ハンマー落下

Hammer fall


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Story
 太陽系外宇宙から飛来したハムナー・ブラウン彗星が、地球のすぐ近くを通過することがわかると、世界各国はハレー彗星以来の観測チャンスを逃すまいと、完成したばかりの国際宇宙ステーションに特命観測班を送り込んだ。テレビでは数々のドキュメンタリー番組がくまれたが、キャスターのふとした言い間違いから、ハムナー彗星は「ハンマー」とあだ名されるようになった。
 ハンマーの軌道が精密になるにつれ、最初数十億分の1と言われた地球との衝突の確率は、数千分の一、数百分の一と不気味に上昇を続けた。世の終わりを訴える宗教家が現れ、非常食の売上が増えていった。
 6月、ヒューストンの管制センターではハンマー最接近を前に緊張が高まっていた。いまや地球は彗星の頭部にすっぽりと包まれ、暗闇であるはずの宇宙空間は真珠色の輝きに満ちていた。「ハンマー・ラブ」とあだ名をつけられた国際宇宙ステーションでは電力の供給が低下しつつあった。彗星の尾に含まれる微粒子の衝突によって、太陽電池が傷つけられているのだ。彗星の核は太陽を回りこむ際に潮汐力でばらばらに分解していた。ステーションからの途切れがちな音声は、地球が破片群の進路に重なっているらしいことを告げていた。
 にわかに映像がクリアになった。ステーションが、温存していたバッテリーによる全力送信を開始したのだ。管制スクリーンに、逆光になった核の破片のひとつが映し出された。それは急速に動き、やがて地球そのものが視野に入り、そして次の瞬間、目もくらむような光が閃いた!

Background
 ラリィ・ニーヴン&ジェリー・パーネルの小説「悪魔のハンマー(Lucifer's Hammer)」を題材にしたパノラマです。ただし、1977年に発行された原書より少し時代を進めて、作中のスカイラブを国際宇宙ステーション(ISS)に置き換えてあります。原書では彗星の大部分は地球に落下してしまいますが、パノラマでは最大の核がジェットを噴出しながらステーションの頭上を悠然と飛び去っていきます。
 一昨年は「ディープ・インパクト」、「アルマゲドン」と「落下」映画の花盛りで、特に「ディープ・インパクト」などは彗星の落下といい大津波といい「悪魔のハンマー」を髣髴とさせますが、実際にはウィリー&バーマーの小説「地球最後の日」とクラークの小説「神の鉄槌(※これもハンマーですね)」を元にしたオリジナルストーリーとのことです。個人的には、彗星(隕石)を簡単に爆破してしまう話より、手も足も出ない方が真実味があって好きなのですが、「悪魔のハンマー」は映画化されないばかりか文庫も絶版になってしまっています。筆者は、どうしても読みたかったので、古本屋を探しまわってやっと手に入れました。
 ちなみに原作は、まったくばらばらに生きていた人々の運命がハンマーの発見から落下に向かって収斂されていく様と、落下後の世界で必死に生きていこうとする様を克明に描いており、一読の価値があります(日本語訳が今ひとつですが・・・)。

Production Note
 このパノラマの主役はISSです。Newton別冊「宇宙への挑戦」に収録されている三面図をもとに目分量で組みはじめたものが意外とリアルに仕上がったため、そのまま使ってあります。円筒、キューブなどプリミティブオブジェクトばかりでできており、主要部のモデリングはものの1時間で終わってしまいました。表面の模様やトラスの格子もすべてBryce組み込みの手続き型テクスチャ(procedurak texture)で、画像は一切使っていません。
 「地球」は高度400キロという近距離からの描写です。当初webで公開されている超高分解能の地表面テクスチャを割り当てようと考えていたのですが、なにせ数十MBという大容量のため何度ためしても読み込み途中でフリーズしてしまい、やむなくこれも手続き型テクスチャで処理しています。
 彗星核とその破片は「岩石」オブジェクトで、自己複製したものを少し拡大して半透明のマテリアルを与え、ハローをまとっている様子を表現しています。彗星の「尾」に物質を供給するジェット(核表面からの噴出)は、プリセットマテリアル「グリーンに照らされて」の色を変更して用いています。

2001/03/03 公開
2001/07/03 テクスチャ等を修正

DATA
[International Space Station(ISS)]
1B = approx.0.2m
["Earth"]
1B = 0.2km
[The Hammer(Hmner & Brown's comet)]
Not Scale


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