釣れたぜ アリゲーターガー たつの・揖保川 
2017/05/12 神戸新聞 

 昨夏以降、巨大肉食魚「アリゲーターガー」の目撃が相次ぐ兵庫県たつの市の揖保川下流域で今月2日、体長約1bのガーが釣り上げられていたことが分かった。同県姫路市内の釣り愛好家の男性(32)が、ウナギ保護区の下流で捕獲。大規模な駆除作戦を実施してきた地元漁協は、ひとまず胸をなで下ろしている。

 男性によると、体長1b9aで、重さ9.6`。2日午後10時ごろに釣った。ガーの習性を調べ、タチウオ用のワイヤとチヌ用の針を使い、餌はサンマの切り身だったという。「強烈な引きで、釣り上げるのに10分以上かかった」と振り返った。

 捕獲された場所は、揖保川漁協(同県宍粟市)が水産庁の補助で設定するウナギ保護区の下流。揖保川はアユ釣りの全国有数の名所でもあり、ガーの生息が確認された昨年6月以降、6度にわたり捕獲を試みてきた。

 同漁協は近く、冷凍したガーを姫路市立水族館に送り、胃の内容物で何を食べていたかなどを調べてもらう。複数の個体がいたとの情報もあり、今後も捕獲作戦を継続する方針。

 南山金光組合長(63)は「来春からガーの飼育は届け出が必要になるが、放流は絶対にやめてほしい」と訴えている。       

(山崎 竜)

 体長1b釣り上げ興奮
漁協 「複数目撃、安心できない」

 揖保川下流域(兵庫県たつの市)のウナギ保護区で、地元漁協が捕獲作戦を続けていた巨大外来魚「アリゲーターガー」がついに釣り上げられた。アリゲーター(ワニ)の名の通り、鋭い歯を持つどう猛な肉食魚。漁協はひとまず胸をなで下ろしつつ、「複数個体の目撃情報もある。まだ安心できない」と“終結宣言”には慎重姿勢だ。(木村信行)

 釣り上げたのは姫路市白国の男性会社員(32)。釣り歴25年。休日にブラックバスなどをよく釣りに行くという。

 きっかけは、揖保川漁協(宍粟市)とガーのバトルを取り上げた今月1日の本紙夕刊だった。「地元漁協が困っているなら」とインターネットで生態を調べ、翌2日夜、揖保川支流の中川へ。釣り禁止区域も調べ、ウナギ保護区の外でサンマの切り身を付けた仕掛けを投げた。

 約40分後、小さな当たり。しばらく待ち、一気に釣りざおを立てた。長いあごを振って激しく抵抗するガー。格闘の末、10分ほどで護岸に引き寄せ、最後は川へ入って抱き上げた。

 「まさか本当に釣れるとは。僕が一番驚いています」と興奮気味に話した。

                   ◆

 同漁協が保管しているガーは近く、姫路市立水族館が解剖する予定だ。胃の内容物にアユやウナギが含まれていないかを調べる。

 漁協が昨年11月、水中に電気を流す捕獲作戦をした際、ガーが餌にしそうな20センチ前後の魚は全く取れず、漁業被害が危ぐされた。

 同水族館の三木徹課長補佐は「肉食魚は消化が早いが、2日以内に食べたものなら分かる可能性がある」と話す。

 同水族館では18年にわたりガーを飼育してきたが、いまだに雌雄の見分け方や繁殖方法が分からず、生態は不明な点が多いという。「生態系を壊す外来生物について考える機会にしてほしい」としている。

(木村信行)



【とんび岩のコメント】


 5月12日の朝日新聞(「青鉛筆」欄)に、名古屋城外堀で目撃されたガーの全身写真が掲載されていた。
 その写真に添えられた記事によると、昨夏も目撃されたが、秋から姿が見えなかった。
2匹いるとの情報がある一方、「夜中にこっそり釣られたのでは」との憶測もあった
という。

 今回揖保川でガーを釣り上げた会社員は、インターネットで調べて、迷ばず夜釣りに行っようだ。釣りマニアの間では「ガーは夜釣りで」という情報が共有されているのではないか?。

  



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