魅惑の似非科学

バックナンバー 9

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9/15/2000 あっせん利得罪の似非科学

9/8/2000 続(3)・観光バスで雪道を攻めるドライビングテクニック−頭文字Tの似非科学 (おすすめ)

9/1/2000  週刊宝島掲載記念 脱・モバイルコンピューティングの似非科学 (おすすめ)

8/25/2000 脳波検出回路製作記の似非科学 (おすすめ)

8/18/2000 続続・雪道を観光バスで攻めるドライビングテクニック−イニシャルTの似非科学

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・あっせん利得罪の似非科学

新聞報道によると、内容はまだ流動的なものの、9月21日の臨時国会にあっせん利得罪・あっせん利得処罰法案が上程される見通しだ。

しかし、当研究室は法律学的および経済学的な観点からこの法案の成立に強く反対したい。

そのかわり、当研究室では、「あっせん秘匿罪」の制定を強く提案したい。なに?名前が似たり寄ったりだって?これが中身は大違いだ。これこそが、政治家に正しい政治活動を行わせる方法なのである。

このプランの下ではまず、政治家はあっせんが許される。当然、金銭の受領もオッケーである。その代わり、あっせんの依頼があれば直ちに、あっせん者、あっせん日、あっせん内容、そしてあっせん後の成否をインターネットで公表することを義務付け、それが少しでも遅れれば即「あっせん秘匿罪」に問われてしまう、という法律を制定するのである。当然、収賄に該当すれば即逮捕されるリスクを、あっせんの依頼者と政治家は背負うことになる。

これにより、われわれはその政治家の活動および活動能力を知ることができる。週刊ポ○トなどでも「この政治家があっせん王〜あっせん実力ランキング」という企画を組むことができる。

あっせんがいいと思う人は、そのランキングをみていろいろなあっせんを政治家に頼むことができる。しかし、その内容は丸わかりだ。よほどきちんとしたもの以外依頼できなくなる。逆に政治家もきちんとしたあっせん以外は自分の得にならないので、あっせんできなくなる。

あっせんがいいと思う人はあっせん能力の高い政治家に投票することができるのだ。

反対にあっせんはよくない、と思う人はあっせんをするような政治家に投票しないことができる。外見のイメージだけではなく、活動内容で政治家を判断できるようになるのだ。あっせんがよくないと思う人が増えれば、逆にあっせん能力の高い政治家は落選するだろう。

このような淘汰を経て、最終的に立派な政治家が出現するだろう。

このように間接的に政治家の行動を規制することができるのがなぜかといえば、政治家と秘書を利潤を追求するひとつの企業体とみなしてエージェンシー理論を適用したからである。政治家はあっせんにより対価を得るというインセンティブがある代わりに、それが白日の下にさらけ出されている、というマイナスのインセンティブがある。これにより投票による国民の信託に応える政治家を作り出そう、というのが当研究室の考え方である。ルールは明確であり、コストも最小である。

え?あっせんを依頼した人のプライバシーはどうなるかって?それはやむを得ない。なぜなら議員に頼む限り、その問題はすでに公のものとなってしまっているのだからプライバシーの制約は外れてしまうのである。かりにプライバシーの制約があるとしても、あっせん者の名前以外は残念ながら公開せざるをえないであろう。

そもそも、あっせんが自由である必要性とは、国の政治を国民の望む方向にいかせたいとする考え方を国民に保証するためにある。良きにつけ悪につけ、それが民主主義であり、それが国民のためなのである。

ところが、あっせん利得罪の場合はあっせん活動の内容を定義することが難しい。下手をすれば政治活動の規制になってしまうか、抜け穴だらけになるかのどちらかである。そもそも、収賄罪があるのだから、そのときに罪を構成する以上、政治活動の事前規制は厳に慎むべきである。新たな法律を作ればまた税金も使ってしまう。正義の実現もコストがかかるのである。

それにしても不思議なのは、この資本主義経済をとる日本にあって政治家の理想が井戸塀政治家である点なのだ。

もし、それが理想ならあなたも井戸塀社長になる必要があるし、サラリーマンなら井戸塀サラリーマン、フリーターなら井戸塀フリーターを目指さなければならない。これが奇妙な理屈なのは理解してもらえると思う。ではなぜ、政治家だけに清貧をもとめるのか。

そもそも、働けば働くほど貧乏になるとわかって働く人間はいない。政治家に清貧を求めるのはそもそも無理なのだ。政治家といえども人間である。資本主義社会で金儲けを目指して悪いはずがない。良質の政治にはそれ相応の対価を払うべきなのだ。国から議員手当てが支給されるって?もっともらう方法があれば、競争原理が働くではないか。議員手当てだけでは競争原理が働かず政治家がレベルアップしないのである。

仮に口利きをしてもいいが無償であるとしよう。しかし、現実には交通費や通信代、宿泊料などのコストが発生する。政治家と秘書という集団を会社とみなすと、政治家という会社に対してただで商品を提供しろと言っていることに等しい。これでは優良な企業が育つはずがないのは当然の理のはずなのに、だれもそれが異常だとはいわない。

