魅惑の似非科学

バックナンバー 0

研究室へようこそ。現代科学に裏付けられた理系読み物サイトです。

リンクフリーですが、引用時はコンタクトを取ってください。(ese8931@yahoo.co.jp)

内容についての保障はいたしません。解釈は個人の責任でお願いします。

 

IE3.01/NN3.01以上でないと一部の画像(PNGフォーマット)が
ご覧になれません。ご了承ください。


目次:

最新の記事へ

一つ前の記事へ

8/25/2001 その一瞬のきらめきを見逃すな〜続・パソコン購入5年周期の似非科学 (おすすめ)

8/17/2001 続3・危険物を確実に運ぶドライビングテクニック − 頭文字Tの似非科学

8/10/2001 真夏のコンパの似非科学

8/3/2001 たまには昔の話を〜カセットテープインターフェースの似非科学(その1

7/27/2001 続・似非英語――英会話リスニングの似非科学

7/21/2001 続2・危険物を確実に運ぶドライビングテクニック−頭文字Tの似非科学 (おすすめ)

一つ後ろの記事へ


・その一瞬のきらめきを見逃すな〜続・パソコン購入5年周期の似非科学

読者の方は「パソコン購入5年周期の法則の似非科学」を覚えていらっしゃるであろうか?あの回の中で筆者は、「今年の秋、つまり2001年の11月以降がパソコンの買い替え時である」、と断言している。だが、その後業界情勢が急変したため、若干これを変更せざるを得ない。お詫びするとともに、現時点での最適な購入方法を提案しようと思う。

パソコンを購入する動機は前回と同じで、通常の作業が前提で動作の安定したパソコンを買うのがよいとしよう。すると、現在注目すべき状況は3つある。

1. Windows XPの投入時期

従来であれば、マイクロソフトはOfficeやWindowsの発売時期を発表しても、1〜2四半期ほど(あるいはそれ以上)ずれ込むのが常識であったが、Office XPに関しては出荷時期が遅れなかった。

その理由としては、マイクロソフトもハイテク市況の悪化などを見越し、大きな売り上げを見込めるキラーアプリを予定通り市場に投入したかったためだろう。最近のナスダックはこの手のネガティブな情報に敏感だ。ドットコムバブルの崩壊で株式市場から引き揚げられた資金を自社に集中させるには、なんとしてもアメリカのフィスカルイヤーをまたぐ時期にOffice XPを投入する必要があった。

Windows XPにしてもしかりだ。今日、マイクロソフトはWindows XPのリリース版(英語版)が完成したことをプレスに発表した。日本語版もほぼ間違いなく冬モデルに搭載されるであろう。筆者はWindows XPの出荷遅延を3ヶ月と見込んでいたが誤算となってしまった。

2. 秋モデルの在庫調整

これは理由1にも影を落としているわけだが、ここ数ヶ月半導体メーカー全般の業績不振が伝えられるようになって久しい。これはアメリカの景気減速とパソコン製造業の無国籍化により、在庫調整の波が一気に世界中を蔽いつくしているのが原因である。このように急速に在庫調整が進むのは技術の進歩だが、果たしてそれがいいのかどうかという評価は難しい。日本のパソコン製造大手も次々と業績の下方修正をしている。4-6月期はアジアの電子メーカーも中国を除き軒並み収益が悪化した。秋を在庫調整の時期に設定すると考えれば、各メーカーが秋モデルに寄せる期待というのは少ないと思われる。

なぜなら、秋モデルはハード的に目新しいものが出るわけでもなく、Windows XPのようなソフト的なウリにも欠けている。逆に秋が売れて、冬が売れなかったりすると困る。メーカーにしてみれば、秋モデルというのはそんなに売れなくてかまわない。おそらく各メーカーとも前年並みの売上維持を目標とするのは当然の戦略だ。9月のニューモデル発表などを各自チェックされたい。

3. Windows XP自体の問題点

Office 2000からOffice XPへの移行はマイナーチェンジと言えるが、Windows MeからWindows XPにあげるのにはリスクが伴う。Windows Meで安定しているのであれば、従来マシンのアップグレードは避けたほうがよいであろう。

これら3つの一見バラバラな状況を組み合わせると、考えられる購入オプションは2つである。

オプション1. 今すぐ買う

通常であれば冬モデル直前の在庫処分を狙って11月頃に安く買う、というのがよいのだが、今回に限っては9月〜10月に購入するほうがよいのではないかと思われる。なぜなら、小売店が在庫ロスを避けるために、秋モデルの仕入れを抑えるのではないか、と考えられるからだ。もちろんそれでも売れないだろうから、11月の初旬あたりで買い叩くということも考えられるが、今年の秋モデルは今後少なくとも5年は現役で使えるモデルである。多少高くても償却期間が長いので、それはある程度までは軽減される。たとえ9月に2万円高く買ったとしても、定額法での償却なら4千円/年のロスにしかならない。自分の希望する製品を確実に購入すべきであろう。

