消えたササユリの群生 盗掘か イノシシか 
2017/12/06 神戸新聞 

 兵庫県姫路市家島町の家島本島で、15年にわたる住民グループの保護活動により、花を咲かせるようになったササユリの群生が今秋、根こそぎ姿を消した。イノシシなどによる獣害か、それとも盗まれたのか。手掛かりはなく、謎が深まっている。長年、手塩にかけて100株以上に増やしてきた住民らの落胆は大きい。(小林良多)

 「ここにあった1本は私の肩ぐらいまであって、花を6輪咲かせた。それは堂々たるものでした」

 「家島のささゆりを守り育てる会」の筒井導男(みちお)会長(78)は、島内の山あいに案内してくれた。斜面に広がる2500平方bの自生地には、栽培履歴を書いた看板だけが残り、ササユリの姿はない。

 10月末、筒井さんは自生地が掘り返され、ササユリが球根ごとなくなっているのを見つけた。今春、115株が花を咲かせていたが、その8割近くが被害に遭ったとみられる。同会メンバーが現地を訪れたのは6月末が最後だった。

 掘った穴や周辺の草木は荒らされておらず、メンバーらは転売目的の盗掘被害を疑った。自生地は普段、誰でも立ち入れる。1株ずつ目印を付けており、花のない季節も判別できる状態だったという。

 ただ、家島では近年、海を渡ったとみられるイノシシが出没しており、獣害の可能性も捨てきれない。ササユリの獣害は全国で発生しており、切り花や球根を出荷している和歌山県日高川町では、公園に植えた約2千株の3〜5割が掘り返され、イノシシの可能性があるという。

 被害を受けて同会は岐路に立たされている。旧家島町の町花を復活するため2002年に発足したが、メンバーは高齢化した。ササユリは球根から育てる場合、花が咲くまでに最低でも7年ほどかかる。種からの栽培はさらに難しく、10年近い歳月を要する。

 「夏に脚の手術を受けたので見に来ることができなかった。それが心残りで…。どれだけの球根が地中に残っているか、春に分かる。希望はなくさずにはいたい」と筒井さん。寂しくなった斜面を見つめた。



【とんび岩のコメント】


 私が相生市内に持っている里山(雑木林)にもササユリがいくらか自生している。隣接している竹薮のタケノコを狙ってイノシシが頻繁にやってくるが、ササユリが被害に遭ったような形跡は今まで見たことがない。

 イノシシが掘った場合は、かなり大きな穴が残るはず。もし、埋め戻すような処理がしてあれば、それは人間の仕業だろう。記事にある、「掘った穴や周辺の草木は荒らされておらず」とはどのような状態だったのだろう。

 私の里山(前述)は私有地なので、一般の人が立ち入る可能性は小さい。仮に入り込んでも、まだらに通常の笹が生えているので、ササユリに気が付くことは、花の季節(6月)以外はまず考えられない。
自分用のさりげないマーキングはしている。
  



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