スタートレック ヴォイジャー


第32.5話「悪魔の巣」(後編)




場面:医療室




ケス「また ひどくなったようですね」


(キムの左腕は完全に消えている)


キム「やっと・・・わかった気がするよ・・・。

どうして僕だけこの世界に来たのかが………」


ケス「え?」


キム「この世界では僕らの世界の有機生命体は存在できないんだ。

だから、僕と一緒にシャトルに乗ったクルー達は存在が消えてしまったんだ・・・

そして、シャトルだけこっちの世界に来た。

僕がまだ存在できているのは・・・何らかの不確定要素が原因だとしか言いようが無い・・・

僕は・・・前にも 時空の歪みに落ちたことがあるんだ………だから・・・なのか・・・?」


【ヴォイジャー第21話「現実への脱出」参照】


ケス「でも・・・じゃあ、このままだと………」


キム「ああ、僕の存在は確実に消えてしまう・・・」


(通風孔から出てくる液体状の可変種)


キム「なんだ……………!?」


(液体はシュバイツアーになる)


シュバイツアー「ふう・・・君は何者だ?」


キム「それはこっちが聞きたいよ!?」


シュバイツアー「ついさっき 通信が入り 本物のハリー・キムは

連邦の船に捕らえられたそうだよ。」


キム「だから 何度も言っているじゃないですか!

僕はこの世界の人間じゃないんだ!!」


シュバイツアー「うむ……とにかくだ。艦長の命令なのだ。

まあ・・・言いにくい事なんだが 君には死んでもらうことになったよ。」


キム「な…………!!!!!」


シュバイツアー「私を恨むなよ。」


(フェーザーをキムに向けるシュバイツアー)



その時、轟音と共に艦が大きく揺れた。

ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!



シュバイツアー「何!!!!!!!!のわっ!!!!!!!」


(シュバイツアー、後ろに大きくのけぞる)


(キム、それを見てシュバイツアーに飛び掛かる)


シュバイツアー「くそっ!!!!!!!!何が起こったんだ!!!」


(キム、片腕だけだが 足を払ってシュバイツアーを押し倒す)


キム「ふん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


床を滑るように転がるフェーザー。


ケスの足元へ。


(シュバイツアー、キムともみ合ったまま。)


シュバイツアー「ドクター、命令だ!こいつを撃て!!!」


キム「!!!!!!!!!!!!!!」


(ケスを見るキム)


ケス「私は人を傷つけるような命令は実行できません。」


シュバイツアー「ああ、そうかい!こいつを殺したらお前は消去だ!」


(シュバイツアーの腕が蛇のように長くなり、フェーザーに届いた。)


キム「しまった!!!!!!!!!!」


(シュバイツアーの手は伸びたまま、フェーザーを握りキムを狙う)


(その時 医療室のドアが開きオドー登場)


オドー「そこまでだ、シュバイツアー。フェーザーを捨てるんだ。」


シュバイツアー「な、なんでお前!?まさか・・・!今の揺れは・・・!?」


オドー「ほう?お前にしては察しがいいな、シュバイツアー。

そうとも。ドミニオンによる反撃が始まったのだ。

いくらジェインウェイ艦長でも今回は対応できまい。」


シュバイツアー「「5時間後」じゃなかったのか!?」


オドー「保険をかけたんだよ。あの段階では まだハリー・キムを

信用することはできなかったのだ。」


シュバイツアー「くそ!!!!!!!!!!!」


(シュバイツアー伸びた腕のまま オドーにフェーザーを向ける)


(それよりも早く オドー、シュバイツアーを撃つ)


シュバイツアー「ぎあああああああああ!!!!!!!」


オドー「安心しろ……可変種は同胞を殺さない。」


キム「あなたは………………」


オドー「話は後にしよう、一緒に来てくれ。死にたくはないだろう?」


キム「わ、わかりました………!!」


(キム、ケスと目が合う)


キム「君は………どうする・・・・?」


ケス「…………………………」


キム「………じゃあ、僕は行くよ・・・・・・・・?」


ケス「そこに携帯用のホロエミッターがあります。

そこに私をダウンロードしてください。」


キム「ケ……、ド、ドクター?」


ケス「私も行きましょう。」


(医療室のドアを開いて 通路を除きながら)