筆者はこのスタイルをとることにしたい。そして、ノートパソコンを購入しようと考えている。なぜなら、ノートパソコンはそれほど中身を改造できるわけでもなく、改造によってスペックを上昇させる余地がないため、購入時点の状態で何年持つかが決まる。そうすると、この秋モデルこそ、Windows Meモデルの最終バージョンにして、かつ、Office XPプリインストール第2期目のバージョンになるため、初期不良のリスクが軽減されていると推測されるためである。つまり、もっとも熟した実りの秋に収穫するにふさわしいモデルなのだ。

なお、周辺機器はあせって買わなくてもよい。なぜなら周辺機器は在庫の寿命が本体よりも長いため、半年ほど周辺機器の購入を伸ばしても在庫は尽きないだろう。

オプション2. 春から夏買う

もうひとつの考えとしては、Windows XPプリインストール第2・3世代の、3月期−6月期のモデルを買うという選択肢である。第1世代(冬モデル)はスキップする。

この時期は、デスクトップパソコン、特にAVパソコンと呼ばれる種類のものを購入するのに向いている。Windows XPは画像処理の利便性を上げてきているので、AVパソコンとの相性はよくなる。またWindows XPが重いOSだとしても、デスクトップであればマザーボード改造・メモリー増設などの余地があるため、無理にWindows Meの最終モデルを買ってCPUへの負担を減らす必要もない。

まあ、オプション2を選んでいただけると、パソコン購入5年周期の法則の似非科学は訂正の必要はないのだが(苦)。

この場合も、周辺機器については一括購入ではなく、XP対応を確認してから慎重に購入すべきである。

終わりに

以上のように、今年の秋モデルはWindows Meの最終モデルである。メーカーや小売の扱いは冷淡かもしれないが、この3ヶ月間しかない一瞬こそ、5年の命を吹き込まれた最高のMeモデルのパソコンが店頭で最後に輝く瞬間なのである。秋モデルを買うか(オプション1)、春夏モデルを買うか(オプション2)、人生の選択といっても過言ではない。だが当研究室は、この一瞬のきらめきを大切にしたい。

え、ならば、冬モデル(Windows XP最初のプリインストールモデル)は誰が買うかって?それは当然プロが買うのである。バグがあれば最初から入れなおし、それでもだめなときは平気でBIOSを入れ替える(あるいはドライバを他のマシンから引っ張ってくる)、そういう鋼の精神と技術を持つプロなら、このモデルを買うだろう。自分の技を磨くため、悪の帝国からの挑戦状を受けて立つのはまさにプロのプロたるゆえんである。いち早く操作に習熟し、ソフトを開発し、Windows XPに欠かせないシェアウェアを開発する、こういった目的のためには当然XPマシンをいち早く手に入れる必要がある。

というわけでお勧め対象を図にまとめると次のようになる。もちろん内容は保証できないが、参考にしていただければ幸いである。

9月期(秋モデル) すべての人に
12月期(冬モデル) プロ中のプロたちに
3月期以降(春・夏モデル) パソコンで画像処理をする方、およびセミプロ

 (M)

 

 

 

・続3・危険物を確実に運ぶドライビングテクニック − 頭文字Tの似非科学

例によって「頭文字Tシリーズ」は長期連載物だ。前回(続2・危険物を確実に運ぶドライビングテクニック)を先に読まれたほうがより楽しめると思う。

★とりあえず1ヶ所目終了

四苦八苦した挙句、何とか油を納品し終えた(詳細は前回を参照)。次に2ヶ所目の伝票を確認する。1ヶ所目で納品した油の量は占めて8kリットル。まだタンクには14kリットル残っている。次の伝票の納品量は14kリットルだ。次ですべての灯油を納品し終えるということがわかる。で、住所を確認すると・・・またとんでもなく離れたところだということがわかった。おりしも経費節減が叫ばれている中で、高速道路の利用など許可がおりるわけがない。仕方ないので下道で行くが、多分2時間以上かかるだろうなぁ。

★下道を延々と走る

下道を走ること約2時間、目的地に近づいてきた。信号待ちで住所を確認し、地図をみて、通ってきた道が間違っていないことを確認する。とりあえずOKのようだ。なぜこんなことをしたのかというと・・・あまりにも心細いからである。周りを見渡すと山ばかりで、民家がところどころにポツンとあるだけである。こんなところに納品所があるのか???本当に大丈夫なのだろうか・・・。

★目的の場所に来た

心細いながらも何とかたどり着くと、やはり、何気なく心細かった理由がはっきりとわかった。どう見ても普通の雑貨商店なのである。どこに納品するタンクがあるのだろう?と思って、車から降りてあたりを探してみたが、やはり見当たらない。仕方がないのでその商店の中に入って、声をかけた。

「すいませーん、○○運送のものですがぁ」

返事がない。店の中を見渡すと、田舎特有の感じで、薄暗い中に商品がぽつぽつと並べられている。これはこれで味があっていいのだが、今回は別にお買い物をしに来たわけではない。商品を納品しに来たのである。ビジネスに来たものとしては、この雰囲気は精神衛生上あまりよろしくない。

もう一度声をかけると、奥からおばあさんが出てきた。灯油を納品しに来たのですが、と説明すると、裏へ回れというのである。えっ?裏なんかあるの?と思って店を出てみるとやっぱり裏なんかない。するとおばあちゃんが出てきて、この道を入っていって、一つ目の交差点で右に曲がるのよ、と言うのである。この道入って・・・て、これ

舗装されていないよ!

