ここでは『まんが・恐竜の謎完全解明』『まんが・古代文明消滅の謎』
『まんが・謎の日本超古代』(小学館)の三冊を中心に紹介しよう。『ワンダーライフ』
に連載されていた<ショック・サイエンスシリーズ>をまとめたもので、作者・あすかあきおが、
謎の組織の大物「教授」の使者「ミスター・カトウ」なる人物に導かれ、弟子のサイ九郎
を連れて世界中を回りながら、古代の謎を解いてゆく、という構成である。
タイトルを見ただけで、よくある子供向きの学習漫画だと思って、中身を確かめずに
子供に買い与える親がいるかもしれない(現に僕は、『恐竜の謎完全解明』を神戸・三宮
ジュンク堂書店の「生物」の棚で、『古代文明消滅の謎』を同じく「世界史」の棚で見つけた!)
しかし、内容はまさにトンデモないものであり、子供がこれを読んで本気にしたらえらいこと
になる。
『恐竜の謎完全解明』の中で、飛鳥氏は凄い説を披露している。恐竜は爬虫類ではなく
哺乳類で毛に覆われていた。しかも、恐竜が絶滅したのは6500万年前だという古生物学者
の定説は間違いで、たった4500年前(誤植じゃないぞ)にノアの大洪水で滅びたというのだ!
人間が恐竜と共存していた証拠として、メキシコのアカンバロで恐竜を思わせる土偶(僕には
全然恐竜のように見えないんだが・・・)が発見されている。またテキサス州パルクシー川の
河床の白亜紀の地層には、恐竜の足跡と人間の足跡が並んで見つかっている、と言う。
地層が数億年かけて堆積したとする地質学の常識をあすか氏はあっさり否定する。ノアの洪水
で全世界を覆った大量の土砂が、順番に沈んでいって、地層が形成されたというのだ。
だとしたら世界中いたるところで地層がぐちゃぐちゃになっていそうなものだが、あすか氏は
あまり気にとめない。
『古代文明消滅の謎』では、あすか氏はノアの箱船が古代の潜水艦だったと言う。(宇宙船
だという説よりはまし?)。船内は低温であったため、動物は冬眠状態でおとなしく、ノアの
家族は世話が楽だったというのだ。しかし、たった全長137メートル(聖書の記述通りなら
そういうサイズになるそうだ)の船に世界中の陸上動物の全種類がどおやって積み込んだのか
植物はなぜ洪水で絶滅しなかったのか、といった素朴な疑問にはいっこうに答えてくれない。
洪水を起こした水はどこから来たのか? 月からだ、とあすか氏は言う。月の厚さ数十キロの
殻は岩石だが、かつてのその内部はぎっしり氷が詰まっていた。それが巨大惑星「ヤハウェ」
の接近によって、殻が壊れ、風船から空気がぬけるように、溶けた水が地球に向かって噴出
したのだ。現在の月は内部の氷がすっかり抜けてしまって、空洞だという。
ちなみに、ノアの洪水が起こる以前、地球は高温多湿の惑星で、雲に覆われていたため、
空は見えなかったという。有害な紫外線から守られていたため、人間は長寿だった。雲が
晴れて月や太陽が見えるようになった、洪水の後なのだ(雲に日光がさえぎられているのに
高温だったとか、水が増えて湿度が下がったというのも変だが、そのへんの矛盾もあすか氏
はあまり気にしない)。
地上を覆った水はやがて蒸発し大気の流れによって両極に運ばれ、北極と南極を覆う氷になっ
た(それまで両極には氷はなかったのだ)。一方、惑星「ヤハウェ」はその後も何度も地球に
接近し、大異変を起こしたが、今は太陽の反対側を地球と同じ周期で周っており、地球からは
見えない。NASAはその存在を知りながら隠している・・・。
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