旧姫路モノレール 開かずの大将軍駅公開 ビル解体前に
2016/08/01   朝日新聞

 廃止された旧姫路市営モノレールの大将軍駅(姫路市高尾町)が8月13、14両日、48年ぶりに一般公開される。大将軍駅の入る駅ビル「高尾ビル」が老朽化し、今秋から取り壊されるのを前に、「記憶にとどめてほしい」と、市が見学会の開催を決めた。

 モノレールは1966年5月17日、姫路から手柄山駅(姫路市西延末)まで1・6キロの区間で営業を開始したが、経営難で8年ほどで休止になった。その中間に大将軍駅があった。駅の乗降客が少なく、2年足らずの68年1月末で営業を終えた。高尾ビルは残っていたが、駅は48年間一般公開はされておらず、「開かずの駅」とも呼ばれていた。

 今秋から解体が始まるため市は8月13、14日に公開することを決定。見学会では、ホームが残る4階で、改札や駅名表示、レールを見ることができるという。

 見学会は13、14両日の午前11時、午後1時、同2時、同3時の計4回。
定員は各回50人(抽選)。見学料100円。

 申し込みは、手柄山交流ステーションのホームページ(http://www.city.himeji.lg.jp/s80/koryustation/_37409.html)、ファクス(079・299・2522)などで、代表者の氏名、郵便番号、住所、第3希望までの希望日時、当日連絡可能な電話番号、連絡の取りやすいメールアドレス、参加者全員の名前(最大4人)を伝える。締め切りは8月5日必着。問い合わせは、手柄山交流ステーション「大将軍駅見学会」係(079・299・2500)へ。



【とんび岩のコメント】

 
姫路モノメールには二十代のころに2、3度乗った。「大将軍駅」で乗降したことはなかったが。

 あれからもう50年。あの大きな、壁のように見えた「高尾ビル」も取り壊されるんだなあ。


【追記】2016/08/03
         さようなら「大将軍駅」(神戸新聞2016/08/03)

 昭和40年代、東京に次ぐ全国2番目のモノレールとして開業し、わずか8年で運行を終えた旧姫路市営モノレールの駅舎ビル「高尾ビル」(同市高尾町)が、今月中に解体が始まる。住宅や店舗が入居するビル内を軌道が通る珍しい構造で、産業遺産として人気を集めたが、耐震基準を満たさなくなった。姫路市は惜しむ鉄道ファンらの要望を受け、13、14の両日、48年ぶりに公開する。(三島大一郎)

 同ビルは1966(昭和41)年、モノレールの開業に合わせて建設された。10階建ての3、4階部分に、唯一の中間駅「大将軍(だいしょうぐん)」があった。下層は飲食店など、5階以上は日本住宅公団(現UR都市機構)の賃貸住宅だった。

 モノレールはバスや鉄道に比べ運賃が割高で、距離も短いため利用が低迷。同駅は68年1月末に2年足らずで閉鎖され、モノレールも74年4月に営業休止に追い込まれた。

 同ビルはモノレール廃止後も1、2階のテナントが営業を続けていたが、老朽化に伴い2010年3月末に最後の店舗が閉鎖。耐震補強も検討されたが、市とURが12年末に解体を決めた。賃貸住宅は昨年5月に全ての入居者が退去した。

 市によると、解体決定後、全国の鉄道ファンから「駅舎を公開してほしい」と要望が殺到。ビル内に仮設照明を置くなどすれば公開できると判断した。

 ホームには改札や駅名表示板が当時のまま残っている。市街地に向けて延びる軌道も一部残り、「昭和の姫路」の面影を感じることができる。

 車両は、終点だった手柄山の駅舎跡にある展示室に保存されている。今も軌道や橋脚跡が点在し、市が劣化の目立つ箇所から順次、撤去を進めている。

 公開は両日とも4回実施。各回45分間、定員各50人(応募者多数の場合は抽選)。100円。5日までに申し込む。手柄山交流ステーションTEL079・299・2500

【姫路市営モノレール】1966(昭和41)年に開催された「姫路大博覧会」に合わせ開業。姫路駅から手柄山駅までの約1.6キロを約5分で結んだ。当時最新鋭のアルミ合金製の車体で、青と白色のデザインが市民らに親しまれた。1日最大4万人を運んだとされ、市街地の交通渋滞を解決する手段として期待されたが、74年に運休、79年に廃止された。


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