第39回 日本SF大会 「Zero−CON」出張報告書


日時 : 2000年8月5、6日 出張先: 第39回日本SF大会「Zero−CON」 場所 : パシフィコ横浜 会議センター 参加者: silverberry [記]
■ SF大会の概要 要するに、年に一度のSFファンと作家のお祭りです。 トークショーやパネルディスカッション、ファン集会、ゲーム等の企画を、作家もファンも一緒に なって楽しもう、といったイベントです。パラレルセッション形式で、いろいろな企画が行われて いますので、参加者はタイムスケジュール表を見ながら、あちこちの部屋を渡り歩くことになります。 SFだけにかぎらず、ファンタジーもホラーもミステリもあり、小説だけでなく、 コミックにアニメにゲームに特撮、と様々なジャンルを取り揃えています。 今年は、都市型コンベンション形式だったため、畳の上で酒を酌み交わしながら・・・なんて ことはできませんでしたが、企画の数の多さと内容の濃さ、ゲストの豪華さでは、近年類を見ない 充実した大会でした。(去年の「やねこん」も充実してましたけれどね・・・)
■ 活動報告 ※ 敬称略です。ごめんなさい。 ◆ 8/4(金)SF大会・前日 夕刻、なんとか職場を抜け出し、一路横浜へ! 中華料理屋でくつろいでいた友人達と合流し、横浜駅近辺のホテルへ直行。 で、さっそく荷物の山から友人が取り出したのは、茶色い布。実は、昨年友人達が 泣きの涙で「オネアミスの翼」の王立宇宙軍の衣装を作った際に、どうしても まにあわなくて諦めた”軍靴”を今年はどうしても作り直したいということで、 リベンジとあいなったのですが、結局終わらなかったために、(今年も!)前日に ホテルで縫い縫いするはめに・・・。 そろそろコビトさんが手伝ってくれる筈なのに・・・と言いながら、結局、作業が 終わったのは、午前3時。 こういう修羅場も、いかにもイベント前という感じで、楽しいのですけれどね〜!
◆ 8/5(土)SF大会・1日目 いよいよSF大会! というわけで、会場入りしたとたん、中学の同級生の友人が受付をしていたり、 ネットのお知り合いに見つけられてしまったり(笑)学校の先輩にご挨拶したり、 とすっかり同窓会のような状態に・・・。 10:00- 「オープニング」 委員長の開催宣言でマイクがオフになっていたのは、演出だと思われるのですが、イマイチ わけわからん状態になっていましたね。 ZEROーCONの歌の歌詞と、旗の掲揚の情けなさ、にはおもわず笑ってしまいました。 で・・・オープニングの終わりに、舞台からプロポーズした方がいらして驚きました!! どこかでお見かけした方だと思ったら、昨年やねこんで話をした、バイク乗りのT氏でした。 ちなみに、このT氏は、後に暗黒星雲賞(SF大会の中で、もっともウケたものに賞を 与えるという企画・参加者の投票によって決定)の自由部門を受賞なさいました。 記念品は、いかにもチャイナ〜な貯金箱でした。 11:00- 「アフリカ西海岸革命の旅 再び (女王様になりたいか!!)」 谷甲州・中里融司・横山信義・橋本純 ひとつの国を乗っ取るという目的で旅行を企画する、という企画。前回の企画のときも すごかったのですが、今年も内容があまりにも過激なため、”内密に”とのこと。 ヤバヤバだけど大爆笑、なのです! 13:00- 「第9回トンデモ本大賞」 山本弘・唐沢俊一・眠田直・永瀬唯・志水一夫・皆神龍太郎・鶴岡法斎 まいどおなじみ「と学会」の企画。ウルトラマンレオのテーマ曲にのせ、特撮やアニメの 破壊されるシーンのみを編集したオープニングアニメが、スゴイ! 今年のノミネート作品は4冊。Bに投票して、途中で抜けてしまったのですが、どれが 大賞をとったのでしょう? そいや、これもヤバヤバ系ですね。実は、ブラックなネタが好きなのがばれちゃいます(^^; 15:00- 「SFは楽しい!」 