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京王新労ニュース

2002年
11月15日第11

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=ますます元気な京王新労=
労資紛争の事態打開を見いだせない会社に焦り

 京王新労働組合を結成して1年が経ちました。新労の仲間たちは毎朝の就労闘争をはじめ、様々な大衆行動で会社側を追いつめています。そこで年末から新年にかけての京王新労のたたかいについて石坂登書記長に語ってもらいました。

毎日の就労闘争、大衆行動で会社を追い込む

 現在、私たち新労の仲間は、全員本社の人事部付とされ、その上で自宅待機命令によって仕事を取り上げられていますが、毎月の賃金は、基準賃金だけではあるものの払わせています。これは、第3の選択肢、他の道を作ることができたといえます。この自宅待機命令に対し、毎朝就労闘争でたたかっています。そのことにより新労組合員の怒りを結集して団結を強固なものにしてきました。9.27集会では新労がみんなの手で500人の集会も成功させてきましたし、駅宣伝でも組合員が工夫をこらし、自らの手でたたかいを作り上げています。

新労の団結と粘りに苦境に立つ経営

 新労の果敢なたたかいが、会社の「転籍を望まないものは解雇する」という無法なリストラを打ち破ったことで、現在の自宅待機の状態があります。逆に会社はこの方法しかないわけです。しかし、赤字だといってリストラを強行したのに新労組合員には給料を払いながら仕事をさせないという誰が見ても矛盾に満ちて異常な状態なのです。
 新労の要求は「労働契約上の中身について会社が一方的に下げることはできない」という常識なものだと思います。会社はその常識を破って一方的に賃金の引き下げを行ってきました。会社がそれを押し通すために、「賃金の引き下げを認めろ」「認めないのであれば一時金は払わない」「定期昇給は行わない」最後には「働かせない」とあらゆる嫌がらせを行っているのです。

大衆行動で世論に訴え、経営側を窮地に追いつめよう

 まず12月5日に、大衆行動を予定しています。「新労を激励する集会」は既に2回行われています。6月11日と9月27日にそれぞれ500人規模で行ってきました。6月11日は夏の一時金を「人質」に取り、新労に賃金引下げに応じろと嫌がらせを行ってきたことに対して怒りを結集しました。9月27日は会社が新労組合員から仕事を取り上げるという暴挙を行ってきたことに対して怒りをぶつけました。そして、12月5日は冬の一時金の支払い時期です。会社が嫌がらせを続けるのであれば、ここでも怒りを結集して会社に抗議するとともに、仕事を取り上げるという暴挙を早くやめさせるために行うものです。また多くの都民に訴えるために新宿の京王デパート前、新宿京王プラザホテル前での宣伝も計画しています。

兵糧攻めには豊富な食糧確保で対抗

 会社が側いま新労に対して、一時金の不払い、定期昇給の不実施、自宅待機による仕事の取り上げです。会社は自らが行っていることの正当性がないものですから兵糧攻めしか手がないわけです。 支援共闘会議では現在、仲間のみなさんから生活支援基金を募っています。一口30万円、20万円、10万円の債券です。ご支援をお願いします。

団結と粘りは京王新労の命

 京王新労は10月に第2回の定期大会を開き大会宣言を採択しました。組合としての決意を大会で決定しています。そこでは「日本全国で荒れ狂うリストラに真っ向から挑み勝利する」ということがうたわれています。これが新労としての決意です。


住友信託銀行に京王問題の解決を求めて要請(10/25)

 第12回全労連争議支援中央総行動が10月25日朝から首都圏で行なわれました。京王新労から20名が参加し、2組に分かれそれぞれのコースを回り、午後3時に再び合流して、我々の要請先である住友信託銀行東京営業部(京王電鉄の背景資本)への要請行動を大勢の仲間たちと行ないました。
街宣カーの上から、連帯のあいさつ、激励のことば、石坂書記長の決意表明がつづくなか、東京労連永瀬事務局次長、佐々木仁委員長ら5名の要請団が中に入り、総務部長に要請をしました。応対はとても紳士的で、40分間にわたり京王の行なった理不尽なリストラ、不誠実な団体交渉、一時金の不払い、組合間差別などを説明したところ、「間違いなくお話を聞いた事は伝えます」との回答が得られました。早期解決には、要請行動が重要な運動である事が総行動を通じてわかりました。解決のために何度でも住友信託銀行への要請を行います。


八王子総行動で労基署と交渉(10/28)

