噴火中に発生した小規模なサージ

「2000.04.04. 13:22〜13:35頃に撮影」
(version 1.0 update: 22 May 2000)


 4/4の噴火では,噴火口の周囲に広がるサージが認められた.写真のサージは,小規模で低速であり,おそらく低温であると考えられる.写真が不鮮明であるのは,それ以前の噴火による噴煙と降灰が手前にあるため.なお,このページでのサージの定義は,地表面に沿って流下する希薄な噴煙とする.
 1〜4枚目は,35mmカメラ,300mmレンズで撮影.3枚目は35mmカメラ,35〜105mmレンズで撮影(約2/3にトリミング).
噴出開始(JPEG: 426*640 pixel)

(JPEG: 681*1024 pixel)

 金毘羅山北西斜面にできた火口(奥)から噴出.奥の火口からは,白色と灰色の混じった噴煙が吹きあがる.火口から右方向に少し突き出た噴煙はサージの走りか.噴煙の背後は有珠西山で,約550m.手前は洞爺湖(水面高度84m)と洞爺湖温泉街.

 洞爺湖北西岸旭浦より(00.04.04.)

サージ流走開始(JPEG: 427*640 pixel)

(JPEG: 683*1024 pixel)

 火口からの噴出はすぐに灰色の噴煙のみになる.火口の周囲からサージが流走を始める.おそらく垂直に上昇する噴煙の一部が崩れて発生したと考えられる.上昇する噴煙の部分崩壊はこの日しばしば観察された.上昇・降灰の過程を観察すると噴煙の中に高密度部分があるように思える.

 洞爺湖北西岸旭浦より(00.04.04.)

サージの拡大1(JPEG: 427*640 pixel)

(JPEG: 683*1024 pixel)

 サージは主として手前方向(地表の傾斜方向)へ広がる.正確な時間は測定していないが,2枚目と3枚目の写真の時間差は30秒以上あり,流速は終始非常に低速である.

 洞爺湖北西岸旭浦より(00.04.04.)

サージの拡大2(JPEG: 431*640 pixel)

(JPEG: 690*1024 pixel)

 サージの先端がめくれ上がる.流れが周囲の大気の取り込みを行い,重い粒子を流れから落としたことが原因で,サージの密度が低下したことが原因か.背後では垂直に噴煙が上昇し続けていることに注意.サージへの物質供給は続いていると考えられる.

 洞爺湖北西岸旭浦より(00.04.04.)

サージの拡大3(JPEG: 640*380 pixel)

(JPEG: 1024*608 pixel)

 サージはさらに広がる.手前方向への拡大は停止するが,画面右手(西)方向へ流走・拡大する.

 洞爺湖北西岸旭浦より(00.04.04.)


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