになった。2隻の巨大な母船が惑星の周回軌道に乗ると、数機の探査船がそこから飛び出していった。
 まだ知的生物こそ現れていなかったが、気候は温暖で、巨大な動物たちが地上を支配していた。彼らは惑星が何度か好転するあいだ、母船の修繕と補給、そして惑星の資源や生態系の綿密な調査を行った。豊かな惑星だった。当然の成り行きとして、ここで旅を終わりにすべきではないかと言出す者も少なからず現れたが、結局はすべての者が賢明な老船団長に従った。彼らは遙かな目的地に向かって、再び壮大な旅路に着いた。
 旅立つ前、彼らはひとつの島に記念碑を---短い滞在期間に彼らが収集した知識を詰め込んだカプセルを残していった。それは大抵の物理的な干渉には耐えるよう設計されており、いつかこの惑星の生物たちが一定の知性を獲得したときに開封され、限りない富を約束することになる、未来への贈り物であった。
 ただひとつ不運だったのは、彼らがカプセルを設置した島が、1億年後にようやく出現した知的生物たちによって、「ユカタン半島」と呼ばれることになる場所だったことだ・・・。

Background
 白亜紀中期、1億年前(100Ma)の大陸の配列を再現してみたくて作ったパノラマです。初期状態では正面から左にかけて異星人の母船、背面に地球があり、カメラの周囲を探査船が飛行しています。下方向にはもう一隻の母船が見えます。カメラは地表から4,200kmあまり上空にあり、直径10,000kmあまりの範囲が見えています。
 お話の中で異星人たちがタイムカプセルを埋めたユカタン半島は、6500万年前に直径10キロほどの小惑星が衝突したとされる地点です。いくら彼らのテクノロジーをもってしても、隕石の直撃に耐えられたかどうか・・・という落ちです。この隕石衝突による気候の激変は、恐竜をはじめとする白亜紀大絶滅に大きな役割を果たしたといわれています。
 このころは、大西洋が拡大し始めたばかりで、南米、アフリカ、南極、インド、オーストラリアなどの大陸が比較的近くに分布していました。作中では、ウェゲナーが大陸移動説を唱えるきっかけともなった南米-アフリカ大陸の境界付近を中心に配置しました。現在の大陸の形状がわかり、なおかつ配置が違うのでエキゾチックな絵になることを期待したのですが、パノラマで見ごたえのある距離までカメラを近づけると(当然ながら)それらの一部しか見えないので、意外と物足りないものになってしまいました。

Production Note
 今回手直しした地球は(最近では常套手段となりましたが)海洋、大陸、山地、雲、低層大気(加算)、地平線近くの霞(加算)、高層大気(ファジー)の7層構造になっています。大陸の配列は、Web上で公開されている古地理図をもとにつくりました。History of the Univers(Hotu)で公開されている古地理図をもとに海陸の分布、浅海域の分布マスクを作成しました。大陸上の植生区分や山地の位置はPaleomap Projectの古地理図をもとに先ほどの海陸分布マスクを削り込んで作りました。
 当初公開したモデルは、地球本体と雲、大気の3層構造で、地球本体も海陸マスクで塗り分けただけのものでしたが、どうもいまいち仕上がりが不満で、長い間手直ししたいと思っていました。旧バージョンはPavilion 2にQTVRで掲載してありますので、見比べてみてください。
 母船の頭部以外と探査船は面対象地形です。トゥルータイプフォントをキャプチャして地形のピクチャマスクとし、ガウスエッジにより滑らかにしています。母船は「★」、探査船はマル付の「中」です。母船の魚の骨っぽい雰囲気が出ているでしょうか?
 地球と母船の間に月がかなりくっきりと移っていますが、この大きさに表示するために月のモデルの著系を実際の比率の6倍(つまり地球のモデルの1.5倍)に誇張しています。

2000/11/24 公開
2001/08/11 地球、背景を手直しして再公開

DATA
[Earth system(100 million years ago)]
1B = 150km
[Starship]
Not Scale


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