戻る

刑法 定義集3/4

参考文献 大谷各論新版 前田各論第2版 大塚各論改訂増補版


第1編 個人的法益に関する罪

第1章 生命・身体に対する罪

〔殺人の罪〕

「人」(202) 自殺の意味を理解し、自由な意思決定の能力を有する者 大谷18
「教唆して」自殺させる 自殺の決意を有しない者に自殺の決意を与え,自殺を行わせること

「幇助して」自殺させる 自殺の決意を有する者の自殺行為を殺害行為以外の方法で援助して,自殺を容易にさせること。

嘱託 被殺者がその殺害を依頼すること 大谷21

承諾 被殺者がその殺害の申し込みに同意すること 大谷21

嘱託・承諾の要件 (1)被殺者自身によってなされること、(2)普通の事理弁識能力を有する者の自由かつ真意に出たこと、(3)「承諾」は黙示的でもよいが,「嘱託」は明示的になされること、(4)殺害行為を開始したときに,嘱託・承諾が存在すること


〔傷害の罪〕

傷害 人の生理的機能を害すること、並びに身体の外形に重大な変更を加えること 大谷25

暴行 不法な有形力の行為

(最広義)人に対すると物に対するとを問わず不法な有形力の行使のすべて(内乱、騒乱、多衆不解散罪)

(広義)人に対する直接・間接の不法な有形力の行為(公務執行妨害、強要罪等)

(狭義)人の身体に対する直接・間接の不法な有形力の行使(暴行罪)

(最狭義)人の反抗を抑圧するに足りる程度の人に対する不法な有形力の行使(強盗、事後強盗、強姦、強制わいせつ)

暴行罪の保護法益 人の身体の安全 大谷40

「暴行」 傷害の未遂といえない物理力の行使といえども、それが直接人の身体に加えられれば暴行、逆に、身体に直接加えられなくても、傷害の結果発生の具体的危険を生じさせる行為であれば暴行 大谷40

〔過失傷害の罪〕

業務 人が社会生活上の地位に基づき反復継続して行う行為であり、かつ他人の生命・身体に危害を加えるおそれがあるもの 大谷54

重過失 具体的状況下において通常人として結果を容易に予見できたのにこれを怠り、あるいは結果を回避することが容易であったのにこれを怠ったというような注意義務の著しい懈怠をいう 大谷56


〔堕胎の罪〕

保護法益 一次的に胎児の生命・身体の安全、二次的に母体の生命・身体の安全(具体的危険犯) 大谷57

堕胎 自然の分娩期に先立って人為的に胎児を母胎から分離・排出する行為(判例)大谷60


〔遺棄の罪〕

保護法益 生命・身体の安全(抽象的危険犯−一定の危険の発生が必要)

遺棄 場所的隔離を伴うことにより、要扶助者に生命の危険を生ぜじめる行為 前田74

移置 安全な場所(または危険な場所)から危険な場所へ移すこと(作為) 前田74

置き去り 危険な場所に放置すること(不作為) 前田74

不保護 場所的隔離を伴わないで生存に必要な保護をしないこと 前田74

保護責任者 要扶助者の生命の安全を保護すべき法律上の義務を負う者 大谷71


第2章 自由・私生活の平穏に対する罪

〔逮捕・監禁の罪〕

保護法益 人の身体活動の自由(自由については、可能的な自由か現実的な自由かで争いあり)大谷77

「人」 意思に基づく身体の活動能力を有する者(全く有しない嬰児・意識喪失状態の者は含まない)大谷77

逮捕 人の身体を直接的に拘束してその身体活動の自由を奪うこと 大谷78

監禁 人の身体を間接的(場所的)に拘束してその身体活動の自由を奪うこと 大谷79


〔脅迫の罪〕

保護法益 個人の意思決定の自由(脅迫・強要)および身体活動の自由(強要)大谷82

脅迫 害悪の告知 大谷83

(広義) 単に害悪を告知すること(公務執行妨害)

(狭義) 相手方(その親族)を畏怖させることができる程度の害悪の告知(脅迫・強要)