どうするの?と思いつつも、とりあえず歩いて確かめることにした。すると概要が大体はっきりしたのである。

やっと概要がわかったところで、とりあえず納品場所に行くことにする。車に乗り込んで舗装されていない道を突き進んだ(ヤレヤレ。。。)。

★ここでUターンするな!

とりあえず、上図のとおりポイントAのところが少し広くなっているので、納品場所の入り口で頭(トラクターヘッド)を振って一発で進入できるな、と思った。でポイントAのところに近づき、頭を振ろうとして左にハンドルを切ろうとすると、なにやら店の主人と思わしき人が叫びながら走ってくる。

「おーいい、そこで切り返しちゃイカーン!」

えっ?だってここは切り返すためにわざわざ広く取ってあるんでしょ?と思ってご主人に確認すると、実はこの場所は隣の地主が畑に入るために農作業用の駐車場として使っていることが判明した。まあ、今は誰もいないからいいじゃん、と思ったが、どうやらここの主人と隣の地主は仲が悪いらしくたびたびトラブルになっているらしい。ということで、ちゃんとした切り返し場所は上図のポイントBのところにあるから、そこでUターンして納品場所に入ってきてほしいというのである。

ガーン。あんなところでおまけにUターンまでしろというのかよ!?まったくと思いつつも、仕方がないので言われたとおりにUターンしようとした。(いっとくが、トレーラーのUターンである。乗用車のUターンどころの騒ぎではない。)

★厳しい・・・

Uターンしようと思ったが、これが以外にも狭く、なかなかUターンできない。これは弱ったぞ、と思いつつ、ポイントBでバックしたり前に進んだりを繰り返す。が、なかなかUターンできそうにない。Uターンの途中で車から降りて車輪の位置を確認してはバックして、何とか成功した。で納品のために民家の庭先に入ろうとすると・・・。

入れないのである。納品先の民家の庭先がコンクリートでできた急な上り坂になっており、後ろの積荷が重いためトラクターの後軸が空回りして登れないのである。

冷や汗が流れ出る。こんなところでスタックして身動きできなくなったらどうしよう?永遠に脱出不能になってしまう・・・。車から降りてみてみると、ものの見事に上り坂の最初で後輪が空回りしているのがわかる。やはり諸先輩方も苦労した跡が見える。なぜならその部分だけわだちが深くなっているからだ。

こりゃー弱ったなと思ったが、まだ少しバックできる余裕がある。よしっ、ここはギリギリまでバックして、そこから一気に加速して坂を上ろう、と考えた。すぐさま車に乗り込み、ギリギリまでバックする。すると、隣の地主と思われる軽トラックがやってきた。こちらを車の中からジッと見ている。

ここで万が一にも、隣の地主の領域へ足を踏み入れてしまったら大変なことになる。

慎重に、ゆっくりとバックして、隣の敷地には足を踏み入れないようにする。ギリギリまで下がった後、ギヤをいれ、一気に加速する。すると、見事に坂を上りきった。このときは本当に感動したものである。あー、よかった。

★納品開始

納品所にたどり着くまで1時間もかかってしまった。なんだか、運転テクニックってあんまり関係ないんじゃないか?と疑問が頭の中に浮かんできたが、今は考えるのはやめておこう。で、運行指示書を見ると、次はいったん油を積みに戻ったあと、ガソリンスタンドに納品することになっている。うーん、狭いガソリンスタンドじゃなければいいんだが・・・と思いつつ次号へ。

 (T)

 

 

 

・真夏のコンパの似非科学

夏である。発情期のはっきりしない人類にとって、わずかながら動物的習性の露見するこの季節は、春に次ぐ恋の始まりの季節でもある。合コンなどに精をだしている人も多いだろう。

だが、このHPをご覧になっているような読者の方は、この季節の恋愛には多少苦戦しているのではないかと見た。というのも、おそらく読者の方々の多くは、(似非)知的で(似非)クールな性格ではないかと筆者は想像している。それは春・秋・冬のコンパには最適な性格に違いない。だが夏は違う。夏は動物系・本能系の種族がどうしても優位に立つ。

サッカー日本代表のトルシエ監督も言っている通り、フィジカル面で劣るときは戦術面でカバーするのが正しい考え方だ。そこで今回は、コンパを成功させるための戦術を考察してみる。

☆ 成功の秘訣とは

成功の秘訣と言っても、口説き方とかうまい誘い文句といったことではない。フェロモン香水の効果といったものでもない(こっちのほうが似非科学っぽくていいかもしれないが)。要は相手にいい印象を持ってもらおうということが、今回のテーマだ。

最終的な目標は、この人と一緒にいるとホッとするが、でも心はドキドキしているという状況を擬似的に作り出すことにある。こういう不思議な安心感と緊張感は恋愛初期によくあることで、誰でも経験したことがあるだろう。これを擬似的に作りだす。すると異性はこれを恋愛感情と勘違いして、自分を好きになってしまう。真夏の果実というやつだ(意味不明)。

