
TDF PO1ポインター

ウルトラセブンの劇中に使われた地球防衛軍の警備車輌
「ポインター」の研究報告。
研究員の世代にとって永遠の憧れがこのポインターである。成田亨氏デザインのこのメカは、
セブン登場メカのなかでも特に優れている。理屈抜きで「カッコイイ」のである。
アメ車をベースに改造したその巨体の重量感とシャープなデザイン。
「ウルトラセブン」という侵略寓話のストーリー設定に説得力を持たせるシルバーメタリックの
飾り気ない車体。セブンメカはホークやマグマも充分カッコイイのであるが、車という
身近なものだけに、いつかは自分でも所有したいという願望を持ってしまう魔力もある。
そこで気になるベース車輌の紹介をしよう。

これがポインターのベース車輌である。クライスラーのインペリアル クラウン1958年
モデルである。ポインターへの改造が如何に大掛かりなものであったかこの写真を見てわかる。
フロント部分はボンネットとグリルを残して他はすべて造り替えている。
リアもルーフをまたぐ飾りピラーから後ろをばっさりカット。すべて手づくりとなる。
ちなみにこの写真は10年ほど前、中古車の雑誌で見つけたもの。当時で400万円とあった。
もしこの車を購入して、改造したとしてトータル約700万円以上かかる計算。
夢を実現させるのも大変なのね。
当時のインペリアルのカタログ
リアの形状(これはインペリアル
サザンプトン)
クライスラーの最高級車。キャディラックと張り合う内容だった。製造台数も少なく
日本には数台しか輸入されていない。ポインターの元車はスクラップ工場から
買い取られたものを使っている。


メーターコンソール横のボタンがシフトボタン。劇中ではバリアーシステムの作動
スイッチとして使われた。インペリアルの装備は当時としては素晴らしく、エアコン
パワステ、パワーウインド、パワーシートを装備。また、足下のスイッチはワイパー
ラジオ、エアコンのスイッチだ。便利なんだか何だか・・・ (^^;
セブン劇中でも「MAX号応答せよ」でダンが運転中に急ブレーキを踏むシーンで
足下が写る。この時、ポインターのイグニッションキーも写るが、なんとハートの
ギザギザ片割れキーホルダーが付いている。警備隊もオチャメなのね。
ポインターへの改造は、赤い部分をバッサリとカット
フロントまわりもインペリアルの面影なし


サイドビューが僅かにインペリアルだ

改造途中のポインター。フロントタイヤのオーバーフェンダーはまだついていない。
ボンネットの文字は「PDF」となっている。これは放映前の設定でる。
給油口はオリジナルのまま残る(左下)
その他判明している事として、ヘッドライトは飛行機の着陸燈の流用。リアの
ブレーキランプはニッサンセドリックのものを左右逆に取り付けている。
劇中のポインターは「P・・1」のナンバーだが、本当のナンバーは「品川3
せ71−59」だったらしい。セブン撮影終了後は全国の撮影会で使われた後、
幼稚園に寄贈され、その後廃車となった。勿体ない!

本物の所有がとうてい無理なので、「せめて模型でも」と作り始めた
ガレージキット。プロポーションが納得出来ないので一度ボディーを
切断し、3o延長した。
メーターまわりも再現

せめて自分の車をこれぐらいにしたいのだが、世間体が・・・。