
某掲示板において、地震雲が何故、科学者たちの研究対象にならないかということに関し、地震雲の報告は主観性が高く個人差が大き過ぎるために研究対象としては不向きで難しいということ。目撃報告の多くはノイズ(誤認や間違った情報)に満ちているとの意見があった。
これについては、なるほど確かにその通りだと私も思う。まず頻繁に見られる報告例として、「東(空)に見られた」や「東南東から北にかけて・・・」等々の方位報告などは、残念ながら全くの無駄ゴミである。これは馬鹿にしているのではない。多分、その人は本当に地震雲を見たのだろうが、ただそれだけのことでしかない。勿体ないが実際、情報の読み手側にとっては何の役にも立たないのである。地震雲はどの方面の空に在ったということは全く意味をなさないし、「東南東から北にかけて・・・」等の方位情報は、地震雲の指し示す方位そのものではない。地震雲の大部分はどちらかの延長方位側に震源が在るわけだが、それは雲自身が指し示している方位のことである。決して目撃者から見た雲の両端方位ではない。震源方位が読めないならば、結局、地震雲としての価値など無いのだ。最も重要な地震雲の震源方位測定については、当サイトの「地震予知研究」ページ、「地震雲の震源方位と読み方!」を、是非とも参照して頂きたい。
それからどの情報が本当に地震雲といえるのか、信頼に足りる情報なのかという問題については、ハッキリいって答えようがない。文面による活字だけでは、それが地震雲なのかどうかは当然、相手には判らない。写真の画像と合わせた報告によって、やっと在る程度、地震雲の目視判断の効く者にとってはそれとして理解される。特定の人物、定期的な観測報告者の場合には、当然、その同一人物の過去からの報告内容と結果(該当する地震)を見続けることでそれが理解される。
それから器械や装置で地震雲の判別をしているわけではないので、当然、観測者による個人差という問題が生じる。これが経験に頼る地震雲観測の“職人的イメージ=難しい”に繋がっている。規模(M)の推定や深さ、発生時期の判断については経験が必要だし、確かに難しい部分もある。そして残念ながら研究家側にも完全なものは未だないのが実状だ。しかし地震雲かどうかの判別、震源方位の読み方自体はそんなに難しくはない。基本的な部分は非常に簡単である。観測者個人による違いという問題も、震源方位の判断の仕方に関していえば、殆どの場合においては違いはない筈だ。
今日昨日、地震雲について知ったばかりという者が判らないなら納得できるが、いつまで経っても「どれが地震雲だ!」などといっている連中は、ハッキリいって真面目に知ろうなどという気がないものと思われる。幾つものサイトが参考画像と震源方位などを沢山提示し紹介しているというのに、どうして判らない? 多分にそういう者の頭の中では、「あれは高積雲だ」「ただの巻雲だ」などとやっているに違いないのだ。
元々が、始めから気象学が認知していない地震雲を扱うというのに、気象学の知識などで地震雲の判別などできるわけがない。つまりは、自分で確認する気もなく観測してみる気もないのだ。とても馬鹿々しくて、こちらのいう通りにやってみようなどとは思っていないのだろう。そんなことだから、この先何年経っても、そいつらには地震雲を知ることは決してできないだろう。
地震雲の批判を見ると決まって出てくるのが、「来る来るといってれば、そりゃーいつかは来るさ」や「日本だから地震は頻繁に発生していて、偶然を必然だと勘違いしているだけ」というものだ。
地震雲の驚異とは、測定震源方位のライン上に数時間〜数日後にはその地震雲の原因となった地震が発生するというもの。方位測定は雲の目視から測っているために当然、誤差は有り得るが、それでも旨く計れた場合には±3度内程度の精度でその線引きしたライン上で地震が発生する。もちろんそれはドンピシャリの場合も少なくない。観測地からの測定方位を地図上に線引きして書き込んでおけば、結果は歴然とする。しかも地震雲観測の素晴らしさは、例えM6超級や震災級の地震雲においても同様の結果を見ることにあるのだ。M6超級、数日後の発生を測定方位ライン上にピタッと把握できることがただの偶然の産物だという者は、どうかそれをデタラメ偶然予知でも同じだということを提示して見せて頂きたいと思う。
尚、当サイトでは、観測内容と記録を常時公開、提示している。
どんな状態の雲がどういう結果だったのか、その該当すると思われる地震の有無について、精度の誤差、判断の誤認なども含めていつでも公開している。無根拠予知の垂れ流しや結果の有無については無視しているようなことはしていない。
2001 09/13 01:37 筆
●よく見られる目撃情報の悪い例について
各サイトや掲示板を拝観していて、時折りホントに見事な地震雲画像と出会うことがあるが、残念なことはいつも提示されている方位があまりにいい加減なものだったり、曖昧過ぎるため、閲覧する側としては震源方位を知ることができない。結局は、ただ「凄い雲だったな〜」というだけで終わってしまう、実に惜しいものが多い。当サイトではこれまで何度も繰り返し述べている通り、どんな凄い地震雲を見事プロ級に撮影しても、震源方位も読めない雲などに意味はない。出現と目撃の証しにはなっても、それはただの雲写真のアルバムでしかない。
地震雲によって震災を予知できる可能性を真面目に信じて観測している方は、どうかオイル・コンパス(方位磁石)くらいは購入して、雲からの震源方位の見方くらいはちゃんと憶えて欲しい。「西空に在った」では何の意味もない。「北北東〜南西」といった方位提示では震源方位は判らない。方位が読めない情報では、震災レベル、たとえM7超級の地震雲を見て画像に納めたところで、殆ど役に立たないことをどうか理解して欲しい。
2001 09/20 04:40 筆