カキ不漁 出荷5割減 相生市 業者救済へ
2010/02/24 神戸新聞


 兵庫県内屈指のカキ産地、相生市内のカキ業者が今シーズン、近年まれに見る不漁に苦しんでいる。出荷量は例年の半分以下に低迷。収穫期を1カ月ほど残し、2月半ばで営業を終えた業者も。昨年8月の県西、北部豪雨の影響を指摘する声も上がっているが、原因ははっきりせず、関係者はため息を漏らす。市は業者への緊急支援金を2010年度予算案に盛り込んだ。

 兵庫県は広島、宮城、岡山県に次いで全国4位のカキの生産地で、その中心が相生市。波が穏やかで揖保、千種川から養分が流れ込む沖合は、成育の好条件がそろう。

 同市内の業者は例年、相生湾内の養殖イカダを8月ごろから沖合に出すが、昨年9月に調べたところ、全体の2〜4割のカキが死んでいた。残った貝も成長が遅く、特に高値が付く年内の出荷量が落ち込んだという。相生漁協や水産業者によると、8月半ばから湾内外に濁った水が大量に流れ込み、一時的に貝の成長が止まった跡がうかがえるという。県水産技術センターは「水害の影響の可能性はあるが、断定できない」とし、県も災害認定はしていない。

 相生漁協の坂田強組合長は「年明けから質は良くなったが、出荷量や額は例年の4〜5割で、水害の二次被害としか考えられない」と話す。運転資金に苦しむ業者が多い中、相生市は23日発表の当初予算案に、市内の業者が融資を受ける際、利子補給する案を盛り込んだ。一方、近隣の被害を聞き、イカダを沖に出す時期や出荷作業を遅らせた赤穂市漁協では、例年並みの出荷量を見込んでいるという。    (中西幸大)


【とんび岩のコメント】

 何か唐突。昨夏の豪雨のとき「カキ養殖にも被害」なんて記事あったかな。「かきまつり」や「まんぷく祭」の報道でも、「今年は不漁」とは書いてなかったと思うけれど…。見落としかな。

 高値の付く年内出荷を狙って、イカダを沖合に出す時期を赤穂市漁協などより早くしていたことが裏目に出た、ということではないのか。

 社会主義化の傾向が一段と強まるニッポンなのだろう。

 朝日新聞の記事は下の通り。 

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 昨夏カキ大量死被害 相生市が養殖業者支援(朝日新聞 2010/02/24)

 相生市は、昨夏に養殖カキが大量死する被害に遭った市内の養殖業者に対し、操業資金の利子補給をすることにし、2010年度一般会計予算に50万円を計上した。

 同市は、カキの大量死は昨年8月9日の台風9号水害で大量の土砂流が播磨灘に流れ込んだことが原因として、県に災害として認定するよう陳情していた。

 しかし県は、相生湾が災害地域に指定されておらず、カキ大量死と豪雨の因果関係ははっきりしないとして救済策はとらなかった。 

 谷口芳紀市長は「漁業関係者の話でも、豪雨が原因としか考えられない。大事な特産品なので、市で支援することにした」と話している。


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