
<ニュース要約>
発足20年を迎えたメッドスター アメリカの首都ワシントンのヘリコプター救急を担当する「メッドスター」(MedSTAR)が発足20年を迎えた。
メッドスターはワシントン・ホスピタル・センターを拠点とするヘリコプター救急プログラムで、1983年以来20年間にわたって瀕死の状態にある患者搬送をしてきた。患者の多くはワシントン市内および周辺の交通事故、銃撃、火傷などの怪我人である。
この救急プログラムでは現在、パイロット、フライトナース、パラメディック、CS(コミュニケーション・スペシャリスト)、整備士、病院関係者など約80人が仕事をしている。
ヘリコプターは4機――EC135が2機とBK117が2機である。このうち、いずれか1機は予備機で、あとの3機が24時間いつでも飛び立てる状態で待機している。またEC135は2000年と2001年4月に受領したもので、パイロット単独の計器飛行も可能。機内には患者2人分のストレッチャーが搭載できる。
昨年は、この陣容で1年間に3,000人以上の患者搬送をおこなった。また1983年以来20年間の累計は4万人を超える。9.11テロのときは、全3機が直ちに出動した。そのうち1機は攻撃されたペンタゴンの建物内で火傷を負った女性を搬送した。彼女は火傷と同時に煙を吸いこむ重傷だったが、ヘリコプターで運びこまれた病院に数日間入院したのち退院することができた。
メッドスターの関係者は口をそろえて「ヘリコプター救急は日常的な仕事であると同時に、冒険でもある」と言う。「出動の1件ごとに状況が異なり、気象条件が異なり、現場が異なる。ほとんど常に初めての未知の場所に着陸しなければならない」
患者は、亡くなった人もあれば救われた人もあるが、パイロットの1人によれば「最も恐ろしいのは、やけどの患者さんだ」という。「パラメディックは冷静に処置をほどこすが、自分は20年前に聞いた悲鳴を忘れることができない」と。
しかし「パイロットにとって、この仕事はそんなに難しいものではない。緊張は強いられるが、しかし患者さんが救われるのを見ると、何か神の手に触れたような気がする」
ヘリコプターに乗組むのは通常、パイロットとフライトナースとパラメディックの3人である。
「ヘリコプター救急は患者さんはもとより家族の人にとっても、大きな希望です」「特に幼い患者を搬送するとき、親御さんの祈るような眼を見ると、われわれは何としてもこの子を助けなければならないと強く感じます」
(「ワシントン・タイムズ」紙2003年7月2日付より要約)
(HEM-Net、2003.7.11)
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