(最狭義) 相手方の反抗を抑圧する程度の害悪の告知(強盗、強制わいせつ、強姦)

強要 脅迫・暴行を手段として人に義務のない行為をさせ、または行うべき権利を妨害すること 大谷89

義務のないことを行わせ 行為者において相手方に当該行為を行わせる権利・権限がなく、従って、被害者にそれに従う義務がないのにこれを強制すること

権利の行使を妨害 公法上・私法上の権利行使を妨害すること


〔略取・誘拐の罪〕

保護法益 被拐取者の自由および被拐取者が要保護状態にあるときは親権者等の監護権(通説)大谷92

拐取 他人をその生活環境から不法に離脱させ、自己または第三者の実力的支配下に移す行為 大谷93

略取 暴行・脅迫を手段として、被拐取者または監護者の意思に反して行う場合

誘拐 欺く行為(欺罔)・誘惑を手段とする場合

欺く行為 虚偽の事実をもって相手方を錯誤に陥れること

誘惑 欺く行為の程度にいたらないが、甘言を用い相手方を動かし、その判断の適正を誤らせること

営利の目的 拐取行為によって自ら財産上の利益を得、または第三者に得させる目的

わいせつの目的 姦淫その他の性的行為をする目的

結婚の目的 行為者または第三者と結婚させる目的

安否を憂慮する者 被拐取者との密接な人間関係があるため、被拐取者の安全について親身になって憂慮するのが社会通念上当然と見られる特別な関係にある者(判例)

解放減軽 身代金目的の拐取罪等を犯した者が、公訴が提起される前に略取され又は誘拐された者を安全な場所に解放したときは、その刑を減軽する(228ノ2)


〔性的自由に対する罪〕

保護法益 個人の性的自由・感情 大谷109

わいせつな行為 いたずらに性欲を興奮または刺激させ、かつ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する行為 大谷110

暴行・脅迫 被害者の反抗を著しく困難ならしめる程度のもの(通説) 大谷112

姦淫 暴行・脅迫を手段として、又は、13歳未満の女子の同意に基づき、男性器を女性器に挿入すること 大谷114

和姦 相手方の同意に基づいて行う性交 大谷114

心神喪失 精神又は意識の障害によって性的行為につき正常な判断ができない状態にあること 大谷114

抗拒不能 心神喪失以外の理由で物理的・心理的に抵抗できないか、又は抵抗するのが著しく困難な状況にあること 大谷115

「心神を喪失させ」 暴行・脅迫以外の手段を用いて心神喪失の状態を作り出すこと(催眠術の施用、多量に飲酒させて泥酔状態に陥れる場合) 大谷116

「抗拒不能にさせ」 暴行・脅迫以外の手段を用いて抗拒不能の状態を作り出すこと(医師が治療に乗じてする場合) 大谷116


〔住居を侵す罪〕

保護法益 家父長の居住権(旧住居権説)。事実上の住居の平穏(平穏説)。住居に誰を立ち入らせ誰の滞留を許すかを決める自由−住居等の一定の場所を管理支配する権利(新住居権説)大谷124

住居 人の起臥寝食に使用される場所(通説)。日常生活に使用するため人が占拠する場所(大谷・大塚)大谷125

囲繞地(いぎょうち) 垣根、塀、門のような建物の周囲を囲む土地の境界を画する設備が施され、建物の付属地として建物利用に供されることが明示されている土地(最判昭51.3.4)大谷126

看守 人が事実上管理支配すること 大谷127

邸宅 住居用に作られたた建造物とこれに付属する囲繞地 大谷127

建造物 一般に、屋根を有し支柱によって支えられた土地の定着物で、人が出入りすることのできる構造のもの

艦船 人が侵入することができる構造の軍艦および船舶

侵入 居住者、看守者の意思または推定的意思に反して立ち入る行為(新住居権説)。平穏を害する態様での立入り(平穏説)大谷129

包括的同意 居住者・看守者の意思が明示されない場合。管理権者があらかじめ立入り拒否の意思を積極的に明示していない場合であっても、該建造物の性質、使用目的、管理状況、管理権者の態度、立入り目的などからみて、現に行われた立入り行為を管理権者が容認していないと合理的に判断されるとき(一般的・包括的な同意の範囲を超える場合)には侵入といえる 大谷130

