
当道場の秘伝書は、なぜか一般書店で売っている。その書名は、
『決定版 はじめてのC++』塚越一雄 著 技術評論社
Teslaなどの改造にはルーチンをいじる程度(右親指シフトキーを他のキーに設定するなど) であれば、プログラミングの知識はいらないが、すこしむかつしくなると、どうしても C++言語の知識が必要になる。−−えっ?おれはプログラミングなんてやったこと ないし、そこまでやるつもりはないよ?−−大丈夫、そこが秘伝書の秘伝書たる所以である。
わたしもソースの改造をやるまでは、そんなことできるわけがないと思っていた。 しかし、やってるみと、意外と簡単であった。もちろん、半濁音を自分の好み通りの正統的な親指 シフト入力で行いたいという執念もあったのだが、この本を手にしたことが、その成功には 大きかった。
この秘伝書のすぐれたところは、まったくC言語の知識なしにC++言語が習得できる ようになっているところである。多くのC++入門書は入門書と名打っていても、C言語の知識を 前提にしていることが多いし、そういう順番を踏んでいては、実際にソース改造にとりかかるまでに 何年もかかってしまうだろう。
また、通常の入門書では、Hello Worldに代表される漫然としたドリル形式のものが多いが、 こうした学校授業的なやり方では、当該ソースの改造には必要としない課題を数多くこなさないと、 先にいけないので、やはり何年もかかってしまうことになる。この『はじめてのC++』においては、 そういうドリル的な部分もないではないが、初心者に最低限のC++プログラミングの構造を説明 しながら、てっとり早く、辞書的に命令の意味や書式を知ることができるように整理されている。 だから、この本の最初の50〜100ページを読めば、だいたいのC++の命令形式がわかるし、 ソースの意味が理解できるようになる。わからない部分については、後ろの索引から調べれば、 「それだけを」簡便に知ることが出来る。きわめて実践的な構成になっている
よくプログラミングを覚えるには、教科書をやるよりは、実際のソースを読んだ方がいいと 言われるが、この本は、まったくそういう目的のために、まったくの初心者がわずか一週間ほどで、 複雑なソースの改造にも挑戦することを可能にしている、文字どおりの秘伝書である。