☆ お店を選ぼう

食事やお酒を飲みながらという行為は非常に重要である。これによって心理的な緊張が和らげられ、打ち解けた雰囲気になりやすい。二人で食事というとためらわれる女性も多いかも知れないが、その点、人数の多いコンパは参加しやすい。コンパという形態は女性をお食事にお誘いするという行為の合理的な形なのである。

コンパと言えば、やはり盛り上がりが大事だろう。そうなると、落ち着いたお店より活気のあるお店のほうがよい。そして、なるべく狭い場所に多人数でいると、より一体感が生まれるようになる。なので、完全な個室ではなく、まわりの活気や話し声が伝わるような場所で、かつ狭い席というのが理想的なコンパの会場だ。照明はハロゲンタイプでやや暗く、適度な音楽の大きさがベストだ。開始時間はやや遅れ気味のほうがいい。どんなにいい場所でも、まわりに活気がないとしんみりとしてしまうので、ある程度の活気のなかに入ることで、雰囲気を盛り上げるのだ。

☆ 席決め

次に大事なのは席決めだ。以前にも紹介したが、人間には個体距離という動物的意識があり、その距離はおよそ1mとされている。目的とする異性と1m以上はなれていると心理的緊張感や安心感が得られず、親密感を与える事に失敗してしまう。なので、できるだけ近くの席に座る。

同じ距離であれば、位置は真向かいが最も相手に親密感を抱かせることができる。次は真向かいの左右隣だ。そして最後に自分の隣にいる人になる。左右隣といっても、その人が自分と反対の方向を向いていてはだめだ。自分と同じ側の席か、正面の位置が最も良い。

とすれば、一番ベストなのはどこだろうか。もしテーブルの幅が狭い(1m以内)の場合には真向かいに座るのがベストだ。その次は隣ということになる。仮に隣に座った場合、異性の視線をこちらに集めることができれば距離が最も近くなり、結果的に真向かいと同じ条件かそれ以上に有利になる。

つまり、異性との距離を近く保つ、異性がこちらを向いている状況を作る、これがコンパにおける常識だ。話のうまい人がよくもてるのは「異性がこちらを向いている状況」をうまく演出しているためだ。

☆ 席移動

コンパも盛り上がってくると、頻繁に席が移動することもある。あっちの異性と話をしたり、違う異性がやってきたりと大忙しだが、この時にも安心感を与える方法がある。この場合、異性からみて常に同じ場所に同じ人がいると、心理的に安心感を与えられるという原理を使う。

つまり、目的とする異性の目の前の席にいたら、会が終わるまでその異性の目の前に居続けるように努力するべきなのである。隣にいたら、最後まで隣に居続けるようにする。

相手からみて同じ場所に必ず自分がいる、これが席移動での鉄則である。

☆ 異性を驚かせたりする

映画「SPEED」でサンドラ・ブロックが「異常な状況で生まれたロマンスは長続きしない」と言ったセリフを覚えているだろうか。実はこれは心理学的にも認められている。

人間というのはバカなもので、びっくりしたときの興奮と、恋愛感情を抱いたときの興奮を勘違いしてしまう。この手の感情はA10神経を刺激しさえすればよいのだ。そう考えるとこのセリフもよくわかる。いつバスが爆発するかもわからない極限状況において、隣にいる頼りになる男性に(多少難ありであっても)恋してしまうのも、脳科学の見地からは当然なのだ。

有名な007シリーズもその例に漏れない。悪の組織から逃れるうちに男女二人は自然と結ばれていく。だから映画ごとに恋する女性が変わっていくのである。よくできた映画だと思う。

そこで、軽い冗談を言って驚かせたりすることで、疑似恋愛感情を抱かせる。この季節なら怪談話などを仕入れておくのも面白いかもしれない。

☆ 次の約束をしよう

ここまで実際にできていれば彼女はもうメロメロである。というほど現実は甘くはないが、少しはこちらに興味を持ってくれている。では次回の約束を取り付けよう。このとき、「今度一緒に飲みにいこうよ」とストレートに言うと、「最近忙しいんだ〜」なんてかわされてしまう可能性がある。そこで、最初に無理難題を押しつける。

まず、「俺とつき合ってくれないか?」と言ってみる。いきなりストレートで恥ずかしいようであれば、さらに飛躍させて「結婚してください」。

当然、相手は断るだろう。成功したらそれはそれでよいし(恋愛にはそれくらいの真剣さで望んでくれ)。そこで間髪入れずに「冗談だよ〜。じゃ、今度飲みに行こうよ」と言ってみるのだ。相手は一度断った罪悪感から、あるいは前頭葉の混乱で相対判断しかできなくなっており、お願いを受け入れやすい状況になっている。

もし断られたら、「じゃ、携帯だけでも教えてよ」これが決め文句だ。さすがに3回は断り切れない。「結婚はいや、デートもちょっと。。。」という状況では「携帯の番号ぐらいなら。。。」と思ってしまう。恐らく、ここでは携帯の番号は教えてもらえるに違いない。そうしたら、寝る前におやすみメールでも入れて、期待を胸に眠りにつこう。

さて以上が真夏のコンパ必勝の秘訣だ。普通の季節だったら通用しないことも多い。だが、知性の鈍る夏だからこそ、夏だからこそ、有効な戦術なのである。(使用上の注意:効果には個人差があります。)

(OG)