不退去 要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかったこと 大谷133


〔業務に対する罪〕

保護法益 人の社会的活動(行動)の自由 大谷135・大塚149

業務 社会生活上の地位に基づいて反復・継続して従事する事務(仕事)大谷136

公務振り分け基準 強制力を行使する権力的な公務は業務に含まれない(最判昭62.3.12)大谷138

妨害 妨害の結果を発生させるおそれのある行為をすれば足りる−業務を妨害する虞のある状態を生じさせること(具体的危険犯−判例・大塚・団藤・前田)。業務の運営が実際に害されるという結果の発生が必要(侵害犯−平野・大谷)大谷139、前田156、大塚155

虚偽の風説の流布 虚偽の事項を内容とする噂を、不特定又は多数の者に知れわたるような態様において伝達すること 大谷139

虚偽 客観的事実に反すること

風説 噂・評判

流布 不特定又は多数の者に伝播させること

偽計を用い 人を欺き・誘惑し、または他人の無知、錯誤を利用すること 大谷139

威力を用い 人の意思を制圧するに足りる勢力を示すこと 大谷140

偽計と威力の区別 行為の結果として人の意思を制圧するものであるときは威力(目に見えない形の場合は偽計、目に見える形の場合は威力、前田156)大谷141


〔秘密を侵す罪〕

保護法益 個人の秘密 大谷146

信書 特定の人から特定の人に対して宛てた、意思の伝達を媒介すべき文書 大谷147

 外装を破るか壊さない限り内容が認識できないように、信書と一体となるような態様で信書に施す外包装置のこと 大谷148

開けた 封を破棄して開くこと(抽象的危険犯) 大谷148

秘密 特定の小範囲の者にだけ知られている事実であって、本人が他の者に知られたくないという意思をもっており、さらに他人に知られることが客観的に本人の不利益になると認められるもの 大谷149

漏らす 秘密を知らない他人に当該の事項を知らせる行為(抽象的危険犯) 大谷150


第3章 名誉・信用に対する罪

〔名誉に対する罪〕

保護法益 人の名誉

内部的名誉 客観的に存在している人の価値

外部的名誉 人に対して社会が与える評価

名誉感情 本人が持っている自己に対する価値意識、感情

公然 不特定または多数の者が直接に認識できる状態 大谷157

伝播性の理論 転々と伝わる可能性があれば特定の生数人に対して摘示しても公然だと考える見解 大谷157、前田135

事実を摘示 人の社会的評価を害するに足りる具体的事実を公開すること 大谷158

名誉を毀損した 社会的評価を害する虞のある状態を生じさせたこと(抽象的危険犯)

公共の利害に関する事実(事実の公共性) その事実の摘示が公共の利益増進に役立つと認められる事実 大谷161

月刊ペン事件判決 私人の私生活上の行状であっても、そのたずさわる社会的活動の性質及びこれを通じて社会に及ぼす影響力の程度等のいかんによっては、その社会的活動に対する批判ないし評価の一資料として公共の利害に関する事実にあたる

目的専ら公益を図ること(目的の公益性) 主たる動機が公益を図るものであること 大谷163

阻却事由 証明可能な程度の真実性(大塚140)

真実性の誤信 行為者が証明可能な程度の資料・根拠をもって事実を真実と誤信した場合には、責任故意が阻却される 大塚143


〔信用に対する罪〕

保護法益 人の経済的側面における社会的評価 大谷174

信用 経済的信用、すなわち人の支払能力はまたは支払い意思に対する社会的信頼 大谷175

虚偽の風説の流布 虚偽の事項を内容とする噂を、不特定又は多数の者に知れわたるような態様において伝達すること 大谷175

虚偽 客観的事実に反すること

風説 噂・評判

流布 不特定又は多数の者に伝播させること

偽計を用い 人を欺き・誘惑し、または他人の無知、錯誤を利用すること 大谷175

毀損する 人の経済面における社会の信頼を低下させる虞のある状態を作り出すこと(具体的危険犯−少なくとも不特定多数人が認識したこと必要)