それにあっせんとはそもそも、外部経済を修正する可能性も、外部経済を発生する可能性も、どちらももっている。これから市場経済原理が浸透していこうとしている日本にあって、その衝撃を緩和したり加速したりできるのは政治家だけであり、「あっせん」はその調整の手法のひとつなのだ。けっして悪い面だけとはいえない。悪い面だけをみてあっせんを滅ぼすのは、乗っ取りが悪であるから株式の持合を容認してきた今までの日本社会のやり方の焼き直しに過ぎない。

あっせん利得罪では、より良い政治家の出現を求めながら、より悪い政治家しか出現しないという逆選択の現象が発生してしまうのである。

とはいうものの、新聞、雑誌はあっせん利得罪の制定の大合唱である。だが、こういうとき、必ず誤った方向に日本は向かう。こういう大合唱のとき、冷静でいなければいけないのは、長い間の経験から帰納的に導かれる歴史の法則といってもよい。このわけのわからない熱狂が必ず禍根を残すのは間違いない。

もちろん、あっせん利得罪は成立するだろう。しかし、必ず抜け穴ができるだろう。新聞はそれを不満だと書きたて、人は政治を信じず、政治家はやはり隠れてあっせんをし、それが公になるだろう。そう、この法律を制定するための熱意とは全く無駄なのである。安っぽい、おためごかしの正義の実現のために日本人がどれだけのコストを払うのか、そして、いつまで払い続けるのか。当研究室にはそれほど大きなコンピューターがないためシミュレーションができない。そのかわり、現在の日本を直接観察することで算定中である。

(M)

 

 

 

・続(3)・観光バスで雪道を攻めるドライビングテクニック−頭文字Tの似非科学

★ いよいよ本編へ

前回まではあんまり車の運転に役に立つようなことはなかったが、今回からいよいよ運転に役に立つことが盛りだくさんになるぞ!(ホントかよ・・・)。このドライビングテクニックシリーズは長編となっているので、前回を読んでいない方はそちらをまず読まれたし。

★ SAを出発

お客様も乗車したところで、SAを出発する。サイドブレーキを解除すると心地よいエアーが抜ける音がする。ギヤを2速に入れ、ゆっくりとクラッチをつなぎ、バスは静かに滑り出す。3速、4速、5速とつないでいき、加速車線をぐんぐん加速する。ウィンカーを右に出して走行車線に合流する。暗闇のなかに浮かぶオレンジ色のナトリウム灯がきれいだ・・・。ああ、これからまだまだ走らなくてはいけないな・・。と思いつつアクセルを踏み込む。

右サイドミラーを確認すると、側車灯*の向こうに大型トラックが映っている。このままだと、うまく合流できないな・・。ここが判断の分かれ目。アクセルを抜いて大型トラックをやり過ごした後、合流するか、それともその前に強引に合流するか・・・。すると、大型トラックのヘッドライトが消えた。お、これはありがたいと思いつつ、合流し、レバーを手前に引いてハザードを点灯して合図を出す。

*:側車灯  バスの後輪の少し前に、後輪のあたりを照らすように付いているランプ。夜中道が暗いときなどは、このランプの明かりを基にして後輪がどのあたりにあるかをミラーで確認するときに便利である。

ヘッドライトを消す

これは前の車がこちらの車線に入りたがっているときに、「入ってもいいよ」という合図を送っているのである。知っている方も多いかもしれないが、プロの間では「入ってもいいよ」という合図とともに、合図を出した側が確認できる範囲で「今車線変更しても安全だよ」という意味もある。

ハザードを出す

これはもう知っているであろう。後方の車に「入れてくれてありがとう」の合図である。ちなみに上記の合図は道交法に従っているかどうかは私は知らない。(なお、アメリカにはこの習慣がない。アメリカで不用意にサンキューハザードを出すと事故の元だ。)

★ 本道走行中

すると、後方の大型トラックが追い越し車線に入って私のバスを抜きにかかった。私のバスの右側には遅い乗用車がいる。私とほぼ同じ速度でチンタラ走っている。大型トラックはその乗用車の後ろにつき、早く行くのを待っている。ちょっとアオり気味だ。

このとき、大型トラックは「右ウィンカー」を出した。するとその大型トラックの後ろにいた普通トラックも右ウィンカーを出した。

その乗用車には若者っぽいものが数名で乗車している。「早く行けよ、お前ら遊びに行くんだろ」と思いつつ、私はバスを運転している。

右ウィンカーを出す

これは後続の車に「いま排気ブレーキをかけて減速中です」という合図である。最近のバス・トラックは排気ブレーキをかけるとブレーキランプが点灯するようになっているが、昔のものはブレーキランプが点灯しなかった。だから、排気ブレーキをかけるときに右ウィンカーを出して後続の車に「減速中」の合図を出すのである。この合図で結構オカマを掘る事故が減った。乗用車で追い越し車線に出て右ウィンカーを出しているものがいるが、これは合図の意味を「右ウィンカー」=「アオり」と勘違いしているやつである。「アオり」はパッシングでやるのがセオリーだ。プロから見ると恥ずかしい行為である。「お前の車には排気ブレーキがついているのか?」と聞きたくなる。