P.S. え?似たような話題ですか?えーと、うちはそういうサイトじゃないんだけど、「援助交際をもっと楽しく…コギャル語の似非科学」などはどうでしょう。

 

 

 

・たまには昔の話を〜カセットテープインターフェースの似非科学(その1)

先日、パソコンを始めたばかりの40過ぎの人にインターネットを講義していたときのこと。記憶装置の話になって、筆者はこう言った。

「フロッピーディスクが登場する前は、プログラムというのはカセットテープに保存していたんですよ。」

そうすると、全く信じられない!といった驚きの表情をされてしまった。きっと孫に昔の話をするとこんな顔をするに違いない。。。(筆者に孫はまだいない。)

これではいけない!まだカセットテープインターフェースが主流だった時代から20年しか経っていないのに。

今を去ること20年前、NHK教育テレビの趣味講座「パソコン入門」で、機種X(当時の番組では機種名が伏せてあったが、実はPC8001)のベーシック言語が講義されていたころのお話である。ちなみにあれを見てパソコン(当時はマイコンと呼ばれており、これはMYコンピューターの略じゃなくてマイクロコンピュータの略だとかいうどうでもいい議論があったりした)に目覚めた人は相当な数に上るだろう。

多分パソコンを正面から取り上げて講座を展開したのは、後にも先にもあれだけだろう。当時のデジタルキッズはNECのPC8000シリーズをいかに親に買ってもらってゲームをするかを考えていたものである。また彼らの夢は、パソコンを憶えて大学でガンダムを作る、だいたいこれが定番であった。ガンダムを作りたい、あるいはビームサーベルを作りたくて工学部に入った人は当時の工学部人口の80%を下らない。(誇張アリ)

ガンダムを作るためには、まずプログラミングを憶えないといけない。そんなわけで、みんながプログラムを憶えたのである。

プログラムを書き終わったあと、ではフロッピーに保存して。。。なわけがなかった。当時、フロッピーディスクドライブ(8インチの業務用)は登場していたが、20万円以上したと思う。とても買えたものではなかった(もちろんハードディスクなどこの世に存在すらしていなかった時代だ)。

ではどうやってプログラムを保存していたかというと、I/Oポートからデータを取り出してそれを音声信号に変換し、カセットテープに記録していたのである。ちなみにカセットテープインターフェースのデータ転送速度はどうだったかというと、ワンボードマイコンで一世を風靡したNECのTK80の場合は

100bps

100Kbpsじゃないよ、100bps。1秒間に約10文字の転送速度だ。ADSLが1536Kbpsなので、これと比較すると1万分の1のスピードである(泣)。仮に、このカセットインターフェースを使って現在のOfficeやWindowsをインストールしようとすれば、数ヶ月ほどかかる計算になる。もちろんその後の技術革新で多少速くはなったのだが。。。

前置きはこれくらいにして、あなたにも究極のナローバンド「カセットテープインターフェース」を何とか体験してもらえるようなエミュレータ実験を行うことにした。今回はその予備実験である。

まずデータをカセットテープに保存する部分を考える。これは電子回路を組んでも難しくないが、もっとうまい方法がある。PCについているサウンドカードを使うのだ。

保存したいデータファイルの先頭に「WAVEファイルヘッダー」と呼ばれるデータ領域をくっつけ、ファイルの拡張子をWAVに変更する。そうすると、このファイルはたとえばメディアプレーヤーで「再生」できるファイルになるのだ。

このWAVファイルを普通にPCで再生し、そのオーディオ出力をカセットテープに保存する。

次にカセットに保存したデータをPCに読み込むときは、サウンドカードのマイク入力を使う。WINDOWS標準添付のサウンドレコーダーを使ってマイク入力から受け取ったカセットの音をWAVファイルに保存する。

最後に、WAVヘッダーを取り除けばデータファイルが取り出せるわけだ。これらのことを行うのに、外付け電子回路が全く必要ないため、筆者としては非常に気に入ったアイディアである。「似非式カセットテープインターフェースエミュレーション」と呼ぶことにしよう。とはいえ、実際に上記のことを上手に行うには帯域をコントロールするソフトウェアなどが必要となるが、そのソフトウェア(フリーソフトにする予定)については次回発表することにしよう。

さて。例として下記のBitmapファイルを保存してみる。(ちなみにこのサイトでは下記の柄の写真がしばしば登場しているが、実は筆者宅のマットレスの写真である。)

このBitmapファイルを上記の手順でカセットテープに保存する。ためしに、余計なフィルターやデコードをかけることなく、ダイレクトにカセットテープにデータを流し込んでみた。どんな音になると思います?興味のある方は音声ファイルをここからダウンロードできるので、ぜひ聞いてみてほしい。(WAVフォーマットなのでどんな環境でも再生可能だと思いますが、万一うまく再生できない場合はMicrosoftのサイトからWindows Media Player(無料)をダウンロード+セットアップしてから聞いてみてください。)

音を聞いた方は実感できると思うが、見事に高音部が抜け落ち、データ欠損バリバリだ。サウンドカードのLPFできれいさっぱり丸められているのが分かる(笑)。もちろんデータを完全に復元するためには帯域調整とレベルあわせが必須なわけだが、ためしにこの音から元のBitmapを復元したらどうなるかをやってみた。その結果がこれである。

