SFセミナー2003 出張報告書


■■■ SFセミナー2003 ■■■

日程: 2003.5.3 - 4
場所: 本会:全電通労働会館ホール(お茶の水)/合宿:ふたき旅館(本郷)

【 本会企画 】

◆「SFラジオドラマの世界」出演/門倉 純一、真銅 健嗣
昔々、アドベンチャーロードや青春アドベンチャーや二人の部屋や二人のカフェテラスに
はまっていた私としては、とてもなつかしいお話でした。私がラジオ離れしたあとも、
とても面白そうな作品をドラマ化していたのですね。「音」というのはたしかに想像力を
鍛える媒体なのです。ミステリが苦手、というのは、なるほど、、と。
NHKFM、6月は神林長平「完璧な涙」の再放送だそうです。ラストが原作と違う件、
聴いた時には、ううむ、と思っていたのですが、裏事情(耳で聞いたときのわかりやすさ)
を伺うと、納得せざるを得ないのかな・・・と。

◆「微在汀線の彼方へ――飛浩隆インタビュー」出演/飛 浩隆 
『グラン・ヴァカンス 廃園の天使機戞淵魯筌ワJコレクション)を慌てて読んでおいて、
本当に良かった・・・と思いました。作品にめっちゃ惚れてしまった後、飛さんインタビュー
を聞くと、なるほどーと思うこと多し。
シリーズ2作目は、昭和50年代の高校生が出てくる別の区界の話とのことなのですが・・・?

◆「SFの海・レムの海‐スタニスワフ・レムを語ろう」
出演/巽 孝之、島田 和俊、芝田文乃 司会/野田 令子
キャメロン+ソダーバーグ+クルーニーのリメイク版映画「ソラリス」と、国書刊行会から
「スタニスワフ・レム・コレクション」が出る、というということで、レムの年になるだろう、
というパネル。ポーランドにおけるレムの受け取られ方をお聞きして、目から鱗。国民作家!
で、学校の課題図書になってしまうような作家だったのですか。わからんものは、わからない
という視点はたしかに、ロシア、東欧系SFなんだろうな、と思いました。アメリカなら、
わからんものは敵だ、となるのですね。とても納得。レム事件の話なども、アメリカならでは。

◆「SFをBuchiのめせ!――出渕裕参上」出演/出渕 裕 聞き手/牧 眞司
ラーゼフォンを未見のため、非常に悔しい思いをしたパネル。すごく面白そうで観たくなって
しまいました。特に、TV版を再編集することで、映画版は新しいストーリーを作ったという
のは、見較べてみたいかも。神林版ノベライズラーゼフォンから映画にフィードバックされた
部分があるというのも、面白いかも。


【 合宿企画 】 ◇「夜と泥の――飛浩隆マニアックス」出演/飛 浩隆 同人誌版作品集を未読のため、話にちっともついていけなくて、これまた悔しかった企画! 「グラン・ヴァカンス」の成り立ちや設定について、SFというものについて、等など 飛さんのお話を伺うことができたのは、とてもうならされた企画でした。 ◇「SF十段」 去年に引き続き、トーナメント制で、各自3分間で作品紹介のプレゼンを行い、勝敗は観客が 決める、というSF十段決定戦。SF十段日下三蔵氏を破り、めでたく新十段になられたのは 東茅子さんでした。あのミラクルボイスには、その本を読みたいと思わせる魔力が・・? ◇「SFJapanの部屋」  出演/大野修一(徳間書店)、塩澤快浩(早川書房)、三村美衣 徳間VS早川のプロレス(?)が見られるかと思いきや、浅暮三文氏の殴りこみ(!)により、 場外乱闘試合に?!SFだけじゃなくて本が売れないんだ、とか、ここ数年で流通が変わるか? といった話題がいろいろと。売れるモノだけが売れて、それ以外がまったく売れないのは、 「損をしたくない」という心理が強くなってきたからだ、というのは、なるほどと思いました。 各雑誌の裏話などもいろいろお聞きしましたが、いったいどれがオフレコなのか、わからない ので、ここには書けません〜〜 創元の小浜徹也氏が入ったり、メンバは入れ替わりましたが、結局朝までだらだらと。
■ 所感 夜企画は、またもや見たい企画が裏に裏にと重なり、悔しい思いを。(毎度のことですが・・) ハヤカワJコレなどもあり、いよいよSF初夏の時代か?と嬉しく思うのですが、ハルキ撤退 などという動きもあるので、どうなのでしょう、、、 それにしても、畳の上でだらだらしながら、作家さんや編集者さんたちのお話をお聞きする、 というのは、なんという贅沢な場なんだろう、と毎度思うのです。 普段、ネット以外ではSFな人たちと接しない生活を送っているので、SFエネルギーを SFセミナーとSF大会で大量摂取しないと、ね。 −以上−

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