★ 夜もふけて

SAを出て少したつと、車内放送でアナウンスする。「えー、お客様。ただいまより消灯とさせていただきます。お手元にある読書灯は点灯しますので、御用の方は読書灯を使用してください。」

運転席の車内灯を消し、読書灯のスイッチをOnにする。お客様のあちこちの座席で読書灯が点灯する。一部では酒を飲んで陽気に騒いでいるグループがいるが、時間がたつにつれて静かになっていく・・・。やがて、バスの中はシンと静まり返る。メーターパネルに浮かび上がる速度計とタコメーターの針が細かく身震いし、薄暗い各種計器の光に運転手の顔は照らされて、バスはロードノイズと心地よい振動に揺られて雪国に向けてひた走る。

★ 乗用車同士の事故

走行車線を走っていると、右ミラーにチカッと光る光が近づいてくる。かなりのスピードだ。バスはゆるい上りの右カーブに差し掛かっている。

「シュゴー!」という音とともに2台の乗用車が抜けていった。初代のアリスト丸目4灯のグロリアである(当時はまだ販売されたばっかりのころ。って書くと時代がわかってしまうかな)。一瞬だが、なんか仲良く走っているようには見えなかった。アリストが右カーブに入って曲がっていった。後ろのグロリアはというと・・・右カーブで曲がりきれず、走行車線のほうに膨らむ。するとそこにいたスキーに向かうエスティマの後方にぶつかり、エスティマは路肩へ、グロリアはスピンして路肩に突っ込んでいた。

「うわー、やった!」

と思い、急ブレーキして事故を回避。その先で一旦バスを路肩に寄せて、降りて確認する。エスティマに乗っていた家族のほうは、子供が頭を打ったようだが、命に別状はなさそうだ。グロリアのドライバーの方も命に別状はなさそうだ。とりあえず問題なさそうなので、そのままにしてバスを走らせた。

ホント、いい迷惑である。飛ばすのは勝手だが、人に迷惑をかけてはいけない。こっちも巻き込まれるかと思い、ヒヤヒヤした。

★ 事故とは

たとえ自分がどんなに安全運転をしていても、巻き込まれることがある。こればかりはどうしようもない。プロでは事故に巻き込まれないような運転を要求される。これを「防衛運転」といい、常にお客様を「防衛」するという意識で運転している。事故に巻き込まれたら、お客様が非常に不愉快な思いをされるので、これだけは避けなければならないところだ。絶対に事故はしてはならないのがプロの宿命である。「事故=解雇」という気持ちで私はハンドルを握っている。

今回の事故も、「もしかしたら・・・」と思い、いつもよりカーブの手前で多めに減速しておいたのが幸いだったと思う。もし、同じスピードでカーブに差し掛かっていたら、自分が巻き込まれただろう、もし、自分がエスティマの位置にいたら自分が巻き込まれたであろう、と思うとゾッとするのである。

★ 案内板

道路の交通案内を見ると、「この先チェーン規制」と表示されている。あーあ、チェーンを巻かなきゃいけないのか。いやだなぁ・・。と思っていると雪がチラチラと舞っている。「こりゃ、本格的な雪道になるぞ。」と思いつつ、次回へ。

(T)

 

 

 

・週刊宝島掲載記念 脱・モバイルコンピューティングの似非科学

最近、モバイルコンピューティングはほぼ定着してきた。

当研究室でのモバイルといえば、5kgもあるノートパソコンを両手で抱えながらISDNの公衆電話を探してさまよい、ポケットモデム(電池駆動)でパソコンとつなぎ、2400bpsのパソコン通信でメールをやり取りしていた。雨の日は傘をさすので片手でパソコンを持つわけだが、雨にぬらさないためにビニールで包んでいた。そうすると重い上にすべるので大変であった。おまけに、このノートがぼろくなると電池が2分ほどしか持たず(ウルトラマン並みの耐久力)、超高速通信が要求された(高速モデム以前に手の)。おかげでコマンドラインや自動化、そして手短かなメール文というものにずいぶんと鍛えられた。

今では、そのような機能は iモード でも何とかなるようにはなった。最軽量なものは、なんと70gである。公衆電話はいらないし、雨を気にする必要もない。

というわけで、だんだんとモバイルコンピューティングに飽きてきた

果して有能なビジネスマンとは懸命に携帯電話のテンキーを操るものなのか?(ちなみにあの姿は、すごいウザい。) パソコンがこれだけ普及した今、わざわざパソコンを持ち歩く意味があるのだろうか?

