***緊急企画 ラムセス18巻表紙記念パロディ***



 「た、大変でございます〜。カイル様ぁ〜!!!」
キックリの声が王宮中に響き渡った。
「どうしたというのだ?キックリ。そんなに慌てて。」
カイルは 皇帝の椅子に腰掛け 静かな声で言った。
「大変でございます。今日発売の『天は赤い河のほとり 18巻』の表紙は
ユーリ様でもカイルさまでもありません。な、なんとあのエジプトの
薔薇将軍、ラムセスなのです。」
「なんだと!どういうことなんだ!!!ラムセスが表紙とは!」
カイルは血相を変えて椅子から立ちあがった。
「嘘ではございません。このとうり!」
キックリは買ってきたばかりの 18巻をカイルの前に差し出した。
確かに 18巻の表紙はオッドアイの金髪のラムセスが飾っていた。
「なんということだ!すぐに元老院の召集だ!」

「今日の緊急元老院会議は コミックス18巻の表紙が エジプト将軍ラムセスだった
ということであります。皆様、参考文献の天は赤い河のほとり18巻は
お手元にありますでしょうか?」
元老院議長アイギルが言った。
「どういうことなんだ?なぜエジプトの将軍ラムセスが表紙なんだ?」
「そもそも 天は赤い河のほとりとは 我が国ヒッタイトの物語ではないのか?
それがどうして 他国の将軍にコミックスの顔である表紙を取られなければ
ならないのだ!?」
「18巻は ユーリ様のご懐妊が分かる巻。そんなおめでたい巻になぜ
ラムセスが・・・。」
元老院会議に集まった者達は口々に言った。
「でも裏表紙は 私とカイルよ。あら 結構いい顔で写ってるわ。」
自分のことしか考えてないユーリは のん気にそう言った。
「ユーリ様、そんなのん気なこと言っている場合じゃありません。
本当は カイル様とユーリ様が表紙を飾ってもおかしくない巻だったのですわよ。」
とハディ。
「どうしたものかな・・・。何か間違いと言うこともあるかもしれない。
ちょっと調べてみてくれないか?キックリ。」
「わかりました。ちょっと調べてきます。」

バタバタバタバタバタ。王宮内にキックリの足音が響き渡った。
「カイル様〜分かりました。やはり手違いだったようです。」
「やはりそうか。そうだと思ったんだ。で、キックリどんな手違いだったんだ?」
「どうやらラムセスに してやられたようです。表表紙と裏表紙を
すりかえられたようです。」
キックリは息を切らせて言った。
「フフフ、俺の計画は大成功だな。」
元老院会議の会議室に 聞き覚えのある声が響き渡った。
言わなくとも もうお分かりであろう。18巻表紙で見事栄光?をつかんだ
エジプトの薔薇将軍ラムセスである。
「ラムセス!一体これはどういうことなんだ!なぜお前が表紙を飾ってる。
天は赤い河のほとりは 私とユーリのための物語だ!」
カイルは ラムセスにそう怒鳴った。
「ムルシリ。自惚れてもらっちゃ困るな。確かに俺は脇役かもしれないが
俺達脇役がいるからこそ 物語に面白みって奴がでてくるんだ。
たまには 俺達脇役フリークに感謝してもらわないとな。」
ラムセスは 得意げに言った。
「それも一理あるが これとは別問題。ヒッタイト帝国が中心の物語に
なぜエジプトの それも今はファラオでもないお前が出てくるのだ!
やはり私は納得がいかない。」
カイルもラムセスに負けてはいなかった。
「なんとでも言いやがれムルシリ!コミックスがでてしまったんだから
もう俺の勝ちだな。印刷所が手薄だったヒッタイトの防衛が悪いんだろ。
今回は俺の勝ちだな。栄光の女神は俺に輝いたのさ!」
カイルはラムセスの言葉に押し黙ってしまった。

「ねえ ラムセス。せっかくの表紙なのになんで薔薇背負ってないの?」
ユーリがまたまたのん気にラムセスに聞いた。
「うっ、痛い所を・・・。実は赤のインクが足りなくてな。
薔薇は背負えなかったんだ・・・。許してくれ!薔薇ムセス後援会のみんな!」(爆)

ルンルンラムセスは 自分で見る用、他人に見せる用、保存用に3冊18巻を購入。
不機嫌カイルは 赤い河のほとりの赤い土を踏みしめ 19巻こそ自分が表紙を
飾ってやると天に向かって 叫んでいましたとさ。



♪おわり♪



何はともあれ ラムセス表紙には本当にビックリしたし、嬉しかったわ〜篠原先生♪m(__)m