

ワキガの患者さんのわきの下の皮膚の裏側には、アポクリン腺がびっしり張り付いています。皮下脂肪は黄色く見えますが、アポクリン腺は脂肪と異なりオレンジ色をしています。ワキガでない人の場合、アポクリン腺はほとんど肉眼では見つからないほどわずかです。
アポクリン腺切除前と切除後の写真
外来手術直後の写真です。ドレーンと呼ばれる血を抜くためのシリコンチューブが、4本挿入されています。皮膚をかなり薄くしているので、ドレーンが透けてみえるくらいです。この後たくさんガーゼを当てて絆創膏で圧迫します。最近は、外来手術でも吸引バッグを利用した吸引式ドレーンを入れるようになりました。
外来手術の翌日です。ドレーンからの出血がガーゼに吸収されていますが、わきの下には血が溜まっておらず、順調な経過です。出血量は通常 20ml くらいです。入院手術の場合は吸引式のドレーンを使いますので、傷からガーゼに血が染み出ることはありません。
術後1ヶ月の頃は瘢痕拘縮といってヒキツレを生じてくる時期です。術後の色素沈着が生じてこのように皮膚が黒ずむのも普通の経過です。どんどん手を使って傷を伸ばしてやる方が、早くヒキツレが取れるようです。
術後2ヶ月ですが、この患者さんはもう既にヒキツレが取れてきています。平均よりも経過がかなり早い症例です。術後の色素沈着もかなり取れてきました。