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大阪市−南部方面公園事務所が

長居スタジアムより

野宿者排除

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★ワールドカップを理由にした体のいい排除

 『大阪市ゆとりと緑の推進局南部方面公園事務所(以下、公園事務所と略)』は、2001年末より、先ず『長居公園仲間の会(以下、仲間の会と略)』のテント村、次に園内の約50人の野宿者に対して執拗に撤去勧告を行い、「相談にのる」との名目で個別説得を行うなどして長居公園(大阪市東住吉区)からの事実上の追い出しを体よく行った。 仲間の会と『長居公園ぐるっと周辺住みよい街づくり元気ネット(以下、元気ネットと略)』は園内の野宿者と共にあるための行動。隠押殖械葦狷蘯辺部徹夜パトロール⊆辺の野宿者のための『長居公園なんでも相談センター(相談センターと略)』開設共同運営周辺部での火曜路上交流会(年始より長居テント村での交流会に移行)――を行い、園内および周辺部の野宿者の声を聞く中で、市−公園事務所のワールドカップ警備当局との「園内野宿禁止」計画による露払いを察知し、公園事務所による野宿者排除を行わないよう強く要請し、まともな受け皿もない排除に対峙して来た。

★スタジアムの野宿当事者の要請により連続団交

 今年に入って、公園事務所の「7日までに退去せよ」とする1月4日付撤去勧告文貼付に対する『長居スタジアム(スタジアムと略)』周囲階段付近で段ボールハウスに住まう野宿当事者の要請もあり、これまでに(A)1/9(B)1/16(C)1/23――の三度にわたってスタジアムの野宿当事者を先頭に公園事務所と交渉を行った結果、公園事務所は(A)の交渉では工事の箇所を明らかに出来ず、排除の受け皿さえまともに考えていない上、「園内には基本的にいてほしくはない。ワールドカップが終わっても野宿してほしくはない(梶原主査)」などと発言。 再び活発化した野宿者支援活動にも不快感をあらわにした。 次に(B)においては、「直接関係のある人を除いては交渉の席にいてほしくない、もしそうなら、交渉をやめる(梶原主査)」などと表明し、席上(a)20日をメドにした個別相談の結果によってシェルター入所を視野にしている、もう少し時間がほしい(b)工事はFIFAからの要請による、こちらは従うしかない、警備上の理由もあるようだ(c)マラソンが終わった28日から本工事に入ることになる(d)20日までに、個別に相談を行った結果をお知らせし、必要ならば交渉が出来る日をお知らせする(e)園内への段ボールハウス移動による野宿続行はやめてほしい――などとし、前回からの進展は見られず、公園事務所側の時間稼ぎの感が強いものとなった。 (C)の交渉では、出席した救急搬送されたスタジアムの野宿当事者に「何故病院を出て来たのか」などと発言したうえ、元気ネットのYさんに「障害者であるあなたが何故、この席にいるのか。発言しないならこの場にいる資格はない、あなたの見解を聞かせてほしい(山中副所長)」などと個人攻撃。 「大阪市と我々公園事務所は担当エリア、とりわけ長居公園において対策関係部局とも連絡を取り合って適切に個別の野宿者にも配慮した施策を行って来た。野宿解消のため、これからもそれを行うだけです」などと公園事務所側は16日の回答をよこす約束を破ったことを棚に上げて破廉恥な発言を連発した。 また、「24日までは説得に行くが、25日以降は競技場管理部局の対応となる」とした。 自ら連絡をするとして連絡もよこさない公園事務所に対する「ごたくを並べる前に、当事者に対して謝罪すべきだ」との仲間の会有志の発言に渋々、公園事務所/山中副所長は頭を下げた。 しかしながら、一貫して大阪国際女子マラソン(1月27日)以降の見解を避けた。

★大阪国際女子マラソンまでの市側の「排除の成果」

 24日午前以降、結果としてスタジアムの野宿当事者2名は段ボールハウスを片付け自主的に退去し、その跡にはバリケードが設置された。 内1名は公園事務所によって車で何処かへ連れて行かれ、もう1名は仲間の会・テント村に合流した。 球技場側の1名の野宿者(撤去勧告以前はスタジアム側にいた)は1月25日現在、退去させられていない。 公園事務所の理解によれば、スタジアムで11名が撤去勧告を受け、入院1名、ケアセンター2名、自立支援センター4名(シェルター入所者をそう報告している?)、自主退去1名、就労2名、その他1名ということになっているが、年末年始の公園事務所による撤去勧告や個別説得で園内から何人が事実上、追い散らされて行ったのか? 市−公園事務所は、これまでも、そして今回も全く一貫してそれについては口をつぐんでいる。 そして「強制排除は行わない、粘り強い説得を行っていく」という言葉を管理部局の理解で自信を持って行って、事実上の排除を 行い、長居公園周辺部では公園の半分を鋼板で囲んで8戸の内の5戸撤去し3戸を園外の植え込みに追い込んだり(平野北公園)、有無をいわさず野宿者のテントを3戸撤去(白鷺公園)し、内の1戸で住人の野宿者の持ち物である位牌とお骨について、当事者が現在、結核で入院しているのをいいことに何ら責任を持っていない。 スタジアムで夜ごとに段ボールハウスをつくり捨てられた猫と一緒に暮らしていた男性は現在、屋根もない露天に雨に弱い住居を移動している。 「雨の時だけ覆いをつけて良い」などと公園事務所に言われているというが、一体、公園事務所は他にもいる「意志も発することが出来ず」排除された個々人や12月28日−1月7日までしかおれない『南港臨時一時宿泊所』を紹介し、後は野となれ山となれ的に厳寒の折に園内から放逐した上、「テントの方の他は長居シェルターには入れません」との見解をしていたことについて如何責任をとるというのか。 今回、市−公園事務所は排除の受け皿として、テント居住の他の野宿者についてもシェルターに入所させるという措 置を採った。 しかしながら、公園からの「野宿者一掃」という命題については何ら変更していない。

★ワールドカップ、2003年末以降を見据えた闘いに参加、支援、注目を!

 仲間の会は、この1年半の間に市側によって何が行われ、対峙して我々個々人と共に闘う多くの個々人が何を為してきたかを知っている。 どんなに取り繕おうとも、大阪市には自らのつくった「人災」処理能力はない。 そればかりか、「野宿者」を定義づけ、病理現象、もしくは「更生しなければならない対象」とし、収容にのらない野宿者個々人の一掃を可能にする可能性を秘めた「野宿生活者自立支援法」を待ち望んでいる。 失政の犠牲者を犯罪者扱いする前に、大阪市、そして行政機構は自らの罪を償うべきだろう。 仲間の会は、そんな市や行政機構に心から我々個々人の下駄を預けることはない。 それよりは闘いの中で我々個々人と共に歩もうとし、共に生きようとした、決して少なくない日本列島各地や海外の個々人と共に、そして新たに心を寄せつつある既知の、未知の個々人と共に強かに明日をかち取り、生きる場を維持していくために、野宿/非野宿を問わず、相互扶助を掲げて、より一層広範に多 くの個々人とつながって行きたい。 6月のワールドカップまで、園内と周辺部、そして大阪市内の状況はきな臭い状態が続くと思われるが、変わらぬ参加、支援、注目を心から要請する。(27/jan/2002)

 Vi venkos! Ni venkos!
PS) 新宿中央公園事件と東村山襲撃殺人事件に怒りを表明し、
  犠牲になった仲間の闘いの日々に敬意を表します。
  また、追い出しに遭っている仙台などの仲間たちに行動
  でもって連帯します。
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