相生から客船、熊本地震被災地へ 防衛省初運用 
2016/05/05 神戸新聞 

 防衛省のチャーター客船で相生市の相生港を母港とする「はくおう」(1万7345トン)が、熊本県八代市の八代港に停泊し、熊本地震で避難生活を送る人たちが一時的に休養できる「ホテルシップ」として活用されている。相次ぐ震災関連死を防ぐため、同省が初めて運用。連日、被災地各地から約300人が交代で訪れ、1泊2日の宿泊で疲れを癒やしている。

 「とにかく船上は余震の心配がないのがうれしい。久々にゆっくり眠れそう」。同県益城町(ましきまち)の男性会社員(41)は乗船し、ほっとした表情を見せた。自宅が半壊、家族4人と庭でテント生活を送っているという。

 熊本地震では車中泊などで体調を崩したり、持病を悪化させたりする関連死の疑いが計17人に上る。同省と国土交通省によると、はくおうでは被災者に個室での宿泊や入浴、食事を無料で提供し、栄養指導を実施。卓球などの運動もできる。事前申込制で、陸上自衛隊がバスで送迎する。

 同船は、フェリー会社などでつくる特別目的会社「高速マリン・トランスポート」(東京)が所有し、防衛省が有事の際に輸送などに使う事業契約を3月に締結。地震後の4月20日に神戸港から救援に当たる陸自隊員らを乗せ、八代港に着岸後、同23日から被災者の受け入れを始めた。

 被災者向けのホテルシップは、阪神・淡路大震災で民間客船3隻が開放されたのが原点。兵庫県医師会などは医療対応を備えた客船の活用が関連死対策に有効だと提唱し、国で導入を検討する動きもある。(安藤文暁)



【とんび岩のコメント】


 「相生港を母港」としているのなら、八代港に向かって出港する前、水や食料などは相生で積み込んだはず。(燃料は他所で入れると、以前事情通に聞いたような気がする。)

 任務が終わって帰港すると、船内で発生したごみや廃棄物の処分は相生市が引き受けることになるだろう。

 双方とも、費用は当然防衛省負担だろう。
 



『新聞(相生市)』に戻る