たとえばメールである。これは街角の端末でフリーメールにつなぐことができれば十分である。iモードは不安定なので、使用は音声通話だけに絞る。そうすると、電話代が安くて音質が良くバッテリーが長時間持つPHSが俄然有利になる。(出張ビジネスマンは荷物を持たなければ持たないほど有利。)

というわけで旅に必要なものはオーバーナイト(1泊2日から2泊3日)タイプだと

実はこれだけで行動できるビジネスマンがもっとも有能ではないか、と最近感じている。パソコンがどうしても必要なら出張先でちょっと借りればいいし、出張先で買ってもいい。要は持ち歩くのはデータだけ。いや、データすらメールに入れておけばフロッピーやMOを持ち歩く必要もない。第一、パソコンのような高価で壊れやすく、かさばるものを持ち歩く必要がどこにあるのだろうか。しかも、盗難されてデータを盗まれでもしたらどうするのか。セキュリティの面からも恐ろしく危険な行為なのである。

必需品リストのなかで電気製品はPHSのみである。他は全てバッテリーやAC電源とは無縁であり、電源を気にする必要はない。機械式腕時計も、ロレックスのようなきちんとした時計であれば防水性に富み丈夫で壊れない。かつ、クロノメーター規格であれば日差+10秒から-6秒の間で機能する。誤差が大きければまめにPHSの時報で修正してやればよい。

メールも手帳の住所録があれば郵便局からはがきを出してもいいし、コンビニからファックスを送ってもよい。別に電子メール一本に頼る必要もない。え?一度に100人の人に送りたい?会社に電話してその内容を送ってもらえばいいではないか。そんな大事な人間のメールアドレスを大量にパソコンに入れて持ち運ぶほうが危険だ。

なに?会社と頻繁に連絡をとる必要がある?そんな会社は非効率だ。戦地に飛び込む前に十分な指示ができていなければ兵隊は100%の能力で戦えない。そもそも頻繁な指示とは、混乱させるための妨害か、何も指示していないことと同じか、あるいは上司の責任逃れのためかの、どれかである。仕事のやり方を全社を挙げて考えなおさなければならない。

服なども持ち歩くよりは買えばいいし、その分、手持ち預金残高を上げておけばよい。なお、日ごろ買う服を全国チェーン店の店に絞る(ダ○エー、洋服の青○、シロクロ)とさらにオッケーである。自分のスタイルが全国どこでも実現できる。これは大きい。出張が伸びて着替えが不足することなく、相手方に常に最高の自分で対応できる。

こう考えてくると、何もハイテクに頼らなくてもいいという気がしてきたのである。

さて、ここからが似非科学である。今回は週刊宝島掲載を記念して当研究室が探り当てた、有能な出張ビジネスマンになるためのマーフィーの法則とでも言うべき法則性を不親切に紹介しよう。

あなたが見知らぬ街に出張に行ったとしよう。新規顧客の開拓のためにアンテナショップを張るための立地調査とでも思えばよい。さて、まず宿泊である。あなたはどうやって宿泊先を選べばよいだろうか。

  1. インターネットで探す

  2. 旅行会社に依頼する

  3. 現地で選ぶ

ここでの正解は 3 である。1,2よりは直接現地で選ぶほうが宿泊に関する多くの情報を得ることができる。ではどうやって選ぶのか。

  1. GPS+地図情報を調べる

  2. インターネットで検索

  3. 似非科学的な方法

答えは、もちろん 3 である。

比較してもらえばわかるが、インターネットと旅行会社のリストアップホテルと地図情報サービスのホテルはほとんど重なっているので、実はこれらの比較は意味がない。え?インターネットのホテル情報は割引がついているって?割り引かれても高いホテルばかりではないか。もともと空室率が高く(=人気がない)なければ割引が出現するはずがない。何らかの不利な理由があると推定できる。これはインターネットでの情報があふれてくればくるほど逆に不利な宿泊をしてしまうというジレンマだ。(レモン(=欠陥品、はずれ)の原理

ではどうやって選ぶのか。答えはタウンページである。インターネットのタウンページ?冗談じゃない。公衆電話についているタウンページで選ぶのである。これで今まではずれのホテルにあたったことがない。

さて、まず当研究室の「あたり(ピーチ)のホテル」の概念を述べておこう

  1. 安いこと

  2. お湯がちゃんと出ること

  3. お湯がちゃんと排出されること。(安宿だと風呂の水を排出しながら水面台の水を出すとあふれるところがある。)

  4. 空調がコントロールできること。できないまでも適正なこと。

  5. 部屋全体の明かりが明るいこと。(安いところは机の電気をつけても暗い)

  6. 自動ロック

  7. 交通拠点からそう遠くないこと(10分以内)

これ以外にベッドの質はどうするのか、という疑問があるかもしれないが、それくらいは慣れよう。清潔であればよしとするしかない。ビジネスホテルを選ぶほかにサウナ、という手もあるが、それもタウンページを繰れば一発だ。しかし、カプセル型は今ひとつセキュリティが甘いので、どうも神経が休まらない。睡眠はよく取れなければ仕事に差し支えよう。

さて、当研究室の定義した「あたりのホテル」をどうやって探すか。これはビジネスホテルの項目の広告を見る。ここで、

「XXXがのっていることとYYYがのっていて、かつYYYがわかりやすいこと。」

この2点を満たすホテルを探すのである。

あれ、肝心なところが伏字だって?当研究室でもこれを発表したい。しかし、これを書いてしまうとタウンページの広告がみんなこれを書いてしまうので探せなくなってしまうため、載せられません。レモンを増やしてしまうからです。

