*Spring Storm blew our TentVillage on 21th MAR 2002


‐キリンカップ当日、W杯予行演習がテント村を襲った‐


kirincup_gatecheck スタジアム南側手荷物チェックポイント。ここまでテント村付近から、高さ1メーターくらいの鉄柵がレールのように ここへ観客を誘導する。それはさながら、ポーランド南部のある場所を思わせた。因みに北側はここの状況より厳しい警戒態勢。W杯時にはキリンカップの倍以上の規模の過剰警備が園内、周辺部を襲う。既に暴動対策で駐輪禁止エリアの拡大、線路の敷石対策などが行われている。kirincup_nagai020321 南側チェックポイント付近。機動隊の一隊が示威行進する過剰警備の中、観客はスタジアムへ押し込められて行く。旧日本軍が好んだ3S政策(Sport,Sex,Screen)による骨抜き管理支配は今も健在だ。違うのはより強かで銃や軍刀を持っていない事だけ…かもしれない。

★キリンカップ(3月21日)前の長居から

 キリンカップ2日前の夜(3月19日)より、スタジアム付近は設営物が増え、作業員 が行き来する。 園内の警備員も増員している。 「長居公園仲間の会」ではテント 村自主防衛態勢の一環として、ささやかながら園内パトを毎夜行っている。 数日間 の暖かさとは打って変わった肌寒い昨夜も21時ごろから10人で園内の南半分を各自懐 中電灯を片手に巡回。 また、23時ごろにもこの日の夜警班2名が園内西半分を巡回 した。 この時の巡回では、園内のベンチなどで休息をとる野宿の仲間(以後、仲間 と略)10名にも声をかけ、長居スタジアム周辺も回った。 大阪キタで顔見知りの中 年女性の仲間がスタジアムの北側に別の仲間と座っているのを見かけた。 しかしな がら、この事は、夜間、スタジアム近辺に横になるなどして居れる可能性を意味しな い。(園内に配置された警備員は仲間を「排除し、ダンボールハウスを作ったり、テ ントを張らせないようにするためにいる」ということを忘れてはいけない。)

★キリンカップ当日昼の概略状況から

kirincup_keibimap 当日の警備マップ。黒い太線はフェンスなどで囲われる場所。救護よりも警備優先のあり方がマスコミによっても指摘された。
@周辺、長居公園内は厳戒態勢

 15時過ぎ。 空では警察ヘリが監視の目を向け、地上では確認している限りでも、 我孫子筋に阿倍野区役所辺りから制服警官や警備員が配置され、まさに厳戒態勢その もの。 西田辺の交差点付近から南は長居まで制服の機動隊が等間隔で警備し、民間 警備会社の警備員が歩いて巡回。 鶴ヶ丘側(スタジアム北側)の公園入り口は金属 探知機と「手荷物チェック」による人の壁が出来、身動きが取れず事実上、園内には 入れない。 仕方なく西半分を避け、別の東側の入り口より入園しテント村へ。 園 内のゴミ箱は例外(テント村前)を除いて総て一時撤去され、観客などの誘導用に滑 車のついた鉄柵(直径4センチほどのパイプで作られた高さ1メーター余りのもの) が張り巡らされて、その延長線の向こうにスタジアムがある状態。 そしてその数 メーター後とにスタッフや警備関係者、機動隊員(制服)が配置されている。

