魅惑の似非科学

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7/13/2001 王様の飲み屋さん9―人生で起こることはすべて、飲み屋さんでも起こるの似非科学 (おすすめ)

7/6/2001 続・10万Hit記念CDを作ろう――手動CD-R焼き機の似非科学

6/28/2001 地球にちょこっとやさしいパソコン清掃術の似非科学

6/21/2001 続・危険物を確実に運ぶドライビングテクニック − 頭文字Tの似非科学

6/15/2001 井川遥ちゃんにリスペクト!詩人の魂の似非科学 (おすすめ)

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・王様の飲み屋さん9―人生で起こることはすべて、飲み屋さんでも起こるの似非科学

今回は「王様の飲み屋さん8−厨房のジレンマの似非科学」の続きだ。第一回「王様の飲み屋さん−外食産業の似非科学」で述べたとおり、このシリーズはある飲み屋さんの一日(年末の金曜日)を時間の経過とともに追っているので、未読の方はこれまでの回を先に読んだ方がより楽しめるだろう。

さて。なんとかお客様も帰られ、やっと落ち着いた雰囲気になってきた。現在までの売上の合計を確認すると、なんと257万円になっている。最高記録が260万円弱なので、あと3万弱だ。ラストオーダーまで20分、なんとかなるだろうか・・・。しかし、この時、重大な問題が客席で発生していたとは、まだ誰も気がついていなかった。

☆ 犯罪行為?

あるウェイトレスがホール主任のところにやってきた。

 「主任、あそこの席なんですけど」

とお客様の帰られた席を指差している。

 「ん、どうしたの?」

と声をかけると、

 「これがあったんですけど・・・」

と何やら渡そうとしているようだ。

みるとお客様の席に置いてある伝票である。ちょっと考えてしまった。お客様が帰られて伝票が残っているということは・・・。ひょっとして食い逃げ?

これはまずい。最悪の事態だ。もし故意であれば立派な犯罪であるし、こちらは多くの料理や飲み物を提供してしまっているので材料費のロスになってしまう。伝票を確認すると12名様で御飲食金額は3万円にもなっている。

とりあえず店長に報告だ。

 「店長、あそこの帰られたお客様の席に伝票があったんですが」

 「え、本当に?」

と慌ててレジで確認を始めた。お金を頂いたか頂いていないかはレジを見ればわかるようになっているのだ。すると、

 「マジかよ〜」

との返事だ。どうやら、本当にお金を頂いていないらしい。

ポジション担当のウェイトレスを呼び、どんな状況であったか話を聞くことにした。若い男女の12名様だったらしい。何やら一人二人と帰られていたが、そのウェイトレスも他のお客様の接客をしていたので深くは考えなかったそうだ。

偶然が重なってしまったようだ。まず、ウェイトレスが帰られるお客様に関心を持てる状況でなく、結果的に伝票が残ってしまったこと。これは他のお客様の接客をしているとよくあることで仕方ない。そしてその時はレジの前に人だかりができており、全員のお客様にお支払い頂けたかどうかレジでも確認ができなかったことである。

対処の方法は以下のどれかになる。

  1. 正直に報告し、始末書を提出する
  2. だまって自分の財布から代金を支払う
  3. 伝票をなかったものとして材料のロスを我慢する

しかし、売上の最高記録が迫っている状況で、このロスは大きい。とりあえず、お客様の顔を覚えている従業員にお客様を捜させることにした。街は広いが運が良ければお客様を見つけられるかもしれない。

この情報はあっという間に全従業員の耳に入ることになった。みんなやはり落胆した表情を浮かべている。一生懸命にお客様をお持てなししたのに、こういう扱いをされては確かにがっくりしてしまうだろう。しかし、やらねばならないことがまだある。気を奮い立たせて頑張るしかない。

☆ ラストオーダー

このお店ではラストオーダーは23時だ。まだ10組ほどのお客様が残られている。そこでお客様の間で時間差が生じないように、複数の人間で同時にラストオーダーをお伺いにいく。

もし先ほどのお客様が運良く見つかってお支払いがあれば、売上最高記録をねらえる可能性がある。そのためには、なんとしてもこのラストオーダーでご注文を頂かなくてはならない。男性のお客様には御飯物、女性のお客様にはデザートをお勧めするよう、そして皆様にお飲物をお勧めするように指示を出す。どんなトラブルがあっても目標を達成する努力を続ける―――われわれはプロなのだから。

 「失礼いたします。ラストオーダーのお時間になりますが、ご注文はございますか?」

お伺いすると、お客様がメニューを取り出している。すかさず、

 「こちらにはデザート、こちらには御飯物もあるので最後にどうぞ」

とお勧めをする。すると、

 「じゃぁ、バニラアイスを3つと、梅干し茶漬けを4つもらおうかな」

 「ありがとうございます。以上でよろしいですか。お飲物も最後になってしまいますが。」

念を押すと、

 「あ〜そうだね〜じゃあ日本酒を熱燗でもらおうかな」

とご注文頂けた。

なかなかいい具合でご注文頂いているようだ。ひょっとしたら、例のアレがなんとかなれば記録を更新できるかもしれない。 

厨房に最後の料理オーダーがやってきた。かなりの量だが、これを調理してしまえば終わったも同然だ。しかし、翌日の材料の発注をしなければならないのでここは他の従業員に任せ、自分は冷蔵庫巡りをすることにした。

