スタートレック ヴォイジャー
32.4話「悪魔の巣」(前編)







場面:破損状態(航行不能)のシャトル内部





(操縦席には 顔にひどい火傷を負い、血を流しているキム)



キム「あ・・・ああ・・・もう だめかな・・・・?」


(キムの脳裏に 数時間前の大惨事が蘇る。)


爆発炎上するヴォイジャー・・・


目の前で一瞬にして消し飛んだジェインウェイ艦長・・・


火だるまになって焼け死んだトゥヴォック・・・


コミュニケーターから聞こえてきたトレスの断末魔・・・


どこからともなく漂ってくる肉や髪のコゲた「におい」・・・


そして、わずかに生き残ったクルー達とシャトルで脱出した自分・・・


そして 爆発し宇宙の塵と消えたヴォイジャー・・・



(どんどん意識が遠くなるキム)



他のみんなは・・・?



チャコティ副長・・・パリス・・・ニーリックス・・・ケス・・・



みんな・・・生きて・・・いてくれ・・・



そうだ・・・シャトルに乗り込んだ他のクルー達は無事だろうか・・・?


(キム、ゆっくりと後ろを振り返るが 誰もいない。)


キム「・・・・・・・・?」


(その時、シャトルはすさまじい光に包まれた。)


キム「な・・・なんだ・・・・・・?」


(光はすぐに消え キムの目の前には 爆発したはずのヴォイジャー)


キム「あ・・・ああ・・・ああ・・・」


(キムの頬に一筋の涙が流れる)


(そして、気を失うキム)