オドー「どうでもいいが、早くしてくれ!時間がないんだ!」


キム「わかりました!!!」


(キム、ダウンロードの作業を始める)



場面:ブリッジ




ジェインウェイ「一体どういう事なの!?」


トゥヴォック『完璧に遮蔽していたようです。3隻のドミニオンの戦艦に囲まれました。』


ジェインウェイ「オドーめ……!!!!!!!!!!!!!!!!」


トゥヴォック『いかがいたしましょうか、艦長?』


ジェインウェイ「いい?長引くと不利になるわ!

できるだけ ドミニオンの戦艦と距離をとって!「あれ」を使うわ。」


トゥヴォック『了解しました。』


ジェインウェイ「一発でケリをつけてやるわ………!!」



場面:通路




(キムの体の半分はすでに透明になり始めている。)


キム「じゃあ、今 ヴォイジャーを攻撃しているのはドミニオン!?」


オドー「そう、ついに 復讐を果たす時が来たんだ。

そのためにも君たちに協力してもらいたい。

もし、それが成功すれば、君が元の世界に帰る手伝いしてもいい。」


キム「でも 僕はこんな体で………」


オドー「君には同情する、キム。だが、あきらめてはいけない。

まだ、君の存在が消えると決まったわけではないんだ。」


キム「………あ、ありがとうございます。」


オドー「君にも協力してもらいたい、ドクター?」


ケス「でも、私は破壊活動ができるようにはプログラムされていません。」


オドー「君に手伝ってもらいたいのは ただ一つだ。

ボーグシステムの場所を教えてもらいたい。」


キム「ボーグシステム?それは一体?」


オドー「聞いてくれ。連邦はボーグシステムによって

ボーグを手なずけているんだ。

それを破壊することができれば…………」


キム「ボーグは元に戻る・・・!?」


ケス「ボーグシステムは 第13デッキにあります。


ですが、警備は異常に厳重で、突破は困難です。」


オドー「私に考えがある。行こう。」



場面:ブリッジ




トゥヴォック『艦長、ヴォイジャーは安全距離まで離れました。』


ジェインウェイ「スーダー?準備はできている?」


スーダー「はい、艦長。いつでも発射できます。」


ジェインウェイ「まだよ!もう少し引き付けてから………!!」


(ヴォイジャーに接近してくる3隻のドミニオン戦艦)


ジェインウェイ「〔イソテリックバースト〕…………発射!!!!!!!!!!!」




場面:第13デッキ



(数体のボーグが 警備している)


キム「すごい数のボーグだ・・・オドー?それで考えって言うのは?」


(オドー、ボーグに変身する)


オドー「これで多少は時間を稼げると思う。」


キム「でも、うまく行きますかね?」


オドー「祈るしかないな。もし、ばれたら……

ふっ、ばれてからが勝負なんだが・・・頼んだぞ。」


キム「わかっています。」


(オドー、ボーグシステムに向かってゆっくり歩き出す)


(しばらく歩くと 不意にオドーの目に見慣れた顔が飛び込んできた。)


オドー(セスカ・・・・・・・・・・)


(ボーグ化されたセスカがオドーに近寄ってくる。)


セスカ『…………お前はボーグと認められない。』


オドー「それは 私のシステムに異常が発生したためだ。修理して欲しい。」


セスカ『修理は第8デッキで行われている。

お前がボーグならそんな事を知らないはずはない。』


オドー「ああ、そうだな。残念だ・・・・・・。

セスカ、君を愛している……………」


セスカ『………………………』


(オドー、至近距離からフェーザーでセスカを撃つ)


(崩れ落ちるように倒れるセスカ)



キム「始まった!!!」


ケス「がんばります。」


(キム、ケス、ほとんど同時にボーグの前に飛び出てフェーザーを撃ち始める。)



その時、轟音と共にヴォイジャーを激しい揺れが襲った。



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!!!!





場面:ブリッジ




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!!!!