この発注には非常に気を遣う。材料の発注を一つ忘れてしまっただけでも数品のメニューが調理できなくなってしまうことがあるからだ。一方、材料がなくなることを恐れ、大量に発注してしまうと莫大な在庫を抱えてしまうことにもなりかねない。見極めて発注する必要がある。いろんな場所を見回りながら、大根を20本、醤油を一斗缶で一つ、マグロを20kgと発注書に記述していく。

☆ レジ締め

ラストオーダーの料理を提供し終わったら、次はお客様から御飲食代を頂くことになる。ウェイターを客席に向かわせ、レジの都合で先に料金を頂きたい旨を伝えお支払い頂くのだ。

お支払いが次々に終わり、最後に集計してみると、あの3万円さえあれば、最高売上を達成できることがわかった。どうしようかと考えているうちにも、1組、また1組とお帰りになっていく。残りの集計をもくもくと作業しているうちに、とうとう全てのお客様が帰られてしまった。時間は23時30分。営業終了の時間だ。これ以上働いても時給が払えないため、とりあえずアルバイトには終了の指示をだす。明日の準備を少しでもやっておけば楽になるのだが、そうもいかない。時給が支払えない以上、仕事をさせるわけにはいかない。

すると仕事の終わった従業員が少しずつ集まりだし「お疲れさま〜」なんて言いながらタバコをふかしたりしている。みんな相当疲れているらしい。形の上では最高記録を達成したので「いいよ〜」と声をかけると、みんな喜んで走っていった。

この「いいよ〜」の合図は「何を飲んでもいいよ〜」の合図なのだ。いわばご褒美である。よく頑張ってくれた日には、ご褒美としてお店の飲み物を出してあげることにしている。しかし、これも本当は材料のロスになるので経営サイドとしてはやってはいけないことだ。が、従業員の疲れた顔をみていると、どうしても何かしてあげたくなってしまうのだ。

そうこうしていると、例のお客様を捜していた従業員が帰ってきた。一人で戻ってきたので、やはり見つからなかったのかと思ったが、どこか含み笑いしている。

 「だめだった?」

とたずねると、

 「いや、たまたま地下鉄の駅の近くにいらっしゃったんですよ。幹事さんが潰れてしまって、お支払いのことは全然分かっていなかったみたいです。ほら、頂いてきましたよ。ちょうどお釣りのお金持ってたから。」

うお、超ラッキーじゃん(笑)。これで最高売上を見事に達成したし、お金もお支払い頂けた。しかもお客様には悪意がなかったようだし、ことさら安心してしまった。ヘナヘナと体中の緊張が解けた。。。

☆ 営業終了後

 「よし俺も飲もうかな。誰かラムトニック作ってきてよ。レモンでね。」

 「はーい」

と従業員が駆け足で走っていった。

いやはや、いろんなことがあった一日だった。ラムトニックで喉を潤して一服する。本当に疲れていたのか、一口で酒がまわってきてしまった。

従業員は、今日の出来事を振り返り楽しそうに歓談している。

 「あそこのお客がさぁ〜」

 「そうそうあの焼き物がね」

 「油がはねてさ〜、みてよここ」

ん〜とても楽しそう。彼らには本当に感謝している。辛いときも挫けずに頑張ってくれたし、彼らの働きがなければここまでこれなかっただろう。正直に言うのが恥ずかしいので「お疲れさん」と声をかけるが、本当は「ありがとう」と言いたかった。

最後に売上を夜間金庫に届ける。が、面倒なのでアルバイトに行かせてしまった。あとは着替えて家路につくだけである。みんな楽しそうに話しているが、そろそろ帰ろうかと切り出した。明日も仕事があるのだ。

店の鍵を閉め、いよいよ帰る時間である。「お疲れさん!明日もよろしくな!」と言って帰っていく従業員を見送る。このとき実はちょっと考えがあった。あまりに疲れたので、どこかに飲みに行きたい気分だったのだ。ウェイトレスを一人つかまえて一緒に飲みにいくことに(!)。

行きつけのショットバーに行くと、いつもの連中が酒を酌み交わしながら話をしていた。ここは照明が暗くて音楽の大きなショットバーだ(笑 王様の飲み屋さん7−ビールとF1と男と女の似非科学参照)。自分の顔をみるなり「お、お疲れさ〜ん。今日はどうだった?」などとマスターが話しかけてくる。「どうもこうもないですよ〜」なんて言いながら一日の出来事を面白おかしく話していく。

今日はちょっと強めのお酒が欲しかったので、バーボンをロックでがんがん飲んでいった。心地よいショットバーの雰囲気もあいまって気持ちよく飲めた――まるで自分が王様であるかのように。もちろんそこには、飲み屋さんを裏で支えるプロたちの努力があるのを筆者はよく知っている。