椎名誠 北上次郎 大森望 SF大会に初お目見えの椎名さんと本の雑誌発行人の目黒孝二氏こと北上次郎さんの座談会! 椎名さんがSFをお好きなのは知っていましたが、椎名さんや目黒さんがSFについて 語るのははじめてお聞きするので、とても楽しかったのです。 「ハイペリオン」をやっぱり読まなくちゃ・・・という気になるのでした。 17:00- 「机上理論学会発表会」 ”奇抜な発想 と 強引な展開 と オチ ”で、素晴らしい理論を発表する学会なのです。 と学会が、”奇妙な論理”をいをい(笑)とツっこむ楽しさ、であれば、こちらは そのトンデもない”奇妙な理論”を自分たちで作ってしまおう、という楽しさ、かな? こういうの好きなのですよう。日頃、こういうバカ話に飢えているので、今回は そういう企画にばかり、参加してしまったかも・・・。 これからは、情報を守るためには伝書鳩で伝達すべし、という”ハトポッポ理論”が、 個人的におきにいり。7パタ+1シロパタ=1ポッポ だそうです〜♪ 18:30- 「a night of wonder 難波弘之LIVE」 ひとりセンスオブワンダー!! 難波さんの素晴らしい演奏を堪能イタシマシタ。 難波さんがZABADAKと飲みにいってSFとプログレで盛り上がった話をしてましたが こんなところでも、ZABADAKの名前を聞くとは、恐るべしZABADAK包囲網! ”アンコールは誰でも知っている曲”と言って、歌った曲が山下達郎作曲の「夏への扉」! いえ、あの場にいらっしゃった方は、皆さんご存知だとは思いますが・・・ というわけで、一日目終了後は、友人達とクイーンズイーストでオムレツを食べて 帰りました。で、そのままみんなして、爆睡してしまったりするのでした・・・
◆ 8/6(日)SF大会・2日目 眠い目をこすりながら朝食を食べ、なにがなんでも凱旋パレードに 間に合うように行くのだ〜と意気込んで会場入りいたしました。 9:30- 「TVチャンピオン優勝記念 長谷川祐一先生凱旋パレード」 テレビ東京「TVチャンピオン」の『悪役怪獣・怪人王』となられた長谷川祐一先生 もとい「総統閣下」の凱旋パレード。王冠とマントをつけ、『怪獣・怪人王』と 書かれたタスキをつけた総統閣下のあとを、「○は」の旗を掲げ、みんなで 音楽に合わせてぞろぞろと練り歩く、というわけわからん企画。 あちこちで、先生を囲んで万歳三唱を唱え、ダイマゴンやマジンガーZ、 ボスロボットらが臣下の礼をするところを撮影するという、謎の一行が会場の 視線を浴びていました。いえ、みんなノリがいいのでちゃんと温かい目で 見守ってくれてましたけれどね。その異様な盛り上がりは、案の定、暗黒星雲賞 の企画部門とゲスト部門を同時受賞したそうです。ふっふっふ。 10:00- 「日本SF図書館大会」 ”悪の秘密結社”日本SF図書館員協会も、第5回にして、総会ではなく大会と なりました。今年は、秘密諜報員ならぬ諜報犬として、「AACR2」(笑)と 名づけられたAIBOも導入されました。星雲賞ノンフィクション部門を受賞した 彼の今後の活動が期待されるのです。 会員の活動報告のあとに行われた”SF図書館員度チェック”(だったかな?) で、SF者度と図書館員度とのバランスがとれていた私は賞品を頂けたのですが、 残り物を引いたら、なぜか、よりによって、私の卒業した学校の記念講演論文集& レターセットを頂いてしまいました。なぜ〜??? 12:30- 「ジャンル対抗「最強」決定戦 SF・ホラー・ミステリ・ファンタジー史上最大の決戦」 大森望・山田正紀・野尻抱介・倉阪鬼一郎・牧野修・高野史緒 菅浩江・我孫子武丸・田中啓文 /飛び入り審査員:仙台エリ SF/ホラー/ミステリ/ファンタジーを代表する作家の先生方が、そのジャンルで ”最強の悪者”を推薦し、その理由を主張して、トーナメント戦で決定する という企画。