トゥヴォック『艦長、予想よりも〔イソティリック・バースト〕による亜空間の歪みが大きくなっています。

更に、時空の歪みまでもが発生してしまいました。』


ジェインウェイ「そんなこと わかってるわ!

それよりも ドミニオンの戦艦は どうなったの?」


トゥヴォック『2隻は撃沈。残る1隻も炎上中です。』


ジェインウェイ「ただちに 光子魚雷発射準備!!!!!!!」


トゥヴォック『そのようなことをしなくても 敵はすでに戦闘不能です。』


ジェインウェイ「いいえ、彼らのうち、一人でも生き残ったら

そいつはまた 仲間を引き連れて私の前に現れるわ。

ここで完全に息の根を止めるのよ!!」


トゥヴォック『了解…………』


ピピッ・・・!!!


トゥヴォック『お待ち下さい、艦長?炎上中のドミニオン艦から通信が入っています。』


ジェインウェイ「ふふ?命乞いかしら?チャンネルオープン.」


(ノイズ交じりの音声がブリッジに響く)



ドミニオンからの通信「こち−−−−−−俺・・・・チャコ・・・だ!!!

チャ−−−−−−助け−−−−−−−−−−!!!!!!」

トゥヴォック『・・・この声はチャコティ少尉の可能性が高いと思われます。

あの艦に捕らわれているのではないでしょうか。』


ジェインウェイ「そうかしら?私にはただのノイズにしか聞こえないけれど?」


トゥヴォック『いえ、あれは確かに・・・・』


(身を乗り出して)ジェインウェイ「トゥヴォック!?わからない?あれはノイズよ?ノ・イ・ズ!」


トゥヴォック『・・・了解。』


(怪訝な顔でトゥヴォックを見るジェインウェイ)


場面:第13デッキ




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・



(キムとケス、オドーの側に駆け寄る。)


キム「もう 適応されてしまってフェーザーが効かない!!

それにこの揺れは何なんだ?とても尋常じゃあないぞ!!」


オドー「おそらく……ジェインウェイが〔イソテリック・バースト〕を使用したんだ。

あの最悪の兵器を……………」


ケス「〔イソテリック・バースト〕?」


オドー「宇宙変動兵器、つまり一種の次元兵器のことだ。」


(映画「スタートレック叛乱」参照)


キム「な……!次元兵器だって?そんな………
>
一つ間違えば この宇宙の存在すら消してしまう兵器を?

僕らの世界じゃ使用は禁止されているのに・・・!」


オドー「こちらでは「人道に反しない範囲」で使用可能なんだよ。」


キム「この世界はその辺は適当なんですね!」


キム(待てよ?次元兵器?)


キム「もしかしたら……今ので 時空にも歪みが生じているのでは・・・?」


オドー「ん?まあ・・・ 可能性はあり得るな。」


キム「もしかしたら…………その時空の歪みが原因で僕はこの世界に来たのかもしれない…」


オドー「何を馬鹿な・・・・・・?じゃあ・・・

君は空間だけでなく 時間も飛び越えて来たというのか?」


キム「それ以外に考えられない!

それまでに この辺りには時空の歪みは存在していなかった!!!!!!!!!」


ケス「議論の最中に申し訳ないのですが ボーグが来ます。何とかしなければ。」


オドー「…………よし、君たちは行ってくれ!!ここは私が何とかしよう!!」


キム「何とかってなんです!?無理です!! 逃げましょう?今は一旦、退くべきです。」


オドー「ふ・・・愛する人も仲間たちも死んでしまったんだ………!!

私にはもう何もないんだ・・・!!

だから、せめて連邦に一矢報いなければ 私の気が収まらない・・・!!」


キム「だめです!行かせられません!!!間違いなくあなたは死にますよ!!