これは自分で旅をして、飛び込みでその街で泊まるとき、いったいどんな情報を必要としているか、それがわかればおのずと定まるし、同時にそれが理解できるオーナーのホテルこそ、真の旅人へのサービスを提供できるホテルであると推定できるのである。

また、この法則性で「あたりのホテル」を見つけ出したら、そこと駅との交通路がその街のあなたの最初の座標軸となる。ここから、順次街の認識を広げていけば、その街はあなたの第2第3の故郷となっていく。

いい常宿を持つことは、故郷をたくさん持つことと同じ(常宿の定理)

なのである。

さて、洋服は買い方は定まっている。宿も見つかった。次は衣食住のうち食である。どうやって探そう。

  1. インターネット

  2. タウンページ

  3. 似非科学流

答えは、もちろん 3 である。まず宿が定まって予約をしたら、コンビニか大きい書店へ飛び込もう。駅の近くには必ずどちらかが存在する。(駅前の定理)

そこで、地元情報誌のグルメガイドを探す。今はどこでもミニコミ誌がグルメガイドを出版している。引っ越したらまずこれと都市道路地図と都市計画図と都道府県民手帳とタウンページがあなたの味方となる。これは全国を転勤する人にとってはもはや常識であろう。

さて、グルメガイドを入手。お好みのジャンルの店の頁、たくさんの店が並んでいる、どうやって選ぼう。これは、

「文章にZZZがなくて写真にPPPが選ばれている店」

で予算と価格帯があう店を選ぶのがよい。ああ、またしても不親切だ。しかし、これを書いてしまうと、グルメガイドがみんなこのスタイルを真似してしまうので書けない。

もっとも、文章から仮にZZZを追放するのは危険な行為である。なぜなら、ZZZが全くなければ、それは100%の真実だとみんなが思えなければ、うそを書くことになってしまう。そもそも取材しているのにZZZが出るのはおかしい。これは科学以前の常識の問題である。また写真にPPPが存在するのはPPPに対してもオーナーが自信を持っており、それ以前に味に対しても自信を持っていると考えられる(そこまで行き届くわけですから)。よって、これもまず、「あたりの店」を引き出すことができる。ZZZPPPはゲームの理論のシグナリング効果ともいうべきものなのである。

余談だが、本当においしい店はグルメガイドには出てこない。なぜなら、グルメガイドに出なくても客はくるので、出す必要がないのである。同じように本当にいい宿というのは値段が張るが、まず、どこのガイドにも出てこない。どこにも出ていないが、予約はついているし、客の絶えることはない。地元の人は地元の宿に泊まらないが、その名前を出すと、「ああ、あそこはいいけど高いよ」と大体言うはずである。こういう宿、そして、こういう会話のできるまで地元の人と知り合いになることは、街を開拓する上で非常に重要なことである。仕事抜きでその街にきたときは、ぜひそんな宿に泊まってみるのがいいだろう。泊まらないまでもそれは話の種になるはずだ。

このように考えてくると、ノートパソコンを携帯することやインターネット常時接続可能な状態にする、といった環境を実現するためにあくせくすることは必ずしも有能なビジネスマンとはいえない、ということがおわかりいただけるであろう。  

現代のハイテクのなかで唯一ローテクで実現できない行為とは、PHSで電話して話す、ということだけなのである。これだけは双方向性を実現しているので公衆電話では難しい。他の行為はすべてローテクで代用できるか、そのほうが早い。

もっとも、これを読んだパソコンの使えない、俗にいうアンチIT親父系に警告。これはあくまでも電子メール、インターネット、エクセル、ワードもしくは123、一太郎が「手足」もとい「空気」ということが前提です。理解した上でローテクの速さを知るのならともかく、ハイテクの高速性を理解していないあなたはローテクすら使う資格がないと思ってください。今回は少しでも機動力をあげて行動したい、という出張派ビジネスマンが対象であって、後方支援に回った人はインターネットでメールを出したり、データを送信したりする作業を行っていることをお忘れなく。あえてローテクを使うビジネスマンは同時にインターネットの高速性をも利用できていないと有能たりえないのである。

最後に、どうしてもXXXYYYZZZPPPが知りたいということであれば、このHPを1頁にわたって特集する、という雑誌や新聞からオファーがあったときにはやむをえないが開示しよう。(テレビは不可、あと親父系雑誌は不可。特にアンチIT親父系の企画にはジャンルの如何を問わず掲載を断ります) まあ、そんなことはないと思うので(笑)、このHPを読んだビジネスマンはぜひ、記事を手がかりにしてXXXYYYを自分なりに埋めてほしい。このHPからの、遅くなったが夏休みの宿題である。これが解けたときには、あなたは有能な出張ビジネスマンとなっている。なぜなら、顧客とオーナーのニーズシーズを同時に見つけるビジネスマンになっているからである。

(M)

 

 

 