おお、何がなんだか分からんが、そこはかとなくオリジナルの写真のにおいがするのは不思議だ。さて、次にやるべきは帯域・デコード・レベル調整だが、それらの実験結果は次回に。


(実験風景)

ご存知のように、カセットテープインターフェースは既に歴史のかなたへ去ってしまった。そしてくしくも今日、富士通がフロッピーディスクドライブの製造を停止すると発表した。ナローバンドは過去の遺物となり、時代は常に華やかなブロードバンドを目指す。だが、古典となった技術には妙な人間くささがあふれていると感じるのは、筆者だけなのだろうか。

(C)

 

 

 

・続・似非英語−英会話リスニングの似非科学

昔から筆者はどうしても英会話のリスニングは苦手だった。そして今もそうだ。

「リスニングは習うより慣れだよ」とおっしゃる方もいると思うが、この格言は間違っている。なぜなら、筆者は小学校のころはNHKラジオの「基礎英語」を毎日聞いていたし、高校では英語の先生が「本当に」英語をしゃべれる人だったので、受験英語そっちのけで英語ニュースのテープを聞かされた。大学に入ってからは同じくNHKラジオの「英語会話」を数年やり続け、大学のLL教室(死語?)のテープ(よく「ある日突然聞こえるようになる!」とかいう宣伝文句で派手に雑誌に広告が載ってるやつ)を借りては聞いていた。

だから、いわゆる「英語のリスニングが苦手」という人の中ではもっとも英語に接している人間だと自負している。第一、「話す」ほうや英文法・作文・語彙は、小さいころからの努力の甲斐あって、特に問題なかったりする。努力は充分にしてきたと思うが、どうしてリスニングだけが苦手なんだろう?

リスニングが得意な友人を羨望の目で眺めながら、「やっぱ努力に勝る才能ってあるのかなあ」と日頃思っていたが、最近これまでの自分のトレーニングには欠陥があったのではないか?と思い当たったのでご紹介しよう。

さて。いろいろ努力したにも関わらずリスニングが苦手な筆者だったがどうしても諦められず、最近、BCLラジオ(海外短波放送受信専用のラジオ)を購入した。海外の英語放送を聞いてリスニングの練習をしようと思ったからだ。ちなみに、筆者が子供の頃は、このBCLが大流行を巻き起こしていた。その当時の子供たちは、BCLラジオを使って夜な夜な世界中の放送局をクルーズしていたものだ。なにもインターネットが「人類最初の世界規模サーフィン」ではないのだよ、知ってた?>最近の若者

脱線した。とにかく、このBCLラジオを使っていろいろな国の放送が聞ける。で、BCLという趣味は本来、受信状態のレポートを海外の放送局に送り、放送局が返送してくれるベリカード(Verification Card=受信確認カード。美しい絵はがき状の物が多い)をコレクションするものだ。

とはいえ、もうさすがにそういうコレクションに熱中する年でもないので、受信報告を書く気はさらさらなかった。ただ、受信内容の記録(ログと呼ぶ。たとえば「x月x日x時 ○○放送局 ニュース:2000年問題が云々。。。」といったメモ)は日記がわりに残しておこうと鉛筆を握った。そこであることに気がづいた。

英語の放送を聞きながら、同時にログが取れないのだ。全く。

もし日本語の放送なら、放送内容をなんとなく聞き流しながらメモを取るのは難しくはない。だが、英語放送に対してはリスニングとメモ書きが同時にできないのだ。日本語と英語でなぜこうまで違うのか?

脳のCPU個数の似非科学」の時に書いたが、2つ以上の作業を同時にこなすには、脳の異なる部分が関与している必要がある。リスニングには主に聴覚神経と言語野、文字を書く作業は運動中枢と左脳の広い範囲が関与する。日本語だとこの2つの作業(リスニングとメモ書き)が同時にできるため、それぞれに関与する脳がある程度分離していると考えられる。しかし英語だとこの2つが両立できていない。

思うに筆者の脳は、英語のリスニングを行う際に脳の広い範囲を(必要以上に)使っているのだろう。だから文字を書く作業のための脳とバッティングが生じている。だから、これらの作業を同時に行うことができない。

多分その原因は、左脳(英文法)にある。英文法を使ってリスニング能力を上げようと(はからずも)長年努力してきた筆者の脳には、すでに左脳の広い範囲を使ったリスニング方法が染み付いている。通常の英会話に細かな英文法は必要ないのに、長年知識を培ってきた左脳が、どんな英語情報に対しても反応するようになってしまったようだ。

これは、「ヒアリングが苦手」という苦手意識と、「どうしてもうまくなりたい」という欲望が、筆者の脳に「英文法を使ったリスニング」を意識的・無意識的いずれも強いてきた結果だと思う。こうなってしまうと、努力すればするほど「英語リスニング」の本来あるべき姿から離れていってしまう。そしてこれを人は「努力しても上達しない=才能がない」と嘆く。

こう考えてみると、一般的に「才能」というものは本当にひょんなことで決まってしまうのかもしれない。子供時代のボタンの掛け間違いが、本人の努力のおかげでどんどん増幅されていくのは皮肉としか言いようがない。

さて原因らしきものはわかった。この事態を打開すべく、綿密な似非科学に基づいたリスニング練習を行うことにした。どうやるか分かります?

