***秋のヒッタイト大運動会***



 「キックリ 今日はデイルの保育園の運動会だ。
デイルのかわいい勇姿(←なんじゃそりゃ)を我がスタミナハンディカムに
収めるんだぞ。きちんと充電はしてきただろうな。充電切れは許さないぞ。」
「はい 陛下。だってぇ〜8時間だもん。スタミナハンディカム♪
(キックリの踊る姿を想像してもらおう)のとうりきちんと充電してきました。
そんなことより陛下・・・ビデオに デイル殿下の一番いいお姿を
収めたいお気持ちは分かりますが権力を使って場所取りするのは おやめ下さい。
やっぱり迷惑ですよ。」
キックリの言うとうり なんとカイルは皇帝マントを 敷物代わりにして 
競技の一番よく見える場所を 皇帝の権力を使って 取っていたのだった。
「何バカなこと言っているんだ!こういうときに権力使わないで一体いつ使うんだ?!」
「またまた ユーリ様の名台詞をこんなときに使って・・・。」

 皇帝の権力のおかげで 一番いい場所をGETしたカイル・ムルシリ一家。
これから秋のヒッタイト大運動会は開会しようとしていた。
「あら?結構 保護者も参加する競技が多いのね。私 体育は得意だったのよ〜。」
デイルの母であるユーリが自慢げに言った。
「得意だったのは体育だけじゃありませんの?ユーリ様。」
この頃 毒舌となりつつあるハディが容赦なく言った。
「えーと 保護者の参加する競技はと・・・パン食い競争、借り物競争、
飴玉拾い、スプーン玉拾い、子供と一緒に2人3脚か・・・。
私は 3人目を腹んでるから 全部カイルに出てもらいましょう。」

「え〜、パン食い競争、パン食い競争に出る保護者の方 至急、入場門に
お集まりください。」
召集係のミッタンナムワが 大声を張り上げて召集をかけていた。
「カイル!パン食い競争行ってきて!絶対一番取ってね。」
「任せておけ!ユーリ、デイル。おとうさんが絶対一番取ってやるからな!」
カイルは ジャージを着て大ハリキリで入場門へと向かった。
 
「フフフ、ムルシリが出ると分かっていて このオレが出ないわけには
いかないだろう。」
ベル薔薇の音楽に乗せて エジプトの好色一代薔薇男ラムセスの登場である。
カイルには 何をとっても負けたくないと思っているラムセス。
子供もいないのに保育園の運動会に勝手に参加しているのであった。
 もちろん 2人は同じパン食い競争のレースに出ることになった。
もはや他の出場者は全く無視。カイルとラムセスの一騎打ち状態である。
よぉ〜い ドン!のピストルでぶら下がるパンに全速力で向かうカイルとラムセス。
ほぼ同時にパンのある場所に着いた。カイルとラムセスは 必死にパンにかじりついた。
紀元前13世紀、この時代のパンは薄パンである。
勢い余って 固い薄パンがバチンと顔面に当たってしまい真っ赤な顔をしているカイルとラムセス。
色男が台無しである。それもラムセスの食いついた薄パンにはハディの塗ったはちみつもついていた。
顔を真っ赤にして なんとかパンをくわえてカイルとラムセスはゴールした。
この時は一応 頭の先一つカイルが先に出てカイルの勝利であった。
(競馬じゃないんだから)

 悔しがるラムセスは カイルの出る競技にすべて参加した。
スプーン玉運びでは お互い一国の皇帝、ファラオであるにもかかわらず
へっぴり腰を民衆に披露し、飴玉拾いでは小麦粉で顔が真っ白になった。


 借り物競争では カイル、ラムセスの他にルサファ、黒太子、
クルクの5人も出場した。
借り物として借りてくる物は 5人とも同じだった。
紙に書いてあったのは「女性」
5人とも 一目散にユーリ目掛けて走って行き 誰がユーリを借りるかで
すったもんだ。結局5人とも失格になってしまった。

 最後のシメを飾るのは 500m競争。
なんと最後の競技には素晴らしい商品が・・・。
女神イシュタルよりのキッスである。言うまでもなく カイルラムセスは参加。
スタートラインに並び一斉にスタート!やはりカイル!
ユーリへの思い入れが 走りにも現れダントツトップを快走!
続くは 頭一つ差のラムセス。そのままカイルがゴールすると思いきや
カイルのマントの裾をラムセスが踏みつけカイルは見事に転倒。
そのスキをついてラムセスはニヤリとしながら駆け抜け ゴール〜!
 もちろんその後 取っ組み合いの喧嘩になったのは言うまでもない。
こんな皇帝、ファラオの肩に国が担っていると思うとエジプトの将来も
ヒッタイトの将来も決して明るくはないだろう。

 最終種目も終わり これで運動会は終わったのか・・・と思ったら大間違い!
ラムセスとのバトルを終え 王宮に帰ったカイルには あともう一仕事残っていた。
キックリに デイルのかわいい姿をスタミナハンディカムで撮らせたあったテープの編集である。
パソコンを開いてビデオ編集。よく撮れたものはHPにUPだ!
 勝手に編集して カイルが目じりを下げてにやけているだけなら 
どうでもよかったのだが・・・。
 カイルは近隣の同盟国から 来客があったとき この運動会のときに撮った
デイルのビデオを 来客に見せまくっていたのだった。
ヒッタイトは鉄を保有する強国。近隣の同盟国は くだらんビデオを見せられても
カイルをヨイショしてご機嫌をとるしかなかったのだった。

恒例、秋のヒッタイト大運動会は 近隣諸国に迷惑をかけながら こうして幕を閉じたのであった。

♪おわり

 

この運動会ネタは 以前の赤い河倶楽部掲示板、河のほとりでの書き込みを参考にさせて頂きました