今は 一緒に逃げるんです!!」


オドー「私達の世界のことに口を出さないでもらいたい!!」


(ケス、ハイポスプレーをオドーの首筋に打ち 気絶させる)


オドー「が…………な、なぜ……」


(キム、驚いた表情でケスを見る)


ケス「聞き分けのない患者には こうするのが一番です。」


(キム、右腕でオドーを担いで立ち上がる)


キム「よし、行こう!」




場面:ブリッジ


(揺れはまだやまない)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・



トゥヴォック『発射準備完了しました。』


ジェインウェイ「光子魚雷発射!!!!!!」


(炎上中のドミニオン戦艦に命中、爆発する。)


ジェインウェイ「ふふふ……完璧だわ。」


トゥヴォック『この戦闘での敵の生存者はゼロです。』


(よろけながら ブリッジに入ってくるシュバイツアー)


シュバイツアー「か、艦長………」


ジェインウェイ「………どうやら失敗したようね。言い訳は聞きたくないわ、シュバイツアー。」


ジェインウェイ「戦闘体制解除。

全保安部員、全ボーグは艦内のどこかにいるキムを捜索しなさい。もちろん ……殺しても構わない。」


(その時再び 艦が轟音と共に大きく揺れる)


ドーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!



ジェインウェイ「何事!!!!!!!!!!!」


トゥヴォック『どうやら もう一隻、戦艦がヴォイジャーの背後で

遮蔽していたようです。光子魚雷が 第3デッキに命中。』


ジェインウェイ「気がつかなかったの!?トゥヴォック!!!!!!!

全クルーへ!今の命令は取り消すわ!戦闘は継続中!繰り返す!

戦闘は継続中!!!!!!!!ただちに 第3デッキを封鎖!!!」


(小声で) ジェインウェイ「責任は取ってもらうわよ……!

シュバイツアー……!!トゥヴォック……!!」



場面:通路




ケス「これから どうするんですか?」


キム「僕の乗ってきたシャトルに乗って 時空の歪みに飛び込む。

それで 運が良ければ…………」


ケス「私は構いませんが彼はどうするんですか?」


(オドー、キムの肩で目覚めて)


オドー「キム、もう降ろしてくれないか?」


キム「……………」


オドー「ふふ……もう大丈夫だよ。自殺行為はしない。」



(オドーを降ろすキム)


オドー「ふ〜、とにかく・・・ シャトル乗り場まで行こう。


そこで私も一機 シャトルを奪うことにする。」


ケス「では、通路を通るのは危険です。通風孔から行きましょう。


そこを通れば シャトル乗り場は目の前です。」


キム「よし、行きましょう。」


オドー「待ってくれ・・・その前に言っておきたい。

キム、ドクター……ありがとう。感謝している。」

キム「・・・お礼は無事に脱出できてからにして下さいよ。」


オドー「わかりった。急ごう。」



場面:ブリッジ



<>ドガーーーーーーーーーーーーーン!!!!!


トゥヴォック『シールド60%に低下。』


シュバイツアー「艦長、このままでは不利です!

もうヴォイジャーには戦う余力は残っていません!」


ジェインウェイ「黙りなさい!!シュバイツアー!!

まだ手は残っているわ!!!トゥヴォック!!あの戦艦と距離をとって!

スピードではこちらの方がまだ上よ!!!!!!!

もう一度「あれ」を使うわ!!」


トゥヴォック『艦長。お言葉ですが 二度続けて〔イソテリック・バースト〕を使うのは

非常に危険です。この宇宙そのものが…………』


(ジェインウェイ、有無を言わさず トゥヴォックの頭の回線を握り 引きちぎる)



バチバチバチバチ!!!!!!!


(トゥヴォック、けいれんしながら 床に倒れる)


シュバイツアー「ヒイ!!!!!!!!!!」(目を覆う)


ジェインウェイ「ブリッジからパリス!

ブリッジに来て頂戴。トゥヴォックの代わりに私の補佐をして。」


シュバイツアー「え?パリス?」


(ブリッジに入ってくるボーグ化されたパリス(以下、パリスと表記))


パリス『了解しました。』


ジェインウェイ「これからドミニオン戦艦と距離をとって

イソテリック・バーストを使用します。いいわね?パリス?」


パリス『了解しました。』


(それを呆然と見ているシュバイツアー)



場面:シャトル乗り場



(すでに キムの体全体が透け始めている。)