  @テント村にて

 テント村の前も鉄柵が延びて来ている。 テント村の50メーター向こうの園内周回 道路の地下鉄側には俄作りのゲートが設けられ、売店横の自販機の辺りにはテント村 の動向を監視する公安がいつもながらに「さりげなく」いる。 他にはゴミ箱が無い のに、何故かテント村前にだけゴミ箱が残っている。
 今日は、皆、春分の日でテント村の仲間は缶拾いも置いて休息。 連日の夜警態勢 にもかかわらず、テント村の仲間は缶拾いを続けてきた。 たまには休息の日があっ てもいい。 しかしながら、その「休息」の日がキリンカップの厳戒態勢との向き合 いの緊張の昼下がりだとは…テント村の仲間たちの休まる時間は一体いつになるのか ? 同じ事は周辺の野宿の仲間たちにもいえる。 そんな緊張を解すのはテント村の 仲間にとっては一杯のコーヒー、そして皆が缶拾いの報酬で買う「エコー煙草」だけ だ。 コーヒーを仲間が入れて皆で飲んで一息ついた時、ゲート側から関西テレビの クルーがカメラをこちらに向けて撮りはじめる動作を確認。 居合わせた支援者と仲 間が 「これがENGなら、こちらに断りも無くオンエアするな。少なくとも撮るなら 先ず事前了承をとるのが筋だ」と猛烈に抗議。(お膝元である扇町公園の仲間たちの 状況すら取り上げないフジサンケイの息のかかった局関係者にカメラを向ける資格な ど無い) クルーはその場で謝罪したが、テープは持ったままなので、偏向報道の資 料映像に使われる可能性が無いとはいえない。 テント村そのもの、テント村前の立 て看板への注目は集めているが…ともかく今夜9時の終了後も仲間たちにはピリピリ した緊張が続く。 そう、園内は安らぎや日常と奇妙に同居する戦場なのだ。

@スタジアム周辺にて

kirincup_tenimotucheck 何社かの警備会社からの警備員が見える。ボランティアが案内要員として整理・誘導補助や「不審者」監視の一翼を担う。
 テント村からスタジアム方面の状況を見にいった。 長い鉄柵がスタジアムに近付 くにしたがって貨物駅のレールの様に増えていく。 それに正比例するように歩くス ピードが鈍くなり、人ごみが滞留する。 行き着く先はスタジアム。 スタジアムが 「アウシュビッツ」に見えてしまうのは偏見か。 人波の向こうにはゲートがあり、 手荷物チェックポイントが。 そこからは1万円前後するというチケットを持った人 間か、警備、救護、ゼッケンとIDカードを持った報道関係者しか入れない。 それも 手伝ってか、会場の周辺駅付近でダフ屋が1万円前後のチケットを25万円で売ってい たのを見た仲間がいる。 あるテント村の仲間が「ウクライナ戦って、そこまで出し て見るほどのものか」と首をかしげた。 「ある所には腐るほど金があるってこと や」と別の仲間は吐き捨てた。 南側のチェックポイントをかすめ、公園事務所側に まわると、機動隊の一団が小走りで駆けていった。 こちらにも列があった。 公園 事務所は門を閉ざしていたが横のユースホステルは開いていた。 ゴミ箱は同YH前の 1ヵ所で見つけたのみ。 気のせいか、食堂側の通りに面した自販機は厚紙で閉鎖さ れていた。 チェックポイントは北側と南側の2ヵ所にあり、北側が設置型とハン ディー金属探知機と手荷物検査がより厳重に見えた。 その内側では制服警官が監視 の目を光らせる。 救護は赤十字と消防局のレスキューなどが入っており、消防車5 台・救急車3台が待機。 交機のパトカーも球技場側に3台待機。 また、確認した だけでも5社の民間警備会社から警備員が派遣されており、中には西九条方面に事務 所があるらしい「阪神プロテック」という会社も入っていた。 この他にも、大会の 報道カメラ関係者には独自のTV、新聞、雑誌といった具合に分けられたゼッケンを着 用させていた。(例:TV関係者は灰色) また、「ボランティア要員」と思われる案 内スタッフが等間隔で配置されており、そのスタッフにも「不審者警戒の心得」が徹 底されている素振りが何度も見うけられた。 スタジアム付近の特筆すべき事柄は、 1月のスタジアム階段付近でのダンボールハウスの仲間30数名排除の舞台となった一 角の内、メイン北ゲートが少なくとも入場時には使用されていなかったということで ある。 今回のキリンカップは6月のワールドカップ時の実技リハーサルと位置付け られているようだが、その意味では今回の状況がより一層洗練されて「一級厳戒態 勢」としてWカップ時に現象化することは間違いが無いだろう。 臨南寺周辺の道路 際には機動隊(4機)の指揮車などとソフトイメージの新型装甲車両など5台が配置さ れていた。  (★Libertaire-JILL)

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