☆ そして

ピピピピと目覚ましの音がする。昨晩は倒れ込むようにベッドに入ってしまったのか、服を着たままで寝てしまっていた。ちょっと二日酔いらしい。しかし、時間がないので急いで電車に乗って出社することに。

店の鍵を開け、扉をあけるとそこにはど〜〜〜んとダンボールが山のようにつまれていた。二日酔いのせいだろうか、昨日より頭が痛くなった・・・。

<終わり>

 (OG)

PS1 これまでの話は、全て実話を題材にしていますが、ある特定の個人や特定の飲食店とは全く関係ないフィクションです。最後までご覧頂きありがとうございました。

PS2 王様の飲み屋さんシリーズ 全9回 未読の方はこの機会にどうぞ。

 

 

 

・続・10万Hit記念CDを作ろう――手動CD-R焼き機の似非科学

続編を書く気などこれっぽっちもなかったのだが、なぜか今回は「10万Hit記念CDを作ろう――発ガン性CD-Rの似非科学」の続きである。ご存知のように前回企業秘密の厚い壁(と筆者の人生観)が原因で、実験は見事に失敗したわけだが、今回はリベンジに挑戦だ。

ことの始まりは、次のようなたわいもない会話だった。

友人:「なんかさー、安物のCD-Rメディアってこわいよな。」

筆者:「どしたの?」

友人:「焼き終わったCD-Rを2〜3時間くらい窓のそばに置いていたら、見事に変色しちゃったんだよ。データは飛ぶし。もう最悪。」

筆者:「そりゃあ、最近は日差し強いからねえ。だいたい、データの保存に安物CD-Rを使うなんてむちゃだよ。安物CD-Rなんてボロだから、強い日差しに当てたらすぐ変。。。!」

ここで会話は一旦とぎれる。筆者はしばしトリップ状態におちいり、数秒後また現世に戻ってきた。そして研究室にこもって実験を開始したのだった。もちろん、誰も見たことがないような記念CDを作るために。

さて。今回やりたいのは次のことである。

CD-Rに文字を刻みたい

ご存知のようにCDには印刷面と記録面がある。印刷面にはマジックで自由に模様や字を書けば良いし、記録面であってもデータの書かれていない部分になら多少イタズラ書きしても問題ない。しかし、これでは、たとえばアルコールなどに触れてしまうと字が消えてしまい、「文字を刻んだ」ことにならない。そうではなく、外部からは決して消すことのできない文字を刻むのだ!

つまり、こういうCDを作ろうというわけだ。

CD-Rの記録面(印刷面ではない)にくっきりと字を刻む。だがもちろん、表面に字を書いたのではない。CD-Rの記録層の色を直接変えるのだ。これだと、この文字は半永久的に消えない。まさに永遠の愛を語ったり、心のこもった(=金のかからない)誕生日プレゼントにはぴったりだ。早速、筆者は「似非式手動CD-R焼き機」の実験に乗り出した。

まず用意したのは、

である。最初に、紙皿にカッターで切込みを入れ、文字や模様を切りぬく。次にアルミホイルで表面を覆う。(下記写真参照。少し見にくいと思うが「エセ」という文字がくりぬいてある。)

アルミホイル表面にはべったりと日焼け止めクリームを塗ってある。SPF50+、PA+++という最高ランクの紫外線反射クリームを使った(SPFやPAは日焼け止めクリームのランク)。

最後にブランクCD-Rメディアを裏からセロテープで固定して完成。このとき記録面が上部に来るように固定する。

さあ、書き込み実験だ!早速、この「手動CD-R焼き機」を炎天下の庭に放置してみた。まだ6月とはいえ、梅雨の中休みのうだるような暑さの日だった。もちろん、気温よりも紫外線量を重視し、正午をまたぐような時間帯(11時〜3時)で実験を行った。

さて。もうお分かりだろうが、つまり太陽光線を使って、CD-Rの記録面を型紙に沿って変色させるのだ。これで、「消せない文字」をCD-Rの記録面に刻むことができる。まさしく、「CD-Rを焼く」という表現にぴったりの実験なのである。アルミホイルや日焼け止めクリームは、もちろんデータの書きこまれた部分を保護するためのものだ。いわゆる昔懐かしい「日光写真」をCD-Rでやっている、とも言える。

ただどんなCD-Rメディアを使ってもOKかというとそうではない。前回「10万Hit記念CDを作ろう――発ガン性CD-Rの似非科学」でも述べたとおり、CD-Rは使用している有機色素の種類によっておよそ3種類(シアニン系、フタロシアニン系、アゾ系)に分類される。このうち、「手動CD-R焼き機」に適する可能性があるのはシアニン系のCD-Rだけだろう。

というのも、CD-Rに使われているシアニン、フタロシアニンといった有機色素は、元来透明な物質だ。CD-Rの裏を見たときに見える色は、実は有機色素の色ではない。金色や銀色に見えるCD-Rは、単純に反射層の色が見えているだけだし、青色に見えるCD-R(シアニン系CD-R)は耐光剤と呼ばれる添加物の色である。

この実験は、「耐光剤の変色」を利用することによって焼付けを行うので、結局シアニン系CD-Rが最も適しているといえるだろう。実際の実験にもこれを使用した。できるだけ変色しやすいように、いわゆるノーブランドの「安物CD-R」が適しているのは言うまでもない。

さて。ようやく日も陰って涼しくなってきた。実験に利用したCD-Rを回収しよう。

写真だと見づらいかもしれないが、「エセ」という文字が浮かび上がっているのが見えるだろうか。何、見えない?ちょっとディスプレイの輝度を調整してみてほしい。それでも見えなければ、そろそろディスプレイの買い替え時ではないかい?