第4章 財産に対する罪

〔財産罪総論〕

領得罪 その物の経済的価値を取得する意思すなわち不法領得の意思をもって財産を侵害する犯罪 大谷178

奪取罪 被害者の占有を排除し、客体である財物の占有を取得する犯罪(窃盗・不動産侵奪・強盗・詐欺・恐喝)

盗取罪 奪取罪のうち、被害者の意思に基づかないで占有を取得する罪(窃盗・不動産侵奪・強盗)

交付罪 奪取罪のうち、相手方の意思に基づいて財物の占有を取得する犯罪(詐欺・恐喝)

毀棄罪 財産の効用を滅却・減少させる犯罪

財物 有体物(固体、液体、気体)のみならず物理的に管理可能な無体物も含む(物理的管理可能性説)

法禁物 法令上私人による所有・占有が禁止されているもの 大谷184

不法領得の意思 権利者を排除して他人の物を自己の所有物として、その経済的用法に従い、利用、処分する意思 大谷191
利用処分する意思の具体的内容 物の本性にあった利用の意思(前田)財物から生ずる何らかの効用を享受する意思(大谷193)


〔窃盗の罪〕

保護法益 一応適法な占有すなわち平穏な占有(平穏占有説) 大谷199

占有 財物に対する事実上の支配 大谷200

占有の事実 財物が、占有者の物理的支配力の及ぶ場所内に存在する場合(排他的支配領域内)のほか、社会観念上その財物の支配者を推知しうる一定の状態に置かれている場合(大塚178)社会通念上財物が人の事実上の支配に属している状態(大谷201)

占有の意思 財物を事実上支配する意欲または意思 大谷203

占有補助者 他人の指図に従いその手足となって物を所持することにより、その他人の占有を補助するにすぎないと認められる者

窃取 占有者の意思に反して、財物に対する占有者の占有を排除し、自己または第三者の占有に移すこと 大谷208

既遂時期 財物の性質・形状、財物に対するそれまでの他人の占有状況、さらに窃取行為の態様を考慮して具体的に占有を取得したか判断する(取得説)大谷209

侵奪 占有者の意思に反して、他人の不動産の占有を排除し、その不動産に自己または第三者の占有を設定すること 大谷214


〔強盗の罪〕

強取 暴行脅迫により、相手方の反抗を抑圧し、その意思によらずに財物を自己または第三者の占有に移す行為 大谷227

居直り強盗 窃盗の実行に着手後、家人等に発見されて暴行脅迫に及び、財物を奪取すること 大谷230

処分行為 処分行為は必要でないが、現実に財産上の利益が、行為者又は第三者によって、法律上又は事実上取得されたと見られる事態が生じることが必要。殺害によって事実上債権の追求を受けることがなくなったか、それが著しく困難となったとか、相当長期間にわたって不可能となった場合には財産上の利益を得たといえる 大塚214、大谷234

準強盗罪 事後強盗罪と昏睡強盗罪

窃盗 窃盗の実行に着手した者 大谷236

窃盗の機会 窃盗の現場およびその継続的延長と見られる場所、または犯人を逮捕しうる状況のこと 大谷237
昏睡させて 意識作用に障害を生じさせて、財物に対する支配をなしえない状態に陥れること 大谷239、前田234