 今年で22回目となる、10月25日の「八王子総行動」に京王新労として組合員10名が参加しました。通勤で賑わうJR八王子駅北口での街頭宣伝に続き9時から2コースに別れての要請行動を行ないました。八王子郵便局、都税事務所、JA、東電、JRなどに続き全員合流しての八王子労働基準監督署への要請があり、私たちが会社を告発していることに対し早期に送検するよう地域の仲間と共に、強く訴えて来ました。午後からは、場所を八王子市役所へ移し3つの会議室に別れ、医療、福祉、政策などにつきそれぞれの担当者に個別の要請をし、再度全員合流しての教育委員会との折衝をし、夕方5時に市役所前広場で各所での報告や今日1日の総括を行い解散となりました。初めての参加ということで戸惑うことも多々ありましたが、日々の暮らしの中での切実な要求、短い時間の中でもポイントを絞った交渉等、学ぶことが多い1日行動でした。


広がる支援に感謝

 8月1日から駅頭でビラ配りを始め、1週間ほどたった夕方のこと。せいせきショッピングセンターの課長と課長補佐(京王の社員)が、毎回、ビラ配りの偵察と妨害に来ていましたが、その事を知った利用者の女性が40分にわたり抗議をしてくれました。その方が言うには「昔の京王の社長は、お客さんや、社員をとても大事にしたお方だった。今の京王はやる事がおかしい」と訴えてました。次の日から妨害が来なくなりました。
 そして2週間ほど経つと、「頑張って下さい」とか「私はグループ会社で働いている者ですが、こんなひどい事を本当に京王がやってるんですか」とか、行き過ぎた人がわざわざ戻ってビラを受け取りに来てくれたりと変化が出てきました。
 1ヶ月を過ぎた頃、見ず知らずの男性利用者から「応援してます」と4千円のカンパを頂いたり、市議会議員さんからも千円のカンパを頂いています。
 そして、2ヶ月を過ぎたころ、女性の利用者から「ビラを読ましてもらったけど、利用者としてあなた方を見ていて気の毒だ。どうすればいいのか」と訊ねられたので、ビラに書いてある社長への連絡先を告げたところ「では電話をしてあげる」と言ってくれたりする人も出てきました。
 3ヶ月も続けていると頻繁に「頑張って下さい」「応援してます」の声が聞こえるようになり、継続は力なりと言いますが、地道な活動が世論を動かすきっかけになればと思います。(小)


裁判日程

■12月11日 10:00〜 都労委(第1庁舎南34階)/組合側審問
■12月16日 13:30〜17:00 東京地裁722号法廷 ※冬季一時金2割分について/組合側証人尋問(委員長)
■12月20日 10:00〜(短時間) 東京地裁710号法廷 ※地位確認(賃下げについて)
■1月23日 10:00〜 都労委 反対尋問


賃金の一方的減額措置などが無効とされた例-下
[「労働経済判例速報」五三巻二一号通算一八〇五号八/一〇(日本経済団体連合会・労働政策本部編)]

(前号より)
 また、別の事件ですが、たとえば、@全従業員の給与減額措置に合理性および必要性がなく、従業員の個別同意を得ていないとして無効とした中根製作所事件(東京高裁、平成一二年七月二六日)、A降格・減給もある能力評価制の導入や諸手当の減額による給与削減の必要は認めたが、代償措置や経過措置がなく合理的な内容でもなく、高度の変更の必要性もないとして当該就業規則変更に合理性がないとしたアーク証券事件(東京地裁、平成一二年一月三一日)があり、やはりきびしい判断をしています。
 なお、本判決には「規定」または「相手方の承諾」があれば賃金減額ができるかのごとき判示がありますが、「規定」については前述の不利益変更論に服すべきであろうし、「同意」も在職中の不正経理の弁償としてした退職金の放棄に関する例で、@労基法二四条に照らし、賃金債権の放棄が自由意思に基づき合理的な理由があれば有効としたシンガー・ソーイング・メシーン・カンパニー事件(最高裁、昭和四八年一月一九日)、A賃金債権の放棄ないし合意による一時的な引き下げで、それに高度の合理性、必要性ありとして有効とし、しかし営業成績不良による減額については原告の同意がなく無効としたティーエム事件(大阪地裁、平成九年五月二八日)のほか、B就業規則に基づかない賃金の減額・控除に対する労働者の承諾は、賃金債権の放棄と同旨すべきものであることに照らし、労働者の自由な意思に基づいてなされたと認めるに足りる合理的な理由が客観的に存在することを要するとし、当該減額を無効とした更正会社三井埠頭事件(東京高裁、平成一二年一二月二七日)もあるから、慎重を期すべきです。