うそです、ごめんなさい

はい、なんにも写ってませんです。筆者も目を皿のようにして「絶対写っているはずだ」となめるようにCD-Rを見てみたが、焼付けの痕跡すら確認できなかった。うえーん、また失敗かよ。

実際にCD-Rが変色したというのはよく聞く話しだし、それを考えると失敗の原因はいくつかありそうだが、実験に使用したCD-Rが直射日光に対して強すぎたのかもしれない。いや、本来のCD-Rの利用法を考えると望ましいSpecなんだが、この実験には全く適していない(笑)。昨今の技術革新によるCD-Rの進歩はめざましく、もう既に「手動焼付け」に適したCD-Rなど市場には出回っていないのかもしれない。

技術革新は生活を豊かにするかもしれないが、ローテクファンにとってはさびしい世界なのだろう。昔はPCに取り付けるボード(メモリボードとか)を自作するのは、アマチュアにとって造作もないことだった。だがいつしか、ISA規格はPCIに取って代わられ、特にCPU周りは安価なオシロスコープが耐えられない周波数領域に突入してしまった。もはやPCボードを自作しようなんて猛者はごく小数だ。(PC業界では「自作」という言葉は元来の意味を失い、「組み立て」という意味で使われるようになったのはご存知の通り。)

いやはや、年をとるとグチっぽくなっていかん。「10万Hit記念CD-Rシリーズ」はまさにのろわれたシリーズといっていいだろう。続編はもうない、と筆者も信じたいが、それとも3度目の正直があるのだろうか?

 (C)

 

  

  

・地球にちょこっとやさしいパソコン清掃術の似非科学

最近面白い本が出ている。リンダ・コブという人が書いている「掃除の女王が教える世界一の掃除術」という本である。(アーティストハウス刊)

この本の帯には「化学薬品を使わなくても驚くほどキレイになる目からうろこのアイディア集」とある。

だが、酢酸(お酢)を洗浄剤として使うのに、なぜ化学薬品を使っていないのだろうか。重曹やレモン汁(クエン酸)、ソーダ水を使うのに化学薬品を使っていないというこの本の帯の表記は完全に誤っている。

そんな素敵な勘違いはさておき、この本の記述は化学的に見てあいまいだったり、日本の文化にあわない(カーペットの記述が多いのに、畳の清掃法がない)といったことがあるので、当研究室で追証を行ってみた。

パソコンの清掃にはエアダスター(フロンスプレー)が便利だ。実際、フロンの消費量はパソコンの洗浄用としてかなり伸びている。だが、将来の地球環境も考える当研究室としては、エアダスターをできるだけ使わないパソコン清掃法を目指す必要があるだろう。

まずパソコンの置き方である。照明がモニターに写らず、手元に十分な明るさが確保される、というところまでは誰でも考えるが、清掃まで考えたおき方をしていない。配置のまずさはパソコンの背面に埃がたまる第一の要因なので、まずこれを解決しよう。パソコン背面に手を差し込める十分な幅をとる。特にサーバーは壁に密着させているとメンテが困難になるし、埃がたまってショートする可能性がある。清掃の手がすぐ差し伸べられる十分な管理幅を取るようにしよう。もし十分な管理幅が取れない場合は、せめて横から手を差し込めるようにする。

管理幅:本当は掃除機も差し込めるようにもうちょっとほしい。
コード類にテンションがかかっていないのもミソ

次に必須アイテム類を準備する。

ハタキ 。。。 いや、別に普通のスーパーやホームセンターで売ってあるものでよい。素材はナイロン

卓上箒 。。。 いや、別に普通のスーパーやホームセンターで売ってあるものでよい。素材はほうき草

エアダスター 。。。 一応ね (だって便利なんだもーん)

無水エチルアルコール 。。。 薬局にあるでしょう。ちなみに、イソプロピルアルコール消毒用アルコールでは純度が70%以下なので水分が残ってしまい、パソコン向きではない。エチルアルコールの中でも一番純度が高い(でも値段も高い)無水エチルアルコールを使用のこと。

古新聞 。。。 いや、別に(以下略)

