★長居/西成連続シンポジウム

  失業と野宿を考える

    現場からの叫び

 

stadium0125.jpgここに1月24日までダンボールハウスに住まう仲間の生活があった。同日以降、市‐公園事務所・競技場は「スタジアムの座席の工事」と称してバリケードをはり、ロープで囲った。園内の野宿の仲間が追い出された厳戒態勢の大阪国体の時ですら撤去されず、夜には仲間たちのささやかな休息の場となった長居スタジアムのゲート階段付近は全面排除された。「ワールドカップの後も(野宿者に)戻ってきてほしくない」という市側の強い意志のもとで…連続シンポのビラ。

 

今年も水仙が茶枯れし、沈丁花が咲き香りはじめる季節を迎えた…

一雨毎に、そして暦の上での、春は近付いている。 その雨は路傍にも、公園にも、河原にも、等しく凍てつく水玉を落としたはずだが、路傍や公園や河原には依然として「冬」が強まる気配だ。 野宿の仲間たちは暦を越えたところに、季節を越えたところに追いやられながらも、助け合いながら、それを自らの力で跳ね除けるべく、ささやかな生きる場を獲得してきた。 昨年来、その野宿の仲間たちに「自立」するよう急かしたて「支援」するとする法案を提出しようとしている動きがある。 当事者の突き上げをもとに始まった動きではないそれは、「自立」させられ、「支援」される主体を無視し、「いう事を聞かなければ法的に処分することになる」と恫喝を加える根拠を提供する。 公権力は、立派にささやかな家(居住空間)を建て、アルミ缶やその他リサイクルの生業などで生活を成り立たせているテント小屋で生活する仲間たちを「公共空間の不法占有」という名目のみならず、治安上「管理から外れる者=局外者」として「自立」させて、「社会復帰するよう支援」しようとしている。 非定住・移動型の仲間については「またおるわ」と打ち捨てたままであるにもかかわらず。 公権力がいうところの「自立」とは、「家庭を持ち、子供を持ち、家を持ち、それを維持しうる金を稼ぎ、税を払い、大人しく管理される事」である故に、その基準から少しでも外れていれば「更正しなければならない対象=”自立”しなければならない対象」となる。 つまり「自立」とは「更正すること」なのだ。 またこの場合、公権力がいうところの「支援」は「やらせる」という性格のものであり、「やらせてやったのに駄目だったからにはお前に一切の責任がある」として切り捨て打ち捨てる回路を用意するものとなる。 公権力のいう「自立支援」とは、「更正させてやるから覚悟しろ、レールから外れたらお前の責任だ」という性格のものだ。 …チョワンツー(荘子)ではないが「南海の王、混沌に、本人が持たないと思われる7つの穴をうがってやったところ、死んでしまった」という話しを地でいく話しが今以上にゴロゴロ転がって行く時代が来る事になる一歩をこの「野宿生活者自立支援法案」はつくる事になる。 そんな法案はご免だという声を発信していこうということで、野宿の仲間はもちろん、野宿の仲間と現場で共に試行錯誤を重ね、公権力の理不尽な排除と対峙してきた支援者、支援活動に関わる市民グループが3.2−3.3「連続シンポジウム 失業と野宿を考える現場からの叫び」と題するシンポジウムを昨秋に計画し、開催する事になった。

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 長居会場(100名以上)、浪速会場(150名以上)共に盛況で、両日共に新聞やTVでも取り上げられた。 1日目の長居会場では、長居公園でのシェルター開所から1年の間に何があったかということで、公園から居宅保護になったAさん、2002年1月に長居スタジアム階段付近から追い出された元ダンボールハウス住人のBさん、2001年5月に襲撃に遭ったCさんなどからの現場報告、そして1月9日より活動開始した「長居公園なんでも相談センター(毎水曜開設)」からも報告があった。 また、大阪市大・中村氏によるドイツのホームレスの人たちを取り巻く事情の報告や、長居公園聞きとりの会からのシェルター入所者のその後の報告があった。 2日目の浪速会場では、花園公園で炊き出しなどの活動を行う炊き出しの会からの報告、西成公園現地で常駐する高齢者特就組合準備会からの報告のあと、パネルディスカッションが行われ、シンポジウムアピールが満場の拍手をもって賛同された。 両日共に報告などの合間に、排除などの光景をつずった寸劇が行われ、会場からは熱演に拍手がわくなどした。

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