そうか・・・これは夢なんだ・・・・・・

場面:シャトル発着口 (破損したシャトルの前に立つジェインウェイとパリス) (他数名のクルーはシャトルを調べている) ジェインウェイ「パリス主任。詳細を説明して。」 パリス「はい。艦長。このシャトルは間違いなく 我々のシャトルです。 しかし、何故、全く同じシャトルが2機存在するのか? と言うことに関しては今の所わかっていません。」 ジェインウェイ「どこかの敵のスパイ工作ではなくて?」 パリス「それはまだ推測の域を出ません。もう少し調べてみませんと。」 ジェインウェイ「…………中に生存者は?」 パリス「一体のヒューマノイドが確認できましたが、生命反応が非常に弱いです。 すぐにでも 手当てが必要だと思われますが シャトルの破損がひどくて 出入口が開きません。医療室への転送の許可を願います。」 ジェインウェイ「いいでしょう。許可します。ただし、安全のため 医療室に転送する前に 一度 この場に転送しなさい。」 パリス「………了解しました。」 (転送をするよう他の部員に指示を出すパリス。) (黙り込んだまま 腕を組み シャトルを見つめるジェインウェイ。) (うつ伏せの状態で 二人の目の前に転送されてくる 血まみれのキム) パリス「……? どうやら、艦隊仕官のようですね。」 ジェインウェイ「正確には 艦隊仕官の制服を着ているヒューマノイドよ。」 (ジェインウェイ、キムに近づき 足で体をあお向けにさせる) ジェインウェイ「あなたは何者?本当に艦隊仕官なの?」 キム「あ…う…………………」 パリス「艦長…!彼を早く医療室へ! 彼は危険な存在でないことは確認されたはずです…!!」 ジェインウェイ「答えなさい、あなたはどこから来たの!?」 ヒューマノイド「か………ん…………」 パリス「艦長!!!!!!!」 (ジェインウェイ、有無を言わさず フェーザーを抜いて パリスを撃つ。) パリス「ぐあっ!!!!!!」 (その場に倒れ、気を失うパリス) ジェインウェイ「スーダー!!あなたを新しい機関部主任に任命します。 まず、パリスを「処理」してきて頂戴。」 スーダー「了解しました。」 (ジェインウェイ、運ばれるパリスを見て) ジェインウェイ「私に意見するような部下は いらないわ。」 (ジェインウェイ、キムに向き直り 冷たい目で見下ろす。) (キム、その光景を見届けた後、気を失う。) ジェインウェイ「ふん、仕方ないわね。ヒューマノイドを医療室に転送しなさい。 私はブリッジに戻ります。動きがあり次第、知らせて頂戴。」 機関部員全員「了解しました。」 場面:医療室 (ベットの上で目が覚めるキム) キム「あ…あ……こ、ここは……………」 ケス「目が覚めましたか?」 キム「ああ……ケスか……いや、悪い夢を見てたんだ・・・・」 ケス「大丈夫ですか?」 キム「ああ…平気だよ・・・・・・・」 (キム、起き上がろうとするが、突然 頭痛が走り 頭を抱える) キム「う、う…………」 (キム、苦痛に顔を歪めてケスの肩に掴まろうとするが すり抜けてしまう。) キム「ケ、ケス・・・!? な、なんで・・・!?ホ、ホログラム!?」 ケス「私はケスではありません。この航宙艦ヴォイジャーの医療用ホログラムです。」 キム「な・・・!? じゃ、じゃあ・・・!! さっきのは・・・夢じゃなかったのか・・・!? 艦長がパリスを撃ったのは………現実・・・・・・!?」 <「ホロドクターケス」これ以下、「ケス」と表記> (ケス、コミュニケーターで通信する。) ケス「医療室からブリッジ、艦長、彼が目を覚ましました。」 ジェインウェイ「わかりました。今 行きます。」 キム「こんなの……絶対に間違っている・・・・・・・!!」 ケス「落ち着いて下さい。まだ、あなたは完全に回復したわけではないのですから。」 キム「聞いてくれ!!おそらく…… ここは僕の世界じゃないんだ!!」 ケス「あなたの言っている意味が良く理解できませんが・・・・」 キム「待ってくれ・・・・!!思い出す・・・・思い出すから・・・・・!!」 ケス「どうか冷静に・・・・・・・・」 キム「くそっ!!ここに来る前のことが……思い出せない!!!!」 ケス「報告では あなたは破損したヴォイジャーのシャトルで 漂流していたとのことです。」 キム「そうだ!!それだよ!!僕たちはシャトルで脱出したんだ!!!」 ケス「僕たち?シャトルに乗っていたのは あなた一人だけのはずです。」 キム「そんな・・・!!どういうことだ!?」 (医療室に入ってくるジェインウェイ) ジェインウェイ「目が覚めた様ね?私はジェインウェイ。