あなたも危険物取扱者!

1.危険物&危険物取扱者ってナニ?

1.1 危険物とは

(消防法上の)危険物は、消防法第2条第7項において 「消防法別表の品名欄に掲げる物品で、同表に定める 区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するもの」と 定義されています。
要するに火災予防の見地から見た危険物(ガソリンなど) ということです。ヒ素などの毒物劇物も危険なものですが、 ここでいう「危険物」にはあたりません。 こういった毒物に関係する資格には、毒物劇物取扱責任者 があります。

では、どういったものが「危険物」にあたるか、 実例を挙げて簡単に説明します。 危険物は、第1類〜第6類までの6つの性質に分類されています。 各類に属する物質の例と、類ごとの共通する性質を、 次の表に示します。

危険物の分類(危険物の分類詳細)
第1類 塩素酸ナトリウム、過酸化カリウムなど。可燃物を酸化して、 激しい燃焼や爆発を起こす固体。
第2類 赤リンや硫黄、金属粉など。着火しやすい固体や低温で引火しやすい固体。
第3類 金属ナトリウム、黄リン、カーバイト(鉄をつくるときに使う黒い塊)など。 空気や水と接触して、発火したり可燃性ガスを出したりする物質。
第4類ガソリン、アルコール類、灯油、 軽油、植物油など。引火しやすい液体。
第5類ニトログリセリン、ニトロセルロース、 アジ化ナトリウム(98年末に毒物にも指定)など。加熱や衝撃で、 激しく燃えたり爆発したりする物質。
第6類過塩素酸、過酸化水素、硝酸など。 他の可燃物と反応して、その燃焼を促進する液体。

これらの物質をはじめとする危険物を、貯蔵したり、取り扱ったり、 運搬する場合には、火災等の事故防止のために、消防法や政令、 市町村条例などによって規制されます。



1.2 危険物取扱者とは

危険物の性質や消火法、法規制などについての知識を持ち、 危険物の貯蔵や取り扱いや、その指示ができる人、 それが危険物取扱者です。
製造所・貯蔵所・販売所など(タンクローリー、危険物を扱う工場、 ガソリンスタンド)で危険物の取り扱いを行う場合は、危険物取扱者 自身が行うか、危険物取扱者が作業に立ち会わなければいけません。

危険物取扱者になるには、消防試験研究センターが行う試験に 合格後、免状交付の申請が必要です。
試験日・試験回数は都道府県によって 異なりますが、年2〜3回の都道府県が多いようです。 (東京では、かなり頻繁に実施しています) ちなみに試験はマークシート方式です。 (試験について詳細)

危険物取扱者の資格は、甲種、乙種、丙種の三種類に分かれています。

甲種は、第1類〜第6類すべての種類の危険物の取り扱いと立ち会いが できます。この甲種だけは、受験資格が定められています。 (受験資格は、乙種取得後2年以上の実務経験や、大学・短大・高専などで 化学に関する科目を15単位以上取得など) (甲種について詳細)

乙種は、第1類〜第6類のうち自分が免状を持っている類の危険物の 取り扱いと立ち会いができます。受験資格は特にありません。 既に受験する類以外の乙種免状を持っている人は、試験科目の 一部免除を受けることができます。 ガソリン等のよく使う物質を扱うことが出来る、第4類の人気が 最も高く、試験回数も多めになっています。 (乙種について詳細)

丙種は、ガソリン、灯油、軽油などの指定された危険物のみを 取り扱いできます。(立ち会いはできません) こちらも受験資格は特にありません。 (丙種について詳細)



1.3 まとめ

危険物取扱者という資格は、工場やガソリンスタンド、研究所等に 勤務していなければ、使う機会はなかなかありません。 しかし、化学を学ぶ学生や、ガソリンスタンドなどに勤務している方に とって、危険物の性質や貯蔵法の知識は、知っておいて損はない、 むしろ事故防止のため知っておいた方がよいと思います。 知識獲得のきっかけとして、危険物取扱者を受験してみてはどうでしょう。 化学に親しんでいる者にとって、危険物取扱者取得は、そう難しいことでは ないと思います。(私は、大学3年生になってすぐに甲種を取得しました。)

ただ、危険物取扱者には、法令上の権限が与えられる反面、 危険物取り扱いについて大きな責務を有することを忘れてはなりません。 工場やガソリンスタンド等で働いており、これから危険物取扱者を取得 しようとしている方、資格取得の暁には、(簡単に取得できたからといって) 気を緩めずに、責任を果たしてがんばって下さい。



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