ケス「ここです。着きました。」


キム「僕が乗ってきたシャトルは・・・・・・・・・あった!あれだ!」


オドー「私は一人でシャトルを奪って逃げる。君たちは早く行った方がいい。

あの次元兵器でできた時空の歪みはそんなに長くは持たないんだ。」


キム「いえ、手伝わせてください。あなたがいなければ ここまで来ることはできなかった。」


オドー「キム・・・人がいいのもほどほどにしておいた方がいい。

君は・・・もう・・・体が・・・」


キム「大丈夫です・・・・何とか持たせますから・・・さあ・・・」


(ケス、ハイポスプレーをキムの首筋に打つ)


キム「あ…………」(気を失うキム)


オドー「やると思ったよ・・・・」


ケス「聞き分けのない患者には こうするのが一番です。」


オドー「あのシャトルは動きそうか?」


ケス「多少のメンテナンスは必要ですが 問題ありません。」


オドー「・・・そうか。ところで君は本当にドクターか?

ホロプログラムにしては こういう事態にすばやく対応できすぎている。」


ケス「私自身も驚いています。おそらく・・・私を作った人が……

いつかこういう事態が来るのを予測していたのかもしれません。」


オドー「ふふ……………」


(そういうと光に包まれるオドー)


オドー「な、な……?」


(ケスの目の前から消えるオドー)


ケス「………………??」



場面:ドミニオン戦艦



オドー「………………」


(目の前には ジェムハダー、女性シェイプシフター(以下、女Sと表記)がいる。)


女S「お帰りなさい、司令官。」


オドー「突然 転送されたので驚きましたよ。」


女S「セスカは どうしたのですか?」


(オドー、横に首を振って)


オドー「……………戦況はどうです?」


女S「……3隻の戦艦が失われました。敵は〔イソテリック・バースト〕を使用したのです。」


オドー「やはり…………」


女S「しかし、現在は我々の有利な状況です。」


オドー「わかりました、ご苦労様。ブリッジに行きます。」


女S「あと一つ・・・・敵艦が奇妙な動きをしています。

旋回しながら また 我が艦と異常に距離を取り始めているのです。」


オドー「……………」


女S「気のせいかもしれませんが、相手はあのジェインウェイです。」


オドー「そうですね。気のせいではないでしょう。」


女S「では・・・?」


オドー「使うつもりなんです。〔イソテリック・バースト〕を……」


女S「ブリッジに急ぎましょう!!」



場面:ヴォイジャーのシャトル内



キム「う…う…」


ケス「気がつきましたか?もう少しで 調整が終わります。待っていて下さい。」


キム「オ、オドーは……?」


ケス「どこかに転送されたものだと思います。」


キム「転送された?ま。まさか……!!!」


ケス「それは大丈夫だと思います。連邦の転送技術ではないように見受けられました。」


キム「じゃあ……………ドミニオン?」


ケス「おそらく。」


キム「あ、僕も手伝うよ……」


(キム 動こうとして両足が消えているのに気がつく。)


キム「あ…ああ…そんな……そんな………」


(ケス、そんなキムを気にせず 作業を続けたまま)


ケス「終わりました。もう飛びたてるはずです。」


キム「(ため息を吐いて)・・・シャトルの操縦はできるのかい?」

ケス「はじめてですが、やってみます。」


キム「………贅沢は言ってられないな・・・わかった、行こう。」


ケス「では シャトル発射口のハッキングを始めます。」


キム「ハッキング?大丈夫なのかい?」


ケス「ええ、手順はちゃんと理解しています。」


キム「・・・君はホントに「ドクター」として作られたのかな?

ニーリックス博士を疑いたくなるよ・・・」


ケス「・・・(少し考えて)よく言われます。」


キム「そうだ・・・!!ケス・・・じゃなかった・・・ドクター?

もう一つやって欲しいことがあるんだ・・・」


ケス「なんですか?」


キム「わずかな可能性なんだけど やってみる価値はあると思う・・・

この世界と僕の世界はいろんな面でつながっている・・・

だから・・・もし、この艦のシステムも僕の世界のヴォイジャーと同じだったら・・・・


ケス「・・・わかりました。教えて下さい。やってみましょう。」


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