キッチンペーパー 。。。 通常のティッシュは繊維として弱いので使用しないこと。本当はキムワイプ(研究機関で湯水のように使われるティッシュのようなもので、研究者で知らない人はいない。全くケバ立たないので薬品や光学系の研究室では必須だが、ティッシュに比べると非常に高価。)を使いたいところだが、一般家庭には贅沢品だ。雑巾でもいいのだが、必ずケバのたたないものを使用する。余談だが、キッチンペーパではなく雑巾を使うと再使用できるので一見地球に優しそうだが、メンテまで考えると不明(雑巾洗浄後の汚水を河川に流すか、キッチンペーパーを可燃ゴミに出して大気を汚すか、の究極の選択になる)である。

今回使用の薬品類

★日々の手入れ

プリンターを背丈よりも上に設置しているパターンは多いが、こうするとプリンターに埃がたまる。というわけでまめにハタキをかけよう。これだけで埃のたまり方がぜんぜん違う。ただし、レーザープリンターにハタキをかけていると用紙トレイに埃が入る場合があるので、時々トレイの中も卓上箒で掃除してあげよう。卓上箒でパソコン本体、モニター、デスクを上から下へ丁寧に掃く。これで床に埃を落として清掃すると効率よく掃除ができる。

★一週間に一度くらい

ここでエアダスター(フロンスプレー)を使う。何に使うかというと、プリンター内部、そしてパソコン本体および各周辺機器のケーブル接続部分、コンセントである。

これらの場所は水分があることが許されないので、エアダスターを使わざるを得ないだろう。しかし、延々と吹き付けるのではなくCRC500を機械にさすような感じで、ピンポイントで吹き付けるのが(ちょこっと)地球にやさしい方法である。

★汚れをつけさせない

キーボードにはキーボードカバーをつける。これを水洗いすれば問題ない。

また使い終わった後は必ず、キーボードよりちょっと大きめに古新聞をカットしてかけるようにしよう。これだけで埃の進入をかなり防げるのでエアダスターを使う機会がぐっと減る。めったに使わない周辺機器を箱に入れておいたり、新聞紙をかけておくだけで掃除するポイントは減るのである。

このようにキーボードを立てかけるだけでも掃除の手間はかなり省ける

床をまめに清掃するのも、巻き上がって再付着する埃を防ぐために必要なのである。

★汚れがひどいときには

上記のことを実行するにあたって、汚れがひどい場合はどうするか?ボディ部分、およびスキャナのガラス面は無水エチルアルコールをキッチンペーパーにつけて磨くと良い。軽くしみこませる程度にするのがコツで、液だれするのはつけすぎである。冒頭で挙げた本では変性アルコールを使っているのだが、この正体はメチルアルコールとエタノールの混合液であり、皮膚呼吸で体内に摂取すると中毒を起こす危険がある。この本の中で変性アルコールを使用する部分は無水エチルアルコールを使うほうがより安全だと思われる。

ビニール袋を手袋代わりにするとよい。

今回、変性アルコールと無水エチルアルコールの両者で汚れ落ちを試してみたが、わずかに変性アルコールの方が良いようだった。しかし、無水エチルアルコールでもからぶきをすることで大体落ちる。もっとも、無水エチルアルコールも引火する危険があるので、いずれを使う場合も必ず電源をオフにして換気を良くしてから使わなければならない。アルコールに弱い人は手袋も着用のこと。

左の白い部分が工業用アルコール、右側がエタノール
どちらでも汚れがとれるのがわかる(汚れは4年もの)

★今後の課題

当研究室ではエアコンプレッサーに注目している。これを使って途中にエアフィルターをつけて水分・油分を除けばエアダスターと同じ効果が期待できると思われる…のだが4万弱ほどの費用が見込まれるため、地球環境にはやさしいが当研究室の財布にはまったくやさしくない。また、冒頭の本の記述からするとガラス面以外のボディ部分、ディスプレイ部分に関しては無水エタノールと柔軟仕上げ剤を混合すると帯電防止クリーナーができる…はずだが、現在その比率をがわからないので怖くてできない。この辺に関して成果がでたら、また報告する予定なので、しばらく待ちいただきたい。

(M)

P.S. 関連した話題としてマザーボード改造の理想のファッションとは?静電気は胸毛の夢を見るかの似非科学があります。未読の方はこの機会にどうぞ。

 

 

 

・続・危険物を確実に運ぶドライビングテクニック − 頭文字Tの似非科学

★試練の日々が始まる・・・

リピーターの方にはわかっていただけていると思うが、今回は前回(危険物を確実に運ぶドライビングテクニック − イニシャルTの似非科学)の続きである。前回が未読の方は先に読まれたし。

で、いよいよ出発である。

★積み込みを確認

タンクに油を積み込んだ後、内蓋を閉じ、マンホール前回参照)のハンドルを回して硬く閉める。再度、排出バルブが閉まっていることを確認し、油主確認プレート(洗濯バサミみたいなものに、プラスチックの札がついていて、その札にレギュラー、ハイオクなどと油種が書いてある)を取り付ける。すべてのタンクに油を積み込んだら、再度マンホール、排出バルブがすべてしまっていることを確認する。ここで、「バルブよし、油種よし!」と指差呼称確認を行う。