連邦宇宙艦ヴォイジャーの艦長よ。 具合はどう?え〜と・・・?なんて呼べばいいかしら?」 キム「僕は・・・ハリー・キムです。キムと呼んで下さい……。」 ジェインウェイ「ふふ…何を脅えているの?ああ、さっきのことを 気にしているのだったら ごめんなさい。安全が確認できていない段階だったものだから。」 ケス「艦長。彼は まだ記憶が錯乱状態にある様ですので、今 尋問を行うのは・・」 ジェインウェイ「コンピュータ、医療用ホログラム終了。」 (ケス、消える) ジェインウェイ「ふふふ。これでゆっくり話せるわね。で、あなたはどこから来たの?」 キム「僕は……別のヴォイジャーから来たんだと思います・・・。」 ジェインウェイ「別のヴォイジャー?どういうこと?艦隊には 後にも先にも ヴォイジャーはこの一機だけよ。」 キム「つまり、僕は並行宇宙から来たんです・・・。」 ジェインウェイ「ふふふふふ・・・私にそれを信じろと言うの?」 キム「僕の乗ってきたシャトルが……証拠です。それに 当たりをスキャンしてもらえれば どこかに「時空の歪み」があるはずです。」 ジェインウェイ「ああ、キム、スキャンはもう行ったわ。けれど 何も 見つからなかったの。」 キム「え・・・?そんな馬鹿な!!!!!!!」 ジェインウェイ「キム……正直に言いなさい。どこの誰に頼まれたの?」 キム「何を言っているんです?」 ジェインウェイ「私を怒らせない方が身のためよ、キム。シャトルの模造なんて やろうと思えば いくらでもできるのよ。あなたが並行宇宙から来たという 証拠なんてどこにもないの。」 キム「僕がどこかのスパイだとでも言うんですか!?そんな!そんな馬鹿なこと!!」 ジェインウェイ「…………わかったわ、キム…。残念よ。」 キム「え?」 ジェインウェイ「 トゥヴォック!!!!!来なさい!!」 (医療室に入ってくるボーグ化されたトゥヴォック<これ以下、「トゥヴォック」と表記>) キム「……………!!!!!!!!!!!!!」 トゥヴォック『抵抗は……無意味だ。』 場面:拷問室 (全裸で 両腕をつるされている血まみれのキム) (トゥヴォック、手に装着されてくるナイフのようなモノでキムの胸をゆっくりと傷つける) キム「ぐああああああああ!!!!!!!!!」 トゥヴォック『さあ、言うんだ。誰に頼まれてヴォイジャーに潜入した?』 キム「僕は…!!!僕は何も知らない!!!!何も知らないんだ!!!!」 (トゥヴォック、何も言わずまた、キムの胸にナイフを押し当てる。) キム「がああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 (拷問室に入ってくるドクター。) キム「はあ・・・はあ・・・はあ・・・ドクター・・・?」 トゥヴォック『シュバイツアー副長。』 キム「え・・・?」 シュバイツアー「何か、吐いたかね?」 トゥヴォック『いえ、まだです。』 シュバイツアー「早くしてくれよ。彼女の標的になるのは私なのだから。」 トゥヴォック『了解。』 シュバイツアー「ああ、君。今、私をドクターと言ったね? 私は 君の世界ではドクターなのかね?」 キム「は、はい……あなたは…ホログラム・・・ドクターです……」 シュバイツアー「ははははは!!!そうか、私はホログラムなのか!! こりゃあ、いい!!! ははははは!!!!!」 キム「……………………」 トゥヴォック『気を失ったようです……。』 シュバイツアー「まったく・・・・スパイのくせにだらしのない・・・・・・」 トゥヴォック『いかがいたしましょう・・・・・・』 シュバイツアー「私に聞くな、艦長に聞け。私に権限などない。」 トゥヴォック『その認識は間違っています。あなたはこの艦の副長です。』 シュバイツアー「名ばかりのな。普段はお前が艦長の補佐役だろう? とにかく 艦長に聞いてくれ。」 トゥヴォック『………了解。』 シュバイツアー「・・・このポンコツめ・・・」 (シュバイツアーを見つめるトゥヴォック) シュバイツアー(渋い顔で)「………冗談だよ。」 場面:医療室 キム「あ……う〜〜ん……」 ケス「目が覚めましたか?」 キム「あ? ああ…なんとかね……生きてるよ。」 ケス「はい、わかっています。」 キム「ケス…じゃなかった、ドクター? この世界の宇宙連邦の歴史を教えてくれないか?」 ケス「歴史ですか?いきなり 何故です?」 キム「僕は・・・ここの世界のことを知らな過ぎる・・・」 ケス「あなたはスパイではないのですか?」 キム「違う!僕は別の宇宙から来たんだ! 