ノロウイルス流行で出荷激減 カキ風評被害
2006/12/20 神戸新聞


 ノロウイルス流行の影響で需要が急落し、カキの出荷が伸び悩んでいる。兵庫県はカキ出荷量全国4位で、赤穂や相生など西播磨が中心だが、漁業関係者は「今年はカキが原因とされる例は聞いたことがない。出荷最盛期だけに頭が痛い」と困惑している。

 ノロウイルス感染が大きく報道された12月以降、贈答品や小売店の発注が激減。相生漁協では出荷量が例年の2〜4割のマイナス、赤穂市漁協の直売所でも売り上げが5割近く減ったという。相生市内のスーパーでも、売り上げは前年同時期の約7割と不振で、関係者は「カキ以外に力を入れるしかない」と嘆く。

 一方、カキ生産量全国一の広島県でも、生食用カキの出荷を当面自粛する方針を決めた。

 生産者や水産加工業者らは「加熱調理すれば全く問題なく、消費者に理解してもらうしかない」としている。

 赤穂、相生の産地直撃 業者ら「死活問題」

 「今年は質量ともに申し分ないできなのに…。これでは死活問題」。全国屈指のカキ生産地の一つ、赤穂や相生では、ノロウイルス流行の余波で出荷量が大幅減少。漁業関係者らが悲鳴を上げている。1月ごろまでは出荷のピークだけに、影響は深刻だ。

 赤穂市坂越の加工場。出荷の最盛期、例年なら午前7時から午後4時半まで作業に追われ、活気付く工場も午前中で作業が終わることも。働く女性は「例年は年内休みなしだけど、明日は休み。今後のめども分からない」と不安げだ。

 赤穂市漁協の前田一実組合長は「私自身もカキを生産しているが、自主検査の実施など安全管理には十分気を付けている。それなのに生産調整で1週間のうち3日間は休まざるを得ない。このままでは死活問題になる」と頭を抱える。

 ノロウイルスはカキなどの二枚貝に蓄積することはあるが、蓄積しても加熱調理すれば問題はない。漁業関係者らは「少なくとも今年はカキが原因だと断定された例は聞いたことはない」と思わぬ“ぬれぎぬ”に困惑を隠さない。

 兵庫産カキの大半を扱う仲買業者「マルト水産」(本社・広島県福山市)相生工場の花田恭孝・品質管理室長も「この2年は西播磨産からノロウイルスは検出されていない」と主張する。

 西播磨の漁協関係者でつくる兵庫県カキ生産協議会は今月に入り、対策会議を2度開いたが、有効な打開策は見つからない状況。風評被害を防ぎ、安全性をどうアピールしていくか、対応に苦慮している。  (山本哲志、中西幸大)


【とんび岩のコメント】

 どこかのテレビ番組が無責任なことを言ったのかな?。


『新聞(相生市)』に戻る