★プラットフォームの後片付け

油を積み込むために取り出したドロップハンドルをすべて元の位置に戻し、機械のスイッチをOFFにして、先に差し込んでいたプラスチックのプレートを引き抜く。で、作業着のポケットにプラスチックのプレートを入れたいのであるが、実は作業着にはポケットが付いていないのである*。仕方がないので、そのまま手に持って運転席に戻り、プラスチックのカードを片付ける。

*作業着のポケット

普通に考えると、大方の作業着と呼ばれるものは大きめのポケットがいくつも付いていて便利なように作られているはずである。では、なぜ、私が来ていた作業着にポケットが無いのか。それは、ポケットに物を入れたままタンクの中を覗き込んだりすると、ポケットの中のものがタンクの中に落ちてしまい、拾い上げることができないからである。別の車に乗務したとき、空のタンクの中をのぞいて確認する作業をしていると、100円ライターの残骸らしきものが落ちていることがあった。これは油によってプラスチック部品が溶け、金属の部分だけが残ってしまうからである。

★アース、輪留めの取り外し

プラットホームに取り付けたアースをはずして、リールで巻き取り、アース線を片付ける。アースを巻き取った後、私は重大な失敗に気がついたのである。なんと、

輪留めが取れない

のだ。これは完全に物理の法則を忘れてしまったがために起きた事故である。そう、私は輪留めをするとき、輪留めと車輪の間に隙間がないように置いてしまったのだ。なぜ輪留めが取れなくなったのかおわかりであろうか?以下、図に示しながら原因を解説する。

最初、こんな感じに輪留めをしたのである。(ちなみに輪留めをする車輪はトラクターヘッドの後軸である。)

で、油を積み込むと、当然車輪に積荷の重さがかかる。

タイヤはゴムでできている。当然荷重がかかれば、タイヤはつぶれる。結果、取れない輪留めのできあがり!めでたし、めでたし。って、ちっともめでたくないよ。これ。

そう、第1の試練が訪れたのである。「どうやって、輪留めを取り外そう・・・。」何とか引っこ抜こうとしたがびくともしない。そりゃそうだ、油は全部で20kリッター、約19トンが積み込まれているのである。人間がなんとかできる重さではない。仕方がないので、強引に車を動かすことにしてみた。エンジンをかけ、ギヤを入れてゆっくりと動かそうとするが、やっぱり輪留めというだけあって簡単に動かない(笑)。もう少しアクセルを踏んで半クラッチを強くしてみる。「グッ」と車の後ろが持ち上がる感覚がした。「よしっ、このまま前に出るぞ!」と思い、一気に踏み込んでみると

「ドカン!ガン!ガン!・・・」

というすごい音がした。

「うわー、やってしまった!」と思い、あわてて運転席を飛び出して車両を確認するがなんともない。どこもぶつけていない。どうやらヘッドとトレーラーのジョイント部分からすごい音がしたようだった。その場で少し前後してみて、ジョイント部に異常がないことを確認し、輪留めをやっとのことで外すことができた(この場合ははずしたとは言わないと思うが)。

★やっと出発・・・しかし手が・・・

やっとの思いで取り外した輪留めを車に格納し、トレーラーの周りを一回り点検して異常がないことを確認する。車に乗り込み、積み込み確認書に油種を記録し、運転日報に積み込み終了時間を書き込む。そして車をゆっくり前に動かし、出発受付に向かう。

出発受付では積み込み確認書と先ほど使用したプラスチックのプレートを手渡し、受付の係りの人がプラスチックのプレートを機械にセットした後、確認書に判を押してそのままファイルされる。これで出発OK。いよいよ目的地に向かって出発である。

ここで第2の試練が訪れた。手が異様に臭いのである。これはなぜかというと、積み込み時には手に対油グローブ(よく奥さんが台所で洗い物するときにゴム手袋をしているが、あれをガソリンなどの油にも耐えられるようにしてあるグローブ)をはめて作業するのだが、これが長いこと使っていると中が汗臭くなり、ものすごく異様なにおいを発散する。普通のゴム手袋なら薄いし、ガソリンなど触らないので変なにおいなどするわけがないが、対油グローブはガソリンも触ります、通気性はゼロ、たまにグローブの中に油が入り込む、危険物と隣り合わせの作業で手からは冷や汗という名の油がにじみ出る、ある種、グローブの中はカオスと化し、なんともいえないハーモニーを奏でてくれる。これは体験した人でないとわからないにおいであろう。

余談ではあるが、私はこのにおいを何とかしようと(なぜなら仕事が終わった後、デートするとき彼女の手を握ることができないという致命的なエラーを解消しなければならないから。これは極めてハイプライオリティーの実験であった)スプレータイプの車のにおい消しをグローブの中に噴射した。まず最初に試したのは柑橘系のにおいがするスプレーである。グローブの中に噴射して臭いをかいで見ると・・・失神。化学反応が起きたらしく私は数秒間失神してしまった。本当は化学式を書きたいのだが、あまりの危険度に二度と実験する気は起きなかった。二度目の挑戦として無臭タイプのスプレーをグローブの中に噴射した。結果は同じであった。またも失神してしまったのである。どうやら匂いを消す成分と、においを放つグローブの中の成分が化学反応を起こしているようだ。三度目の挑戦として、ビンタイプの車の芳香剤(液体)をグローブの中にぶちまけた。失敗である。液体がグローブの中に残り、グローブをはめた瞬間「ネチョ」という感覚を私の手にあじあわせてくれる。即廃棄。これでもう一度グローブを買う羽目になったのはいうまでもない。