僕の住んでいる宇宙では シュバイツアー副長が医療用ホログラムで 君はケスっていうオカンパ人なんだ! それに…………ボーグなんて仲間じゃない!!!!!!!!」 ケス「……確かに最初 ボーグは宇宙連邦の最大最悪の敵でした。 しかし、宇宙連邦はボーグの意識を自由に操るシステムを開発したのです。」 キム「じゃあ、ボーグは……」 ケス「ええ、ボーグは連邦の意のままに動く凶器と化したのです。 そして その最強の武器を手に入れた連邦は ロミュラン、クリンゴン カーデシア、ドミニオンを次々に制圧しました。そして とうとうこのデルタ宇宙域まで進出するにいたったのです。」 キム「じゃあ、ヴォイジャーは自分達の意志でここまで来たのか!?」 ケス「質問の意味が良く分かりません。」 キム「そうか……そういうことか………」 ケス「では、今度は私からの質問です。」 キム「ん?なんだい?」 ケス「そちらの世界のケスという女性について教えて下さい。」 キム「ん? 興味があるのかい?」 ケス「…………………」 キム「はは……!!ごめん、ごめん。うん、ケスはね オカンパ人で 今は2歳だったかな?とにかく綺麗な女の子で ニーリックスって言う恋人がいるんだ。」 ケス「ニーリックス………」 キム「どうしたの?」 ケス「私を開発した博士の名前です。」 キム「へ〜〜〜、驚いたよ。すごい偶然だね。今、どうしてるの?」 ケス「2年前、連邦に対する反逆罪で処刑されました。」 キム「そう……ごめん……」 ケス「博士は自然を愛する優しい人でした。そちらのニーリックス博士は どのような人なのですか?」 キム「う〜ん、ドジでおっちょこちょいで料理が趣味なんだけど あんまりおいしくなくて……………」 ケス「博士も料理が下手でした。」 キム「はは……!!」 ケス「きっと・・・偶然ではないのでしょうね。」 (すると 突然、ケスの姿が消える。) キム「!!!!!!!」 (キム、あたりを見回す) (医療室のドアが突然 開く) (入ってくるチャコティ) チャコティ「よお。」 キム「・・・副長・・・・・?」 チャコティ「副長?おいおい、俺がそんなに偉く見えたのか? 俺は少尉だぜ?」 キム「・・・・・・」 チャコティ「ははっ、そんなに身構えなくてもいい。俺は味方だ。」 キム「え?」 チャコティ「この会見は非公式だ。だから 記録に残らぬよう ホログラムも一時STOPさせてもらった。もちろん、艦長も知らないことだ。」 キム「どういうことです?」 チャコティ「それはこっちが聞きたい…!!予定と大分 違うんだからな。 「計画」の実行はまだ先ではなかったのか?」 キム「計画?????」 チャコティ「とにかくだ!もう後戻りはできないんだ。計画通り、 艦長を殺してもらうぞ・・・・・・!!!!!!!!!!!!」 キム「・・・・・!!!!!!!!」 チャコティ「いいか?高いラチナム払ってお前を雇ったんだ。 あの女と刺し違えても殺すんだ。いいな………」 (外からセスカの声) セスカ「早くして!! もうそろそろ、限界よ!!」 チャコティ「わかった……じゃあ、頼むぞ、ハリー。」 (出て行くチャコティ) (突然、現れるケス) ケス「きっと・・・偶然ではないのでしょうね・・・???」 キム「や、やあ………ドクター…」 ケス「おかしいですね。プログラムにタイムラグが生じています。」 キム「そ、そうかい?気にならなかったけれど。」 ケス「………………そうですか?」 キム「うん、大丈夫だと思うよ・・・」 ケス「わかりました。それなら……気にしません。」 キム「・・・・・」(沈黙) ケス「・・・・・」(沈黙) (キム気まずくなって) キム「あ、ああ・・・そ、そうだ!!な、なんでさ、 偶然じゃないって思うの?」 ケス「・・・・・」(沈黙) キム「あ、い、いやぁ・・・あの、別にいいんだけど・・・ コンピューターらしくない発言だなと思って・・・はは・・・」 ケス「・・・・・???」(考え込む) キム「え・・・?」 (キョトンとした表情で) ケス「・・・なんででしょう?」 キム「はは・・・君・・・ほんとにコンピューター?」 ケス「はい、私は優秀なホログラムドクターです。」 キム「はあ・・・」 ピピッ!! (通信)ジェインウェイ「ジェインウェイから医療室。ドクター、キムは目覚めた?」 キム「……………」(ケスを見つめる) ケス「…………いいえ、まだです。艦長」(キムを見つめ返す) ジェインウェイ「そう。では、尋問は明日の朝から行うわ。 それまでには なんとかして頂戴。」 ケス「了解しました。」 ジェインウェイ「通信終了」 キム「あ、ありがとう……」 ケス「私は患者の健康を気遣ったまでです。」 キム「それでも…ありがとう。」 