ちょうちん群舞 龍野で「さいれん坊主」
2005/08/17 神戸新聞


 坊主頭のような形のちょうちんの灯が夜空に群舞する火祭り「さいれん坊主」が15日夜、龍野市揖西町中垣内の恩徳寺で行われた。

 祭りの起源は、室町期の嘉吉の乱で将軍を暗殺し、幕府軍に討たれた播磨守護・赤松満祐一族を弔うため、地域の12カ村が雨ごいと称し隠れ供養したのが始まりとされる。現在は、中垣内地区だけの行事となり、14日には井関神社でも行われた。市無形文化財に指定されている。

 さいれん坊主は竹ざおの先を割って作ったちょうちんで、祭礼坊主がなまり、火祭りの名称になったという。

 午後7時すぎ、幼児から高齢者まで約300人が集合。子どもが打ち鳴らすかねと太鼓の音に合わせ、長さも形もさまざまなさいれん坊主約100本を「エイヤー、エイヤー」と上下に揺らし、境内を何度も回った。

 暗闇の中を動く様子は、死者の霊魂が舞い戻ったかのような幻想的な雰囲気を漂わせ、訪れた人たちを堪能させた。(豊田瑞樹)


【とんび岩のコメント】

 5年前から「一度見ておきたい」と思っているのだが、今年もまた、「しまった、忘れていた!」。

 その昔、天皇家が南朝と北朝に分裂して争うようになった一因は、赤松円心が足利尊氏に「天皇なんて、それらしいのを探してきて、もうひとり作ればいいんだよ」と「入れ知恵」したことにあるといわれている。そのため明治以降の皇国教育は、赤松一族を、天皇をないがしろにする「逆賊」として歴史から抹殺した。しかし近年は、円心を初めとする赤松氏を再評価する動きが活発になっている。その流れの中で、「さいれん坊主」の存続を願う。


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