★出発しても・・・車が重い

さすがに19t以上も積み込んだため、車がすごく重い。なかなか加速しないし、乗り心地がすごく悪くなる。トレーラーに乗っていたことがある人ならわかると思うが、トレーラーは本当に乗り心地が悪い。トレーラーに長いこと乗務している人はよく腰を悪くするという話を聞くがこれは本当だ。なぜならトレーラーはトラックと違って、積荷の加重がヘッドの後軸にかかるため路面のギャップを拾うたびにヘッドが激しく揺れるのである。

また、タンクローリーが多く出入りする産業道路のようなところは路面が悪く(重い荷物を積んだ車が激しく行きかうから、路面の痛みが激しい)、余計に車が激しく揺れる。シートベルトをしないと運転席から飛び上がるくらい揺れるのである。

★朝飯の買出し

少し走るとコンビニがあり、そこに路上駐車しておにぎりやサンドイッチを買いに行く。そのコンビニの周りにはタンクローリーが群がっており、コンビニの前の普通乗用車用の駐車場が意味を成していない。ある意味、タンクローリーが群がっているのは異様な光景だ。私もその中に混じっておにぎりを買いにいくのだが、やはりほかの運転手も手のにおいを気にしているようである。

レジでお金を払うとき、商品をすばやくレジの上に置き、手をすばやく財布に持っていく。お金を払うときも皆一様にレジの上にお金を置き、決して手渡ししない。そしておつりを受け取るときもレジの上に置かれたおつりをそそくさと取る。

やっぱ、みんなあのにおいには苦労しているんだなぁと思った。

★運転席に戻って出発!

朝飯を買ったところでいよいよ出発である。空も明るくなってきたし、今日も1日安全運転で行こう!と思ったところで次号へ。

(T)

 

 

 

・井川遥ちゃんにリスペクト!詩人の魂の似非科学

★ 詩人たちがいなくなったずっとずうっと後

さて、過日、当研究室に謎のメールが送られてきた。メールを開いてみると、なんと10年後の当研究室から送られてきたものらしい!どうやらそのころには当研究室の研究の一環である時間超越メール通信技術が確立しているようだ。今週はそのメールを公開しよう。

*********************以下引用********************

やあ、10年前の研究室、まだあのぼろな部屋で研究しているのだろう?結構なことだ。このメールからもわかるように、あのときの時間超越メール通信実験は成功する。引き続き研究してくれたまえ。まあ、その時代にはこのメールに返信する技術がないので返事は無理だろうが、僕はこのメールがちゃんと配信されたことを10年前に知っている。

さて、10年前の研究室には何をメールしておこうか…そう、オフィスxpからあとのマイクロソフトの運命でも伝えておこう。

★ 詩人がいなくなったずっと後にも歌は残るだろう

オフィスxpが発売される直前にこの研究室が発表したように(非推奨マシンにおけるOfficeXP速攻インプレッションの似非科学参照)、オフィスxpは2000のマイナーチェンジ版である、という表現は正しかった。だが、それは後から振り返るともうひとつの意味があったんだ。それは、オフィスxp以後、マイクロソフトですらオフィス2000ファイル形式(以下2000形式)を変更するということができなくなったということだ。つまり、2000形式は、生みの親のマイクロソフトの手を離れて、ネットワークの標準となっていたわけだ。

オフィスによって蹴散らされたソフトメーカー、ハードメーカー群はすぐ気がついた。つまり、2000形式というファイル形式に互換できれば、別にオフィスを使わなくてもよい。そうなると、オフィスより安くて、オフィスより軽くて、オフィスより速いソフトを作れば逆転のチャンスがある!

現にその時代にも予兆はあった。あまり知られていないが、リナックスベースにStar Officeというソフトが無償で配布されていたんだよ。かくして2001年6月以降はそのオフィス互換ソフト群が各メーカーにおいて続々と開発され始めたんだ。まもなく市場に出回るよ。

しかし、その後さらに優れたものが現れた。ご存知のとおり、単純なテキストファイルでもオフィスに読み込ませてdoc形式にしてしまうとファイルのサイズがでかくなってしまう。世界中の人々がインターネットを使い始めて慢性的にネットが渋滞を始めると、少しのサイズの差で送受信の通信時間に多大な影響が出るようになってきたんだ。これが2003年のこと。そこで、何とかしてテキストベースでオフィスのデータを表現できないかと考え始めたんだ。そうやってさらに圧縮をかけると、オフィス形式よりファイルが小さくなるからね。リッチテキストやCSV形式よりも書式を詳細に扱えるテキスト表現形式をみんなが考え始めた。