本の雑誌などで行われている企画のライブ版、だそうです。 一番手の山田正紀先生が「映画エイリアンのリプリーは、実は、浮気した不倫相手 を殺すために居もしないエイリアンでっちあげ、搭乗員全てを殺したのだ」 というトンデモない説を出してきて、もう会場オオウケ!!! 高野史緒さんの「ソフィーの世界にでてくるアルベルトは、悪質なストーカーだ」説や 菅浩江さんの「ピーターパンに出てくるウェンディはわがままで嫌な奴だ」説を 押しのけ、山田正紀先生の推すリプリーが堂々の一位に。 個人的には、田中啓文さんの「(綾辻行人の)二葉山の殺人鬼」は、埼京線沿い での出来事だから、埼京の殺人鬼だ、っていうベタなオチも好きなんですけれどね。 14:00- 「LIVE版 日本人補完計画」菅浩江・田中啓文・牧野修・田中哲弥・五代ゆう 第一部 「LIVE版 日本人補完計画」 菅浩江・五代ゆう 菅浩江さんのはんなりとした京言葉で聞く、着物や日舞の話はとってもうっとり なのです。日本の良さをしみじみと感じました。でも、やっぱり、知識がないと 日舞や歌舞伎の良さはわからないのですね。恥ずかしがらずに歌舞伎のイヤホン ガイドも活用してみたいと思います。 第二部 「W田中のらくごな話」 田中啓文・田中哲弥 菅さんの話との落差が激しくって笑えました。W田中さんたちは、何話したら いいんだろうねえ(←大阪弁で)、とずっと言っていたのですが・・・ 独特のやりとりの間がおかしいのなんのって。でも、現在の日本人たちには、 もうオチがわからなくなっている噺もあるという話に、個人的にはちょっと しんみりしてしまいました。 第三部 「ボンデージ・ジャパネスク」 牧野修・菅浩江 etc. もう、牧野修さんと菅浩江さんのアブナイ話に、大爆笑! 菅さん曰く、和服は締めすぎない程度に締まっている安定感が気持ちいい、 のだそうで。 というわけで、「和」のキーワードは”寸止め”だそうです。ふふふ。 16:00- 「エンディング」 いよいよエンディング・・・だったのですが、ちょっといつもと違った雰囲気。 事前に、知り合いから聞いてはいたのですが、2003年のSF大会に、大阪の DAICON7と栃木のT−CONが立候補しており、どちらにするかを 今回の参加者の投票によって決定するのだそうです。 大阪は大阪駅の近くでの都市型コンベンション。一方、栃木は、2泊3日の 完全合宿制とのこと。エンディング終了後に、投票が行われたのですが、結果が 気になるのです・・・ −−−(追記)投票の結果、栃木が優先権を得たそうです。 ちなみに、来年2001年は、千葉・幕張、2002年は島根・玉造温泉にて 開催が決定しています。たのしみたのしみ!
■ 所感 とにかく企画の多さに、嬉しい悲鳴! しかし、それらが、裏に裏に入ってしまって、アレもコレも行けない〜っ!っと、本当の悲鳴が・・・。 こんなに豪華なゲストがいらしていたにもかかわらず、お見かけしていない作家さんが 山ほどいらっしゃるのです。なんか、悔しい〜〜〜 SFセミナーで硬派な企画に(も)参加したので、今回は徹底してバカ話系の企画ばかり行きましたが、 本当はもっとまじめな企画がいっぱいあったのです。念のため。 特に「リレー座談会 −SFの20世紀−」という企画では、だれもがおおおおっ!と思う作家の 先生方をお招きして、その時代ごとの「SF」について語っていただくという、素晴らしいパネル ディスカッションがあったのですが、結局一回も行かなかったのです。ううう。 特に、伊藤典夫氏、柴野拓美氏、野田昌宏大元帥、矢野徹老の座談会なんて・・・どんな会話が なされていたのでしょう???
■ 次回参加予定 第40回日本SF大会 場所: 幕張メッセ 日時: 2001年8月18、19日 −以上−

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