ケス「………はい。」 場面:キムの頭の中 これから どうなるんだ……? どうすれば 元の世界に帰れるんだ? 「時空の歪み」が発生してなかったって? そうしたら、どうやって僕はこっちにきたんだ? 嘘だろうか?いや、そんなことで嘘をついても・・・・・ 他のみんなもこっちの世界にきているんだろうか? 確かに みんなシャトルに乗ったはずなのに なんで僕だけ・・・・・・・・・・・・・???? ああ・・・なんでヴォイジャーを脱出するはめになったのかを 思い出せれば・・・何かの手がかりになると思うのに・・・・・ ヴォイジャーに何かが起こったのは確かなんだ・・・ ここでこんなことをしている場合じゃないんだ・・・・・ こんな所にいたら命がいくつあっても 足りないよ・・・ 艦長は完全にこの艦の独裁者だし、 ドクターはシュバイツアーと名乗って副長になってるし、(自称、権限のない副長) 「ボーグ」はトゥヴォックしか見てないけれど もっと いると考えていいだろうな・・・・・ チャコティ副長は艦長の命を狙ってるし、 (セスカも協力してるのか?) 僕を誰かと勘違いしていたな・・・・・・・・ 僕が暗殺者だって? とにかく何とかしないと・・・・・・・・ 何とかしないと・・・・・・・・・・・ ケス「眠れないのですか?」 (それに ケスはホロドクターになってるし・・・) キム「あ・・・?ああ・・・なんだかね・・・」 ケス「私はあなたに何もしてあげることができない・・・ 私にカウンセリングの技術でもあれば良かったのですが。」 キム「え?いやあ、気にしなくてもいいんだよ。自分で何とかするさ・・・・」 ケス「…………………」 キム「君を作ったニーリックス博士は 誰をモデルに君のホロイメージを作ったんだろうね?」 ケス「私のモデルとなった人物のデータは私にプログラムされてはいません。」 キム「そ、そう・・・どんな人なんだろうね。」 ケス「私も大変 興味があります。が、知る術はありません。」 キム「だから、ケスのことを知りたがったのかい?」 ケス「………………………」 キム「あ、あ、え〜と……うん………もう、寝るよ。」 ケス「わかりました。おやすみなさい。」 キム「………………」 ケス「………………」 キム「ドクター?もしかして………ここのクルーは君を消し忘れていったのかい?」 ケス「そのようです。」 キム「…………じゃあ、もう少し話してようか・・・・・?」 ケス「はい、わかりました。」 (キム、苦笑いしながら左手で髪をかき上げようとして 自分の体に異変が起きた事に気がつく) キム「え・・・!?」 (キムの左手首から透けたようになっている) キム「なんなんだ・・・?一体?」 (スキャンするケス) ケス「異常な数値です。まるで 左手だけ存在が消えかかっているような・・・・」 キム「どういうことだ!?」 場面:医療室の前 (キムが立っている) (そこへチャコティ登場) チャコティ「ハリー・・・!!何をしているんだ…!!」 キム「あなたを待っていたんです。」 (チャコティ、あたりを見回して) チャコティ「とにかく ここは人目につく。俺の部屋に行く。来い。」 キム「医療室の方が安全では?あなたの部屋に行く前に誰かに見られたら・・・?」 チャコティ「大丈夫だ。」 (ジェインウェイの姿に変わるチャコティ) キム「可変種…………!!!」 (ジェインウェイの声で)チャコティ「来なさい。」 場面:チャコティの部屋 (中にはセスカがいる。) (部屋に入り、チャコティに戻る可変種) チャコティ「ハリー、計画は今から「5時間後」に変更になった。 予定を早めるのは大変だったぞ。」 キム「もう一度、計画の確認をしましょうか。」 セスカ「そんな必要はないわ。あなたはどんな手を使ってでも 艦長を殺せばいいのよ。簡単でしょ?尋問の最中に一度は 艦長と接触できるはずよ。」 チャコティ「ハリー。これは私達、可変種にとっては神聖なる「復讐」なのだ。 あの悪魔が何をしたのか知っているのか? あの悪魔は、すでに降伏した同胞を虐殺し、「偉大なるつながり」に 光子魚雷を21発、撃ち込んだんだぞ!!! そして、「つながり」を断たれた同胞たちに殺し合いをさせ それを見世物にまでした女だ!!!!」 キム「うむ、正確には、光子魚雷18発とフェーザー砲3発だがな。」 セスカ「………!!」 チャコティ「貴様……何者だ!?」 (キムの姿からドクター(シュバイツアー副長)に変わる) チャコティ「シュバイツアーか!!」 シュバイツアー「相変わらず、勘が悪いね、君は。 本物のハリーは医療室でまだ寝ているよ。」 