「脳の複数のエリアをマルチタスクで動かすような訓練」を行うのだ。といえば大げさだが、要は

いかにも日本語のラジオ番組を聞くようなシチュエーション下で、英語放送を理解できるように努力する――これが日本語を聞いているときと英語を聞いているときの脳配分を一致させる最良の方法ではなかろうか。(実際、なんだかうまくいっているような気がしている。。。気のせいかなあ。)

筆者と同じような症状の人が世の中にたくさんいるとは思えないが、こういう発想が、努力がなかなか実を結ばない人へのヒントとなればうれしい。

 (E)

PS 英語は文法や語彙も苦手。。。という方は問題作「似非英語の似非科学」もどうぞ。(賛否両論、いろんなメールが来たんです、あの回は。)

 

 

 

・続2・危険物を確実に運ぶドライビングテクニック − 頭文字Tの似非科学

★いよいよ出発だ

朝食も買い出ししたところで、運転席に戻りパーキングブレーキを解除して出発する。ギアをいれ、ゆっくりとクラッチをつなごうとすると・・・あれ?車が前に進まない。おかしいな、確かにパーキングブレーキは解除したのに・・・。おっと、トレーラーのパーキングブレーキ(*)を解除するのを忘れていた。あわてて解除して、車を発進させる。

*:トレーラーのパーキングブレーキ
トレーラーに乗っている人ならお分かりだと思うが、トレーラーにはトラクター側とトレーラー側それぞれにパーキングブレーキがある。トラクター側のパーキングブレーキは通常の車と同様なのだが、トレーラー側のパーキングブレーキはただのスイッチである。ONにするとエアーが送られてトレーラー(注:トラクター側ではない)のブレーキがかかる。OFFでエアーが抜けてトレーラー側のブレーキが解除される仕組みになっている。トレーラーに慣れていないころのドライバーは一度くらい経験があるのではなかろうか。

★今日はすべて灯油。おまけに2回転!ラッキーと思ったら・・・

2回転とはタンクローリーが2回転がることではない(笑)。油槽所で油を積んで、納品先で油を降ろす。この一連の作業を1回転と呼ぶ。すなわち2回転とは2回、一連の作業を繰り返したら今日の仕事は終わり!ということである。通常は3回転ぐらい、忙しいときで4回転ある。

で、今日の積荷はすべて灯油である。行き先を見ると○○米穀店となっている。米穀の配達ついでに灯油も配達しているような店で、割とよくあるケースだ。こういうところは大抵大きな国道沿いにはなくて、ちょっとした路地裏なんかにあるんだよなぁ。と思いつつ朝買ったパンをかじりながら車を進める。

そうこうしているうちに配送先の場所が近くなってきたので、信号待ちで地図を見ながら運転していく。おっ、近くの交差点に着いたぞ、ここを左折して・・・。

★狭い!

左折した瞬間は狭くなかった。まあまあ広い道路が続いている。路肩に立っている電柱の番地案内標識(これは非常にありがたい。このテクニックは引越しトラックのドライバー時代に培った。なお引越しドライバー時代の話については別の機会で)を見るとそろそろ近いではないか。てことは、もうすぐこの街道沿いに納品先があるな・・。

電柱の番地案内標識をみながら進んでいくと、急に番地が飛んだ。んっ!?納品先の住所では手前になっている。おかしいな・・・。左端にトレーラーを寄せて、ちょっと車を降りて歩いて確かめてみた。ゲッ!ここを左折した先にあるぞ!

ここ、住宅街じゃん!(*)

どうやって左折しよう・・・道幅4mくらいしかないし・・・というか、行き過ぎてるじゃん・・・。

*: 住宅街じゃん!
読者の方は、「なんでこんなことでおどろくの?」と思うだろうが。。。タンクローリー・大型バスが住宅街を進むということは、お相撲さんがガラス製品のびっしり陳列された小さなお店に入っていくのと同じことなのだ(後述)。

仕方がないので100mくらいバックして左折する方法を考えたのである。が、どう考えてもこんなところ左折できない。だが、昔からの配送先だから、諸先輩方々はきっとここを左折して納品したんだろうなぁ・・・。

仕方がない、ここはプロらしく曲がってみますか!

★曲がれない

路地に入るため、路地の入り口からさらに50mバックして体制を整える。対向車および後方から車が来ていないのを確認して一気に対向車線に出る。幸い早朝ということもあり(午前7時前)車の流れはまだ少ない。

これが通勤時間だったら大変なことになっているであろう(しかし、これが後ほど仇になるとは思いもしなかった)。反対車線に出た後、一気にハンドルを左に切り、入ろうとする。トラクターヘッドが路地に入る。しかしこのままでは多分曲がれないだろうな、と思いつつ進んでいくとやはりトレーラーの部分が左後方の電柱と当たりそうになるのがわかった。やっぱ無理か・・・。

バックしないといけないなぁ、と思いつつバックしようとギアを入れるとクラクションが鳴り響く。「何だ!?」と思ってあわてて車を降りて後ろを見に行くと、乗用車が私の後ろにいたのである。

その乗用車のドライバーに理由を話して迂回してもらい、とりあえずバックすることはできた。このとき冬であったがもう体中は冷や汗が流れまくってベタベタである。「どうしよう・・・」

★曲がった!

