相生でバイオディーゼル事業 食用油回収し燃料に
2009/02/11 神戸新聞


 輸入の化石燃料ではなく、エネルギーの「地産地消」を目指し、相生市で使用済みの食用油をディーゼル燃料に再利用するプロジェクトが動き出した。市内の民間業者を中心に、市も全面的に協力。地元産の菜種油を使用する構想などが評価され、農林水産省から県内初のモデル事業に承認された。

 市や民間業者5団体で協議会を結成。市内の運送業者「西播通運」が国から2千万円の補助金を受け、同社の事業所内に加工場を建設した。ここで、西播磨の飲食業者や福祉施設などから回収した食用油に薬品や水を混ぜ、せっけんや固形燃料、ディーゼルエンジン燃料に加工する。

 固形燃料は地元農家のビニールハウス用の暖房に、ディーゼル燃料はトラクターなど軽油自動車に使用する。加工場では10月から試験操業を始めており、現在は月産5千〜6千gを処理し同社のトラック25台もこの燃料を使用している。

 将来は軽油並みの販売価格で月産1万1千gを目指し、JAあいおいなどから休耕田で栽培した菜種油を購入する構想もある。市も廃油回収の協力やごみ収集車など公用車への利用を検討しており、市の担当者は「市民全体のリサイクル意識が向上し、さらなるごみ減量にもつながるはず」と期待している。      (中西幸大)


【とんび岩のコメント】

 西播通運さん、なかなか面白いことをやるな。たぶん、「排出権取引」時代に向けての布石なのだろう。移動美容室の「かにくらぶ」もたしか同社の経営だった。

 使用済み食用油をどうやって効率よく集めるかがポイントだと思う。不特定多数の善意に期待した方法では、異物や鉱油(自動車の廃油など)が混入する危険性が高い。先行すれば、病院や給食センター、レストランなど、まとまった量の使用済み食用油が出る優良排出源を囲い込むことができる。


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