セスカ「裏切り者め!!!!!!」 シュバイツアー「君に裏切り者呼ばわりされる覚えはないがな?」 (フェーザーをシュバイツアーに向ける) チャコティ「やめるんだ……。セスカ。もう……我々の負けだ。」 (ドアが開いて ボーグを引き連れたジェインウェイ登場) ジェインウェイ「察しがいい様ね。チャコティ。あら、違ったわ なんて呼べばいいのかしら?元の姿を見せて頂戴?」 (チャコティから真の姿に変化する可変種) オドー「私はオドーだ。ドミニオン艦隊の司令官だ。」 シュバイツアー「ほう。君だったのか!?こいつは驚いた! 私の目も誤魔化すなんて!!!ははははは。」 オドー「貴様などはじめから眼中にない。」 シュバイツアー「う・・・・・そ、それより 本物のチャコティ少尉はどうした?」 オドー「安心しろ、ちゃんと生きている。我々は お前らのように野蛮な種族ではないからな。 ドミニオン艦に捕らえているだけだ。」 ジェインウェイ「あら?殺してくれて構わないのに?彼にはボーグにする価値も無いわ。」 (オドー、ジェインウェイを睨みつける) ジェインウェイ「ふふふふふ。あなたの噂は昔から聞いているわ。 随分と優秀な指揮官らしいわね。どう?私の下で働いて見る気はない?」 オドー「あなたは はじめから答えの分かっている質問をするのが お好きなようだ。答えはNOだ。」 シュバイツアー「オドー…!君の同胞としてアドバイスしてやろう…… 一緒に来い……君の力なら 連邦で簡単に成功できる。なんでも手に入るぞ!!」 オドー「ふん、お前の言いそうなことだな、シュバイツアー。 ところで 艦長?ここでこんなことをしていてもいいのですか? このままだと 「5時間後」には大変な事態に陥ってしまいますよ?」 ジェインウェイ「5時間もあれば どんな事態にも備えられるけど…… 念の為に聞いておくわ、オドー。私を殺した後 何をするつもりだったの?」 オドー「ふふふふふふ………」 ジェインウェイ「じゃあ、彼女に聞いてみようかしら?」 (艦長の目の合図で セスカに歩み寄る一体のボーグ) オドー「な……!!彼女には手を出すな!!!!!!」 (ボーグに掴みかかるが 吹き飛ばされてしまう。) オドー「ぐわっ…………!!」 セスカ「オドー!!!!!」 (ボーグに掴まるセスカ) セスカ「くっ…………・」 ジェインウェイ「あら?彼女は人間の様ね?何故かしら?」 オドー「彼女に何かしてみろ!!殺してやるからな!!!」 ジェインウェイ「まあ…そんなに感情をむき出しにして・・・・・・ 可変種らしくもない・・・・・・・この女がそんなに大切?」 オドー「くっ………………」 ジェインウェイ「最後に一つだけ聞きたいことがあるの。 どうして 自分で手を下さず キムに私を殺させようとしたの?」 オドー「ふふ……同胞に殺される悲しみや情けなさを お前にも味あわせてやろうと思ったんだがな・・・・ それは無理だということがわかったよ・・・・・・・」 ジェインウェイ「ふふふふふ。くだらない……… それがあなたの神聖なる復讐?失望したわ、オドー。」 (セスカ、ボーグの隙を見て腕を払いのけ ヒューマノイド部分の顔面に ひじを入れる) ガン!!!!! (ボーグ、セスカを離す。) (一斉にセスカに注目が集まる) オドー「セスカ!!!!!!」 ジェインウェイ「殺しなさい!!!!!!」 セスカ「逃げて!!オドー!!!!!」 (ボーグ、セスカを撃つ) セスカ「がああああああああ!!!!!!」 オドー「!!!!!!!!!!!!!!」(一瞬 目を閉じる) (オドー、液体化して通風孔に入り 逃げる) ジェインウェイ「ボーグ!!あなたたちは オドーを追いなさい! 殺しても構わないわ。他のクルーは5時間後に備え 戦闘準備!」 シュバイツアー「戦闘準備ですか?」 ジェインウェイ「そうよ。彼らの計画なんて はじめから大体の予想は着いていたわ。 私を殺してヴォイジャーの指揮能力が低下した所を 攻撃するつもりなのよ。」 シュバイツアー「そ、それなら… 援軍を要請しましょう!」 ジェインウェイ「いいえ、援軍は呼ばないわ、私一人で片づけます。 こんなことで私の能力を疑われるわけには行かないわ。」 シュバイツアー「し、しかし……。」 (シュバイツアーを睨むジェインウェイ) シュバイツアー「イエス マム!!了解しました。私は何をすればよろしいでしょうか?」 ジェインウェイ「決まってるわ。ハリー・キムは やはり暗殺者だったのよ? ………………殺しなさい。」






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