・脳波検出回路製作記の似非科学

E. H. エリックさんが亡くなった。タモリ氏がアマチュア無線家だったというのは結構な人が知っていると思うが、実はエリックさんは忙しい芸能活動の合間に電子工作を趣味としていたという事実は、最近の人は知るまい。というか、E. H. エリックさん自身を知るまい。ビートルズの来日公演で司会を務めた人だ。あるいは岡田真澄のお兄さん。

ともかく私には、少年時代に見た、エリックさんが半田ごてを握って何やら電子回路を作っているスナップ写真が脳裏に焼きついている。というわけで今回の脳波検出回路製作記はエリックさんの追悼だ。氏のご冥福をお祈りしたい。

さて。脳科学はこのサイトでよく扱うテーマの一つだが、「あなたの脳のCPUクロックは?−大脳ベンチマークの似非科学」を発表してかなりの反響をもらった後、少々手詰まり状態になっていた。もっと脳を深く探究したいのに、CTスキャンを個人で購入するわけにもいかず、かといって頭皮を切り開こうにも被験者を見つけるのは容易ではない(冗談だ)。というわけで、手っ取り早い方法として「脳波」を検出することにした。

「脳波とは?」なんていう、やぼな解説を延々と行う気は毛頭ない。Webの検索エンジンで探せば、星の数ほど解説されているのでそちらを見て欲しい。要は、15Hz前後10μV程度の電圧が、頭皮表面に漏れてくる現象で、α波やβ波等に分類される。α波・β波等は周波数で定義されているもので、人間の感情や睡眠状態と関連していると言われている。

えーと、先に進む前に、初めてこのサイトに来た方に一言申し上げておくと、このサイトではいきなり数式や物理の専門用語が出てきたり、経済の理論や観光バスの運転の仕方なんていう、非常に専門性のある記述が説明なしに突然出てくる。が、それにいちいちびっくりする必要はない。そのへんは「ふーん」と適当に解釈してもらっても各話の根底は十分理解できるはずだ。そこが本サイトの全編を貫くテーマ、似非科学(「えせかがく」と読む)=エッセー科学の狙いだからだ。(しまった、ネタを一つばらしてしまった。。)

本編に戻ろう。普通、この手の低周波信号をコンピュータに数値取り込みする手段としては、マイクロフォン入力端子をADコンバータ代わりにするのが最も簡単だ。ただし今回は、15Hzという人間の可聴域よりも下の方の信号を相手にするため、マイクアンプのカットオフ周波数に引っかかってしまう可能性がある。ということで、脳波測定用に新たに回路を設計・製作した。

これが今回製作した脳波検出器だ。

(脳波検出器外観)

のっぺらなアルミケースとピンジャックの黒い台が怪しさを強調している(狙いどおりだ)。2端子入力で脳波を拾い、その電圧をシリアル信号に変換してRS232Cでコンピュータに取り込むようになっている。

一応、お約束の回路図も付けておこう。一部抵抗などの値が記入してないのは、まだ本機がCut&Try状態にあり、最終的な値が決まっていないためだ。そのうち最終形をUpすることにする。回路はアナログ部とデジタル部に分かれていて、アナログ部は差動増幅+アクティブアース、一方デジタル部はトランジスタ技術誌91年1月号に紹介されていたADコンバータインターフェースを適当にいじって使用している。

本当はインスツルメンテーションアンプを使いたいところだったが入手できず、OP07で代用した。おかげで製作費用は3000円くらい。まぁ、某MAC用に売り出されている脳波計とは100倍くらい値段が違うが、Spec的には似たようなもんだろう(暴言)。だが別に市販の脳波計が暴利だとは思わない。そう、技術料というのはタダではない。最近の日本人は「水と安全と技術料はタダ」で当然と思っているフシがあるが、それは大いに技術者をスポイルする。技術力のある人は3000円で作れるものを、技術力の無い人が30万で買わなければいけないのは当然のことだ。もし30万に腹が立つのだったら、消費者相談所に駆け込むのではなく、技術書を買って勉強するべきだ。

(なお電子回路に興味のある方は、「コウモリ声翻訳回路製作記の似非科学」なども参照されたし。)

さて、回路の説明はこれくらいにして(説明してないってば)、得られたデータを紹介しよう。

(脳波?)

ちなみに、RS232Cから得たデータを描画するこのソフトウェアも自前だ。

「ノイズだらけでどこが脳波かわからん」と文句をいう人は、科学には向いていない。最初に取れたデータなんてこんなものだ。人類の大発見と呼ばれる物理実験の論文を見てみればいい。ノイズだらけのグラフの中で「ここです」と言われなければわからないようなところに信号がある。(特に最近の素粒子系の実験はすさまじい。)

例えば下の絵は、私が学位を取った時のある実験で得た、最初の信号データだ。どれが信号かというと、真ん中の大きなピークではない。新しい”発見”につながった信号はなんと赤矢印のディップだ。

このデータが取れた後、いろいろ工夫してはっきりと信号を取れるようになった。だが、もし最初に教授が発した感想 「こんなのただのノイズだよ」 を鵜呑みにしていたら、いつまでも信号には行きつかなかったに違いない。一度信号らしきものを見つけられたら、そのS/Nを10倍・100倍にするのは簡単なことなのだが(モノにもよるけど)、一度その信号を見過ごすと、大きな大きな回り道をするか、あるいは反対の方向に歩き出すことになる。

