峰相山に手作りの遊歩道(姫路)
2000/12/09 神戸新聞


 姫路市北西部に広がる峰相山の歴史と自然を生かし、登山愛好家や地元の人たちが、まちおこしに取り組んでいる。播磨有数の歴史を持つ「鶏足寺」跡や稲作文化の波及にゆかりがあると伝えられる岩など、古代播磨のロマンをたどる遊歩道を手づくりで整備を進める。その一部が完成し、10日に初めての登山会を開く。(小山 優)

 峰相山は、同市石倉、伊勢、打越にまたがり、標高は約260メートル。山中には一抱えほどもある石が多数点在し、1578年、秀吉の中国征伐の際に焼き払われた「鶏足寺」跡とみられている。

 同寺については本格的な調査が行われておらず、建立時期や経緯などは不明な点が多い。中世の地誌「峰相記」では、仏教伝来の直後にあたる581年に建立され、770年ごろには大寺院を形成、僧坊は300を超えた。平安時代の僧で、踊念仏の開祖「空也」など高僧が訪れて写経を行った―などの記述がある。また、山頂に水をたたえた大岩があり、ひでりにも水が枯れることがなかった。紀元前、この岩から4本の稲が芽生えた。朝廷の命でこの種を広く耕作するようになり、稲作の普及につながったという趣旨のくだりもある。地元で「亀岩」と呼ばれている岩が、これにあたるのではないかとみられている。

 こうした歴史を広くPRしようと、姫路のNPO法人「コムサロン21」のメンバーで、登山愛好家の前田昭司さん(51)が知人らに声をかけ、11月から手作業で遊歩道づくりを開始。時間をみつけては、人が通れるよう草を刈り、危険な場所にはロープを張るなど整備、初心者でも登ることができるようなコースになっている。地元の人たちも賛同し、作業を手伝い、道案内なども協力してきた。

 披露登山会は10日午前10時から。仕上がったコースをたどり、亀岩まで40分程度かけて登る。亀岩からは、播磨がほぼ一望でき、天気がよければ明石海峡大橋まで見渡せるという。コムサロン21TEL0792・24・8803。

(掲載日: 20001209 )


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