赤穂市出身の小国選手がプロボクシング世界王座奪取 
2017/01/01 神戸新聞 

 赤穂市初の世界チャンピオンが誕生した。京都市で31日夜にあった国際ボクシング連盟(IBF)スーパーバンタム級タイトルマッチ。赤穂市出身のプロボクサー小国以載(ゆきのり)選手(28)がチャンピオンを破り、世界王座を勝ち取った。ベルトを巻いた新王者の姿に、地元から駆け付けた応援団約100人は抱き合い、喜びをかみしめた。

 小国選手にとって初の世界タイトル戦。入場曲が流れる中、スポットライトを浴びてリングに上がると、地鳴りのような大歓声が湧いた。

 ゴングが鳴ると果敢に攻め込み、3ラウンドには王者からダウンを奪った。声援のボルテージは最高潮に達し、「いけー。今や」と大声が飛び交った。

 最終ラウンドまでもつれ込み、判定へ。「ニューチャンピオンの誕生です」とコールがあった瞬間、会場は歓喜に包まれた。

 小国選手の母佐栄子さん(63)は涙を浮かべながら、「ほんまによく頑張ってくてた」と息子の勇姿をたたえた。

 父誉幟範(よしのり)さん(67)も「相手は強いチャンピオン。厳しいと思っていたけど、よくやってくれた。これで最高の新年を迎えられる」と笑顔を見せていた。           (西竹唯太焉j

小国 判定で王座奪取 重圧に打ち勝ち快挙

 誰がこんな展開を予想しただろうか。22勝22KOで無敗の王者を追い回したのは、小国の方だった。番狂わせに沸き立つ会場の中心で、28歳は会心の笑みを浮かべた。

 試合前からパワー、スピードとも相手が上と自覚し、初めて眠れぬほどの重圧を感じながら活路を探してきた。前半は防御を固め、機を見てボディーブローを打ち込んでスタミナに不安があるとみられる王者の体力を削る作戦だった。

 3回。相手の左フックを頭を振ってかわし、回り込みながら左ボディーアッパー。王者は苦悶(くもん)の表情で崩れ落ちた。

 左ボディーとともに効果的だったのが、予備動作の少ない右ストレート。赤穂市立赤穂中3年でボクシングを始めた時、赤穂ボクシング協会の故西川良一トレーナーから仕込まれた武器だ。神戸のジムからプロデビュー後も再三、指導を仰いだ。13年に東洋太平洋王座から陥落し、上京を決めた直後にもミットを持ってくれた。「以載、これで世界にいくんやぞ」。その数日後に急死した恩師の言葉も胸に、はい上がった。

 「しんどかったー。(ベルトは)めっちゃ重たいです」。喜びをかみ締めた。   (氷見将人)


【評】 小国は3回に左ボディーでダウンを奪い、流れをつかんだ。その後も反撃に出ようとするグスマンに対し、カウンターを効果的に合わせる。手数が少ないラウンドもあったが、中盤から終盤は試合を支配した。

 11回も左ボディーで相手をひざまずかせたが、オーブローの判定。ただ、小国の優勢は明らかで、ジャッジ3人とも3点差をつける快勝だった。



【とんび岩のコメント】


 このところ赤穂出身者が、競馬や陸上競技など、「スポーツ」の分野で活躍する記事が目立つなと思っていたら、ついに世界チャンピオンまで現れた!。

 それに比べると、「政治、経済」の分野はパッとせん。旧態依然か、むしろ衰退しつつあるような気がする。関係者の世代(年代)が違うからかな?。

  



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