悪循環を作り出すのは、論文や新聞に紹介される実験データのグラフは、どれもいろいろな努力で「きれいに」取れた最終結果ということだ。最初にとれるデータなんてノイズだらけ、そこから出発して「きれいな」データに持っていくという過程があるということを、科学者の卵の人たちには知っていて欲しい。学会発表の前日までバタバタと実験して、プリントアウトほやほやのデータを翌日発表する(しかも、涼しい顔で)なんてことはよくやることなのだ。

さあ、目を凝らして、もう一度脳波のグラフを見て欲しい。「ひょっとして、これが脳波か?」「いや、このへんがあやしい」なんて思えてくるのではなかろうか。イメージを働かせて、ノイズの中に信号を見出す力。。。それこそが世紀の大発見をする科学者に必要な資質だ。

(再掲)

。。。などと、いろいろ正当化してみても、どう見てもこのグラフには脳波が含まれていそうにない(笑)。だが、このノイズだらけの信号でも、得られたときはゾクゾクした。若かりしころのあの感動、「この中のどこかに信号があるんだ」という興奮がよみがえってきた。それが「生データ」だけが持つ迫力なのだ。

実はソフトとハードに1つずつ改善点があるのがわかっているので、それを修正してリトライしようと思っている。なんでこんな途中の結果を載せたかって?それは今回がE. H. エリックさんの追悼原稿だからである。

さて。このサイトはいろいろなテーマを週変わりで扱っている。主なものは

等があるが、このたび「脳波系」がお目見えした。「脳科学系」の一部ではあるが、今回作った脳波計という武器を手に、いろいろな実験・理論に取り組んでいくことにする。今後とも声援よろしく。

(W)

 

 

 

続続・雪道を観光バスで攻めるドライビングテクニック−イニシャルTの似非科学

★ いよいよ出発

さて、お客様も乗車したところで、いよいよ出発だ! ギヤを2速に入れて、サイドミラー見て後方確認、ウィンカーを出してバスはゆっくりと走り出す。お客様もバスが走り出したことで一段と陽気になっている。走り出して10分くらい立つと、もう一人の運転手からお客様へのお礼と運転手の紹介・注意事項を車内放送で呼びかける。

「皆様こんばんは。本日は当××観光をご利用いただき、まことにありがとうございます。本日、皆様の旅のお供をさせていただきます運転手の○○と私、運転手の△△と申します。どうかよろしくお願いいたします。」、とここでひとしきり拍手。がある場合と、ない場合がある。拍手があるとこちらとしてもありがたいが、ないと「シーン」として寂しいものである。

「なお、お客様のお手元にありますエチケット袋はどうぞご自由にお使いくださいませ」 決して、気持ち悪くなったときにゲロ袋として使用しろ、とは言わない。「なお、お客様にご協力とお願いがございます。車両進行中に窓から手や顔を出すことは大変危険でございます。どうぞ、手や顔などをお出しにならないようにしてください。」 こんな寒いのに窓なんか開けるやついないと思うのだが。。。それにバスは金魚鉢(*)で上に小さな窓があるだけなんだけどなぁ。。「また、車内から空き缶やごみなどを捨てることは大変危険です。ごみや空き缶などはお客さまにご用意したエチケット袋をご利用くださいませ。」 と、エチケット袋の使用方法をさりげなくゲロ袋じゃないんだよ、と教える。ゲロ袋にも使えるけど、ゴミ袋としても使えるんだよ、とさりげなく、さりげなく。。。

「あと、当バスは車内禁煙となっております。他のお客様のご迷惑となりますので喫煙はご遠慮ください」と言いつつ、運転手はバクバク煙草を吸う。運転手だけ特別扱いなんだけど、煙草を吸う運転手がもし運転中に煙草を吸うな、と言われたら走り出して10分も立たないうちに間違いなく事故するだろう。

「以上、よろしくお願いします。ありがとうございました。」 パチパチパチ!!とお客様から拍手。けど、無いと「シーン」。。。

あーあ、なんでこんな車内放送を今もって覚えているのだろう。。。

* 金魚鉢:窓が開かないバスのことをいう。一面ガラス張りのバスのこと。でも、たいていは上のほうに小さな窓がついている。

★ 走り出して・・・

お客様の中にはバスが走り出してものの10分もしないうちに、「トイレ!」「シッコ漏る!」、と叫ぶやつがいる。あーあ、どうしようもないなぁ、本当に。仕方なく、バスでコンビニに乗り付ける。いやー、コンビニの店員さんもびっくり!うちにお客様がバスに乗ってやってきた!と勘違いしているが、降りてくるのは一人だけ。トイレ借りて、そそくさと戻ってくるのかと思ったら、何かしら買わなきゃいけないと思って店内を物色し、うろうろした挙句、ガム一個買ってバスに戻ってくる。この間、お客様全員・自分・交代運転手含めて、コンビニで買い物しているトイレ野郎を凝視している。イヤー、恥ずかしくないのかな?俺だったら何も買わずに速攻でバスに戻ってくるのに、あいつはガムなんか買ってるぞ。当然他のお客様もそう思っているんだろうな。

