「ど根性大根」プロジェクト続く 相生市
2006/09/21 朝日新聞


 ど根性大根「大ちゃん」で全国的に知名度を上げた相生市が、大ちゃんの「復活」に合わせ、新たなまちづくりを模索している。6月に結成した活性化プロジェクトチームが様々な事業展開を検討しているほか、大ちゃんグッズの新製品の発売・開発も進む。たくましく生きる大ちゃんの姿を幼児の教育に生かす取り組みも広がっている。  (茂山憲史)

 市のプロジェクトチームは、ど根性大根の「育ての親」の富山恵二・市まちづくり推進課長をリーダーに、松本茂樹・みなと銀行相生支店長、杉本清一・道の駅「あいおい白龍(ペー・ロン)城」駅長、米田良一・相生商工会議所長、兼田勲雄・相生市農協経済課長、大ちゃんを絵本にした市職員の宮崎あゆみさん、志茂邦彦・市広報係長の7人で発足した。来年3月までを任期に、大ちゃんによるまちづくりのアイデアをまとめる。

 これまで4回の検討会で出た計画では、テーマを「安心、安全、元気な野菜」「食育と地産地消」「元気な強い子どもたちの育成」の3本柱にした。ど根性大根の栽培を中心に、大根の加工品や名物料理の開発、家族が楽しめる体験農園の開設、親子料理教室や市民参加の子どもミュージカルの開催のほか、東京農大OBの指導を受けて「大根踊り応援団」を結成することなど、夢を膨らませている。

 「大ちゃんグッズ」では、これまでにもクッキーやサブレ、あんぱん、バッジなどが開発されているが、あいおい白龍城では、30日開幕の兵庫国体を前に、16日から携帯電話用ストラップを売り出した。入試シーズンに向けて合格祈願の「大ちゃん下敷き」なども開発中だ。

 市立幼稚園の教諭6人は、命の大切さや人の優しさを伝えようと、宮崎さんが手がけた絵本「がんばれ大ちゃん」をもとに紙芝居を製作した。市内の幼稚園で順次、上演しており、園児からは「折られてかわいそう」「大ちゃん、がんばれー」と声が上がる。

 谷口芳紀市長は「たかが大根、されど大根。農協も栽培農地を確保してくれた。大ちゃん人気を一過性で終わらせないで、まちづくりに生かせれば、市民の自信にもなる」と話している。

 「子孫」14株成長中

 枯れかかった「大ちゃん」から採取した11個の芽は、宝塚市内の医農薬研究支援会社で培養、株分けされている。このうち、ポットに植えられて今年6月に相生市へ戻った2株は、急な環境の変化で間もなく枯れてしまった。現在は14株が同社で順調に育てられており、うち2株は鉢植えになって根が直径1aほどに成長した。

 25日には、この2株を姫路市内の種苗会社に託し、交配用に準備している大根との間で、大ちゃんの遺伝子を受け継ぐ種を採取するため、交配作業に入る予定だ。


【とんび岩のコメント】

 テーマのひとつに「安心、安全、元気な野菜」を掲げているのだから、当然「無農薬栽培」をするのだろう。ダイコンは、アブラムシ(アリマキ)やダイコンハムシなどの害虫が付きやすいのでの、無農薬での栽培は結構大変。名案があるのなら教えて、農協さん。

 当サイトの「花便り」にも、ダイコンのページがあります。 → ダイコン(大根)


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