仕方がない。こうなったらトレーラ部分をなんとか入れ込むために大回りして、大きい路地のところで何回か切り返していれよう、と考えた。トレーラーの後輪が通る位置を頭の中でイメージし、大体こうやって切り返すと入れそうかな、と計算し、周りの目標物を定めた。車が来ないのを見計らって一気に反対車線に出る。第1の目標と定めた反対車線の街路樹に向かってトラクターヘッドを動かす。で、次はバックである。ハンドルを右に切りながらバックして、トレーラーとトラクターを「く」の字に折る。今度は左にハンドルを切りながら前進し、電柱を目標にして進む。少し折れ具合が弱まった後、再度右にハンドルを切りながらバックする。これでさらに「く」の字の折れ具合を強くして路地に侵入する。するとうまいことタンクが抜けて入った。

やったぁ!何とか入れることができたぞ、と思ったら・・・・。

★路地から車

その辺に住んでいる住民と思わしき人の乗用車が対向車線からやってきたのである。ガーン。バックして、また路地を脱出しなければならない・・・。

このころになるともう悟りの境地というか、なんというか何も考えずにバックして道を譲った。乗用車は路地を出て行き、もう一度路地へ入りなおしである。もうかれこれこの場所で30分以上格闘している。だが、さすがに2回目ということもあり、今度はすんなり路地に進入することができた。これで少しは運転がうまくなったかなぁ・・・。

★納品

やっとの思いで狭い路地に侵入して納品場所までたどり着いた。で、事務所のほうを除いてみると誰もいない。そりゃそうだ。まだ出勤時間じゃないから仕方がない。そうこうしているうちに前から、後ろからと地域住民の人と思われる乗用車が私のほうにやってくる。それぞれのドライバーに説明して(というかお詫びして)迂回してももらう。

今日の納品量は8キロリットルだ。それなりに時間がかかると思い、納品先のタンクを確認して、タンクローリーのタンクと納品先のタンクをホースであらかじめジョイントしておいて、事務所の人が現れたらすぐに納品しよう。と思っていた。

待つこと30分。誰も来ない。困った。次もあるのにどうしよう。もういいや、自分で勝手に納品しちゃえ(注:本当はこんなことしてはいけません)。で、納品開始!

納品先のタンクの残量を確認して、納品する量を決める。納品先のタンクは2つあるように見えるけど、残量メーターはひとつしか見当たらないな。まあいいや。納品しようっと。いうことでタンクローリーの排出バルブを開放し、納品先のタンクへ灯油を流し込む。

★溢れる

納品中、立会いの義務がある(消防法で決まっている)のでホースのところに立っていると、程なくして灯油くさいにおいがする。あれっ!?おかしいな。何だろう?と思ってあたりを見渡すと、なんと!納品先のタンクの空気逃げ穴から灯油が「ピュー」と溢れているではないか!!

まずい!と思ってすぐに排出バルブを閉めて灯油がこれ以上流れ込まないようにする。納品先のタンクの残量メータを見ると、ちっとも増えていない。おかしい、おかしい、と思いながらあたりをさらに探ると、もうひとつ残量メーターがあった。するとこっちはFullを通り越しているではないか!なんてこったい満タンのタンクの方にさらに灯油を流し込んでしまっていたのだ。あわててもうひとつのタンクのジョイントにホースをつなぎ変え、灯油を流し込んだのであった。

で、溢れていた灯油はバレないようにあわてて雑巾でふき取った。

★管理者現る

何とか無事(?)納品が終わるかなというところで、やっと管理者が出勤してきた。「おはようございます」と挨拶すると、「あ、おはよう。あれ、今日納品日だっけ」と問いただしてきたので、「はい、伝票ではそうなっていますが」と答えると、「いやー、悪い悪い。納品日は早く来なきゃいけないことになっているんだけど、

すっかり忘れとったわ。

こりゃ、すまんすまん。」 忘れんなよ、おい。おかげで俺がどれだけ苦労しているのかわかんねーだろ、と思いつつもぐっとこらえてスマイル、スマイル

「いやー何とか大丈夫でしたよ」と答えると、「そりゃーよかった。ここの路地に入るの苦労したでしょ?」と聞いてきたので「ええ、まあ、何とか・・・」と答えると

「本当は誘導することになっているんだよねぇ。」

だ、だから、俺はあんなに苦労したのか・・・。そりゃそうだ、運転手がトレーラーも運転して、おまけに自分で誘導までしているんだもんな。苦労するわけだ・・・。なんか変だと思ったんだよ・・・。

★やっと終わり

納品も30分程度で終わったところで伝票に判を押してもらい、後片付けをする。その後、車に乗り込みまっすぐ進んで別の大通りに出る。狭いところから広い道へ出るのはそんなに苦労しない。このときやっと1回転が終了したのであった。ほっとするのもつかの間、次の行き先は同じく田舎の××米穀店となっている。やな予感がしつつ、次回へ・・・。

 (T)

さらにバックナンバーへ