バスに乗ってバスが動き出すまでにビールをガンガン飲んでるからだよ。お前みたいなやつは「人の迷惑顧みず、小便野郎!!」と名づけてやる。

で、バスはまた走り出す。

★ 高速に乗るまで

お客様の集まりが良く、早くお客様が集合場所にそろった場合は、時間を繰り上げて目的地に向けて出発する。行き先にもよるが、予定より早く出発した場合は大抵予定より早く目的地に到着してしまうので、すぐに高速にあがらず下道をちんたら走る。別に高速代をケチっているとか、そういう訳はまったくないのであるが(どうせ高速代は使った分しかでない)、目的地に早く到着してお客様を乗せたまま待機するのは非常にイヤなので、下道で時間を稼ぎ、高速に乗るタイミングを計る。

高速に乗るまでは、まず、事故はしない。これは慣れた道を走るからであり、勝手がわかるので結構楽なものである。ただし、インターが近づくと。。。

★ スキー車

いるわいるわ、ウジャウジャと。屋根にスキー板やスノボーを積んだやつらがわんさと。関越道なら、環八から側道に入って関越道に向かう、その側道にあるコンビニでいろいろ買い出しているやつ。隣にはガソリンスタンドもあるので、そこで給油してるやつ。みんなスキーに向かう車。ハァー、素人がわんさと集まるところに行かなきゃいけないので、この瞬間が一番ブルーになるときである。

★ 料金所

料金所でチケットを取り、高速道を走り出す。ここで、必ず最初のサービスエリアに入る。表向きはお客様の休憩となっているのであるが、実はここで運転手を交代するのだ。本当はこっちのほうが意味が大きい。まだ、この時間だと客は起きている。

「えー、皆様。ここでいったん休憩にしたいと思います。バスの時計で○時○分になるまでにバスのほうへお戻りください。よろしくお願いします」とひとしきり話した後、交代運転手と交代する。

で、やっぱりここでも問題がおきる。

★ 問題その1

お客様が帰ってこない。時間を過ぎても帰ってこない。なかなか出発できず、待っているお客様も色めき立つ。

「どうしたんだろう?」

と思っていると、大抵帰ってきて、「すいません、フランクフルトを買ってたもので。。。」と。アホかー!と怒鳴りたくなるが、そこは我慢。けど最近はUSのブーイングがはやっているのか知らないけど、他のお客様が「ブー、ブー!」と騒ぐ。申し訳なさそうに席に戻る。

戻ってくるならまだ良いほうである。戻ってこない場合もある。「おかしいな」と言って探しに行く。するとサービスエリア内で迷子になっている人がいる。うちのお客様だ。

私:「あのー、すいません。。。」

お客様:「アッ!、あのー、バス見ませんでしたか?」

私:「お客様ですね。こちらへどうぞ。」

と、案内する。こんなところで迷子になるなよー!と思いつつ、バスに連れて行く。読者からは「ウソだろ?話作っているよ」と思われてしまうかもしれないが、本当なのである。究極の方向オンチ+記憶力0。バカである。と、心に思う。

探して見つかれば、まだ良いほうである。戻ってこない、探してもいない、という話もある。これは別の運転手が体験した話で、私が体験したのではないが、以下、その体験談を。。。

「いやー、まいったよ。××サービスエリアでお客様が戻ってこないんだよね。探してもいなくてさ。どうしたんだろうと思って、仕方なく会社に連絡して、サービスエリアの伝言板にその旨伝えて、あと道路公団の方にも事情を説明してさぁ、とりあえず置いて行っちゃったんだよね。そしたらよー、その後どうなったと思う?なんと、よその会社のバスに乗っていっちゃったんだってよ。そいつ、一人でツアーに申し込んでてさ、周りの客の顔を知らなくてよ、バス間違えても気が付かないでそのまま行っちゃったんだってさ。イヤー、その後はどうなったか知らんけど、なんか旅行会社に旅行代金返せ!って怒ってるらしいんだよね。自分の失敗棚に上げてさ、金返せ!ってアホだよな。ホントに。俺なんかサービスエリアで2時間も待ってたんだぜ。おかげでその後、飛ばしまくりよ!」

みなさん、バスは間違えないようにしましょう。

★ 問題その2

かならず、サービスエリアに「お酒は売ってないのか?」と運転手に尋ねるやつがいる。サービスエリアにはアルコールの類は絶対に売っていない!!!サービスエリアの目的はドライバーの休憩場所であり、そんなところでアルコールなんか売ってたら、道路公団が「飲酒運転してください」と言っているようなものである。だからサービスエリアにはお酒はない。それに、そんなことを運転手に聞くな!サービスエリアの売店の人に聞け!

こっちがバス降りて、飲んで、仕事したくなくなっちゃうよ。

★ サービスエリアを出発

いよいよ運転手も交代して、サービスエリアを出発する。さぁ、雪国へ向けて出発だ!というところで次回へ続く。

(T)

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