そしてそれは考え出された。これはそのころの感覚で言うとhtml言語みたいなものといえるだろう。簡単に言うと書式をタグ化したテキスト形式で、メモ帳でもオフィスの書式があつかえるんだ。つまり、タグを打つ感覚で書式情報を記述するとブラウザがそれを翻訳して表示するように、書式タグを打ち込んだテキストファイルをオフィス形式に翻訳する、というソフトが現れたんだ。これはトランスファーソフトと呼ばれている。このソフトは特にアクセスで非常に有効だった。アクセスは基本的に画面上でフォームを作って使うんけど、これをマウスで作るのは大変だし、VBエディターで作成してもややこしかった。ところが、トランスファーソフトを使うと、ある程度の部分まではトランスファーソフトが勝手にVBの命令コードを補ってくれる。概要をテキストベースで作り、トランスファーにかけてから互換ソフトに乗せ、細かい調整を行うというやり方が主流になってきた。これが2004年。食えないクエリー・困難なコンボボックスと当研究室をして言わしめたアクセスがhtml感覚で扱えるようになった瞬間でもあったし、日本のビジネスのコンピューターネットワーク化が本格的に始まった瞬間でもあったわけ。

★ 詩人たちが誰に心をときめかせたかも知らずに

もちろん、このような動きに対してマイクロソフトは訴訟に出たよ。要はファイル互換ソフトはマイクロソフトの所有する特許権を侵害し、トランスファーソフトはマイクロソフトのソフトウェアをディスアセンブルしている、と主張したんだ。

けど、それはうまくいかなかった。なぜなら生成されたファイルは個人の著作権がくっついているので、マイクロソフトの権利だけを主張しても裁判所が認めなかったんだ。

このとき運の悪いことに、マイクロソフトはウィンドウズxpの深刻なバグソフトを世界中のウィンドウズxpユーザーに送ってしまった。担当者が試験段階で作っていたソフトを誤ってアップグレード配信してしまったんだ。あのときは世界中の70%以上のxpベースパソコンがシステムダウンしてしまった(その後、ファーストインパクトって呼ばれるようになった大事件だ)。世論は、マイクロソフトの独占は危険すぎる、という意見に傾いてしまったんだ。

さらにマイクロソフトにとって不幸だったのは中国のコンピューター普及だった。中国では不正コピープロテクトのかかっているオフィスやウィンドウズが普及しなかった。それに変わって、リナックスとその互換ソフトが普及していったんだ。十億人の市場を逃したのは痛い。かくしてコンピューター業界の力関係は逆転し、マイクロソフト衰退が始まった。

ただ、マイクロソフトは10年後の今でも存続はしている。XBOXというゲームマシンがあるけど、後に世界中の人々がこれはただのゲームマシンではなかったということに気づくことになるだろう。XBOXとはホームサーバーの試作品だったんだよ。マイクロソフトの製品は10年後の今でも、XBOXホームサーバー、その言語x−Bacic(ゲーム作成言語としての評価は今でも高い)、PDA用のCE、そして本家オフィスのxp5が企業用として使用されている。まあ、かつての勢いはないんだけどね。

★ 人は歌詞を時々忘れてしまい、うろ覚えで歌う、ラララララ

だが、世の中の進歩は早い、リナックスですらその地位を脅かされる日が来ている。そのOSとはなんとBトロンなんだよ。これは10年前の読者には衝撃的だろうね。なぜBトロンなのか?それはアジア全体の経済的地位が上がってきたことによる。アジアのさまざまな言語を一括して扱うにはユニコードしかなかったけど、これは同地番に複数のキャラクターを入れるという無理をしていた。だけど、Bトロンベースのメーラーはその活字の制限を解き放ったんだ。重要な情報は英語でトランスファーをかけて送り、私的なメールはBトロンベースで母国語でやりとりする、このスタイルがアジアで普及しているんだ。

さらに、アジア全体にパソコンが普及するときにはスペックがばらばらだったので、低スペックでも動くBトロンはパソコンが普及するときに非常に有効だったんだ。この転機になったきっかけはリナックスベースで動く仮想Bトロンができたことによるんだけどね。これにより日本では官民上げてBトロンベースのソフトの開発を行っているよ。メーラー、そしてトランスファーも今どんどん進化している。かくして10年後の日本も弱りながらも相変わらずがんばってはいるんだ。

こうしてみると、マイクロソフトという詩人が残したものは2000形式ファイル群という「歌」であったといえるんじゃないかな。この「歌」は世界中のネットワーク化に貢献している。その想い(悪)とは関係なく、これからもずっと残るのだろう。

ああ、今回は遥が出ていたフランス語講座に習ってちょっとシャンソンをちりばめてみた。こんなこと言うと「また昔の話をして!」って遥に怒られるかな。

それでは、10年後にまた会おう。それまで、みんなの努力がみんなの幸福につながるように祈っているよ。

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…どうやら、10年後の筆者は研究に成功したものの、

人格は向こうのほうへいってしまっているらしい

内容に腹を立てないで笑って許していただきたい。

(M)

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