姫路の駐車場ひき逃げ殺人 男女5人を逮捕
2003/06/30 神戸新聞


 姫路市内のレストラン駐車場で2001年12月、大阪府柏原市の会社員伊藤裕一さん=当時(26)=が、婚約者のバッグを盗んだ男の車を止めようとしてひかれ、死亡した事件で、兵庫県警捜査一課と姫路署は29日、事情聴取していた男女5人を強盗殺人などの疑いで逮捕、送検した。

 逮捕されたのは、強盗殺人の疑いで大阪府八尾市福万寺町南4、無職武田晴信容疑者(31)。車上荒らしをした窃盗の疑いで姫路市船丘町、無職福井友美(25)▽同市広畑区西蒲田、無職中西ルミ(32)両容疑者。犯行車両を処分した証拠隠滅の疑いで同、無職福井五生(59)▽同、無職森川茂美(72)両容疑者。

 森川容疑者以外の4人は親類で、昨年3月まで同市広畑区内のアパートに同居していたという。

 調べに対し、主犯格の武田容疑者は「一切知らない」と否認。しかし、証拠隠滅容疑の福井、森川容疑者は、犯行に使われた白いワゴン車について武田容疑者本人から「人をひいたので処分してほしい、と依頼を受けた」などと供述しているという。

 また窃盗容疑者の1人が、武田容疑者らと共謀して同駐車場でバッグを奪ったことを認める供述をしていることが判明。さらに同時期に付近で約20件の車上荒らしが起きていることなどから、同課などは窃盗容疑などの調べを進め、強盗殺人の裏付けにもつなげていく方針。

 逮捕前の事情聴取で、窃盗容疑の2人は犯行当日、現場で武田容疑者が運転する車に同乗していたと証言しているが、強盗殺人容疑については「車が人をひいたという認識はなかった」「眠っていて知らない」などと話しているという。

■ 地域(西播)面  事件から1年半同居 姫路・ひき逃げ殺人容疑者ら

 男女5人が逮捕された姫路市のひき逃げ殺人事件。うち4人の容疑者は同市広畑区のアパートで共同生活を送り、外部との接触はほとんどなかったという。事件から1年半の間、捜査の手を逃れるように容疑者らが潜んでいた事実に、周辺住民は戸惑いを隠せない様子だった。

 アパートは2階建て構造で4室。事件発生からしばらくこの1室に、主犯格の武田晴信容疑者(31)、窃盗容疑の中西ルミ(32)容疑者、証拠隠滅容疑の福井五生容疑者(59)、森川茂美(72)容疑者が同居していたという。

 武田容疑者と中西容疑者はいとこ同士で、中西容疑者の父親が福井容疑者、その知人が森川容疑者という複雑な関係。周辺には職業や家族関係などを知る人はほとんどなく、近所の人は「地域から孤立していた」と話している。

 ひき逃げした車を運転したとみられる武田容疑者は、事件から3カ月後の2002年3月に大阪府八尾市のマンションに転居。ここでは姫路当時とは様相を違え、同じマンションに住む60代の女性は「顔を合わせると、丁寧にあいさつをしてくれた。愛想のよい、腰の低い人だった」と信じられない様子だった。

 一方、犯行現場となった姫路市内のレストランの店員は「犯人が捕まって本当によかった」と話していた。


【とんび岩のコメント】

 「親類関係」の4人と。「同居」の4人がこんがらがってよくわからない。武田容疑者が八尾市に転居するまで同居は4人だったが、逮捕時は3人ということか? 福井友美容疑者は「親類」だが「同居」はしていなかったのか?


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