朝日新聞11月29日朝刊より 野党よ−党首に聞く−  聞き手・早野透(本社コラムニスト) ――離党者が相次ぎ社民党は厳しい状況です。 「深刻に受け止めている。田島陽子さんと大渕絹子さんの理由は同じではないけれど、 結局、社民党に魅力がないと判断した事は確か。 社民党の未来像がつかめないと。 でも2人には、魅力ある党にするために努力してもらたかった」 ――田島さんは昨年の参院選比例区で担いだ人。腹が立ちませんか。 「それは尋常ではない。 社民党を支持するという票もあわせての当選だったのに、党への帰属意識があまりなかったのね。 党を離れるなら議員辞職すべきだと言いました」 ――2人の離党は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の拉致問題で社民党が   批判されている事と関係があるのでしょう。 「社会党時代から朝鮮労働党と党間交流をしてきた。 北東アジアの非核地帯構想や朝鮮半島の平和的統一をめざして、野党外交の『小さな窓』を開けてきた。 だって冷戦後にも北朝鮮との間に国交がない方が異常な状況でしょう」 「私も団長として2回訪朝した。 1回は87年、2回目は90年に朝鮮労働党の創建45周年祝賀式典に自民党の党代表と招待を受けて」 ――反省はありますか。 「私たちは体制の違いを越えて北東アジアの平和を主張し続け、共同声明も出したことがある。 だが、北朝鮮の見解を無批判に受け入れていた部分がなかったとはいえない。 反省します。率直に間違いを認めて、今後の教訓としてやっていく」 「マスゲームで一糸乱れぬ演技をするのは異様に感じた。 やっぱり、一党独裁、軍事優先は私たちと政治の基盤が違ってると思った」 ――労働党との間で拉致問題が議論になった事は。 「具体的に取りざたされるようになったのは90年代の半ば以降でしょ。 その頃には、社会党、社民党の訪朝団派遣がなく、 渡辺美智雄さん、森喜朗さん、村山富市さんの超党派代表団がありました。 そこでこの問題を出してますが、向こうの答えは、特に色をなして『そういう事実はない』と」 ――なぜ社民党がけしからんといわれるんでしょう。 「北朝鮮と交渉を重ねて、国交正常化を実現しようという方針を好ましいと 思わない立場から作った政治状況と感じます。 今は北朝鮮に行くことが悪い、北朝鮮の方を見るだけで悪いといわんばかり。 そういう世論づくりは、尋常とは思えないですね」 ――雑誌「諸君」で、有本嘉代子さんが「力になってくれなかった」と批判しています。 「私が社会党の委員長だった時期に、西宮の事務所に尋ねていただいたとの事です。 私は全国あちこち飛び回っていたので、地元の秘書がご相談に応じたようだが、私が知ったのは、 6月に有本さんが雑誌で書かれたのを読んでからです」 「2ヶ月ほど前のテレビ朝日で、私の事務所が当時、有本さんが持ってこられた 手紙のコピーを受け取って朝鮮総連に通報したと報道した。そうした事実は一切ありません。 厳重に抗議して、最近ようやく訂正に応じました。よく調べないで報道するのは言論の暴力です。 当時、直接私がお聞きしても何ができたかは分かりません。が、努力できることは努力すべきでした。 結果としてつらい思いを与えた事は、本当に申し訳ないと思います」 ――日朝交渉は膠着状態になっています。 「拉致問題に心を痛めて、真相解明と解決を願わない国民はいません。 帰国された5人の方々の意志を最大限尊重しなくてはならないと思います。 現在、政府がとっている方針そのままでいいのかどうか。 首脳会談では、日朝間に存在する懸案を包括的に交渉すると約束している。 拉致に絞って交渉するテーブルを設ける必要があるが、一方で他問題の交渉も必要です。 核開発もゆゆしき問題です」 ――社民党として北朝鮮政策の総括は考えていませんか。 「朝鮮労働党の側から拉致問題と核問題に対して誠実な対応がなされない限りは、 党間交流は凍結です」 ――さて、「市民との絆」をうたって土井社民党がスタートして7年目、それは発展したのですか。 「うまく発展している最中だとは私は言い切れませんが、 社民党の理念としている平和、人権、福祉の実現は市民との共同作業です」 ――女性は。 「男女共同参画が当たり前。女性に限らず、差別のある世の中は危ない世の中です。 憲法を暮らしに生かす、政治に生かすことを意識し、 そういう活動をする人たちとしっかり結べる政党にしようと『市民の絆』としたんです」 ――社民党のけちの付きはじめは辻元清美さんの事件からだと思うが。 「彼女の未熟さや間違いがあったとはいえ、本当に有能な人ですから残念だ。 彼女は再起を期すために自重してますけど、今後を見守ってやりたい。 自民党の場合と違って辻元さんは議員は辞めたけど党は辞めませんでした。 彼女の気構えをしっかり受け止めて、党はへこたれずに頑張って行かなきゃならないと思います」 「社民党が危機的状況と言われているが、それは政治が危機なんですよ。 有事法制や住基ネットや剣法改悪という、戦後一番の民主主義と平和の危機です。 社民党の果たす役割はますます大切になっています」 ――民主党の現状がどうも。 「他党について批判がましいことは言いたくないけれど、 第一党が元気でないと、野党全体が元気になれません」 ――市民派の限界は感じませんか。 「市民の立場から当たり前のことを通用させるふうにしないといけないなと思う。 例えば自治体の首長選挙で社民党が与党と相乗りしてるところがかなりある。 それでは市民と共にある党とか、市民との絆を強化したいということが、 みなさんに理解してもらえないですよね」 ――次の選挙で選挙協力は。 「いつも時間が足りないということで不調に終わってきた。 総選挙になると、やっぱり各政党が競い合うことになる。 だから協力関係といっても、日頃が大切。 大枠において一致した基盤の上で個別の課題について 政策調整会議を設けて準備することが必要です」 ――日本はどうなっていくと。 「戦前の二の舞を繰り返してはならないと思いますね。 平然と、もう戦争だという人まで出てくる偏狭なナショナリズムは怖い。 力ずくやっていい、というような政治を許してはいけないのです」 やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その14 @マス板より http://corn.2ch.net/test/read.cgi/mass/1037072311/441-446 書き起こし人は◆.eL4TXanzkさん。さんくすこ。