傷害 傷害罪におけるものよりも重いものであり、一般に医師の治療を要する程度のもの 大谷241

強盗の機会 死傷の原因行為が性質上強盗に付随して為されるものと通常予想しうる程度に、強盗行為と密接な関連性を有する場合 大谷243


〔詐欺の罪〕

欺罔(欺いて) 財物交付に向けて人を錯誤に陥れる行為 大谷254

騙取(交付) 相手方の錯誤に基づいて財物を交付させること 大谷261

処分行為 財産上の利益を移転させる行為 大谷268

無意識的な処分行為 詐欺行為がなければ相手方が必要な作為をすると認められる事情がある場合においては、被詐欺者が法律上の効果について無意識であっても処分行為を認めてよい(このような場合には、錯誤にもとづいて財産上の利益が行為者側に移転したといえるから)利益移転を生ぜじめる事実について処分意思および処分行為があり、それによって直接に財産上の利益が行為者側に移転する限り処分行為が認められる 大谷269

恐喝 その反抗を抑圧するに至らない程度の脅迫または暴行を加え、財物の交付を要求すること 大塚264

脅迫 人を畏怖させるに足りる害悪の告知 大谷283

交付 畏怖した状態で財物占有を移転する行為 大谷286

権利交付と恐喝 権利の行使という正当な目的があり、権利の範囲内であって、その手段が社会的相当性の範囲内にあると認められるときには違法性が阻却される 大谷289


〔横領の罪〕

保護法益 物に対する所有権 大谷291 

横領 自己の占有する他人の物を不法に領得すること、すなわち不法領得の意思を実現する全ての行為(領得行為説) 大谷303

不法領得の意思 物の占有という委託の趣旨に背いて所有者でなければできない処分をする意思 前田299

占有 物に対して事実上または法律上支配力を有する状態 大谷293

他人の物 行為者以外の第三者の所有に属する物 大谷295

業務者 委託を受けて他人の物を占有・保管する事務を反復又は継続して行う者 大谷311

遺失物 占有者の意思によらないでその占有を離れ、いまだ何人の占有にも属していない物 大谷316

漂流物 遺失物が水中にある場合

その他占有を離れた物 遺失物法12条にいう「誤って占有したる物件」 大谷317


〔背任の罪〕

「他人のためその事務を処理する者」 他人の事務をその本人のために行う者 大谷321

背任行為 任務に背く(信任関係に違背する)行為 大谷323

図利目的 自己もしくは第三者の利益を図る目的

加害目的 委託者に財産上の損害を加える目的

財産上の損害 経済的見地において本人の財産状態を評価し、被告人の行為によって、本人の財産の価値が減少したとき(積極的損害)又は増加すべかりし価値が増加しなかったとき(消極的損害) 大谷327


〔盗品等に関する罪〕

保護法益 民法上の物権的請求権のみならず事実上の返還請求権 大谷334

贓物(盗品等) 財産罪にあたる行為によって領得された財物であって、被害者が法律上または事実上その追求権を行使できるもの 大谷335

収受(無償で譲り受け) 盗品等を無償で自己の物として取得すること 大谷338

運搬 委託を受けて盗品等の所在を移転すること 大谷339

寄贈(保管) 委託を受けて盗品等を保管すること 大谷340

故買(有償で譲り受け) 盗品等を売買・交換・債務の弁済などの名義で対価を払って取得すること

牙保(有償処分あっせん) 盗品等の有償的な法律上の処分行為を媒介または周旋すること 大谷341


〔毀棄・隠匿の罪〕

保護法益 個人の財産としての物ないし物の効用 大谷345

公務所の用に供する文書 現に公務所において使用せられ、又は使用の目的で保管されている文書 大谷346

毀棄 文書の効用を害するいっさいの行為 大谷347

権利義務に関する他人の文書 権利義務の存否・得喪・変更などを証明するための他人が所有している文書 大谷348

他人の建造物 他人の所有する家屋その他これに類似する建造物、すなわち屋外を有し障壁または柱材により支えられている状態のもので、土地に定着し、人がその内部に出入りできるもの 大谷350

損壊 物理的に毀損すること、または、その他の方法によって建造物・艦船の全部または一部の使用価値(効用)を滅却しあるいは減損すること 大谷351

傷害 動物を殺傷すること、または動物としての効用を失わせる行為 大谷353

信書 特定人から特定人に宛てた意思を伝達するための文書 大谷355

陰匿 信書の発見を妨げる行為 大谷355