巧妙な詐欺の手口!

     こんな話ご用心孫装い
      「事故の示談金を」 
   富士で今月6件 被害100万超す

「おばあちゃん、ワタシよ!」――。高齢者のいる家に電話をかけて孫だと勘違いさせ、交通事故を口実に金を口座に振り込ませる手口の詐欺事件が、富士市などで相次いでいる。富士署によると、五月に入ってすでに六件の届け出があり、このうち三件で計百五万円がだまし取られていた。

 こうした手口の詐欺事件は近年、各地で起きているが、富士市の場合は、三十歳前後とみられる女が、涙声で電話をかけてくることが多い。

 女は、「交通事故にあって、示談金を払わないと帰してもらえない。今、消費者金融にいる。すぐに口座にお金を振り込んで」と泣きつき、「お母さんには言わないで」と口止め。銀行口座と携帯電話の番号を伝え、振り込んだらすぐに連絡するよう要求してくる。

 電話は、銀行が閉まる直前の午後二時過ぎにかかってくるため、被害に遭った高齢者は家族に相談する余裕もなく、急いで銀行に振り込んでしまったという。

 三十歳前後の男の声で電話がかけられてくるケースも一部あったが、告げる携帯電話の番号が共通していることなどから、富士署は同一の犯行グループとみて捜査している。携帯電話や銀行口座の名義からは、犯人を特定できていないという。

 富士署は、「交通事故の示談は急ぐことではない。電話があっても一人で判断せず、必ず家族や警察に相談してほしい」と警戒を呼びかけている。

「アダルト情報料払え」藤枝など ニセの請求相次ぐ

「利用した覚えのないアダルト電話情報サービスの料金支払いを書面で催促された」。こんな相談が先週、県中部で相次いだ。実際に払った例はなかったが、県は「身に覚えのない人は払わないで」と注意を呼びかけている。

 県のまとめによると、九か所の県行政センターの窓口には二十一―二十三日、計五十四件の相談が寄せられた。請求書が送られてきたのは藤枝市など志太榛原地区が中心で、請求額は約一万円―二万円。

 書面は、「あなた名義の電話回線から使用されたアダルト情報サービス」について、サービス提供者の代わりに回収するなどの内容。到着の翌日から銀行の営業日三日以内を支払期限とし、入金しないと、「最終的にご自宅まで訪問させていただく」としている。

 請求書には、回収代行担当者の携帯電話番号が記載されているものもあったが、県は「かけて自分の電話番号を知られると、情報が別のルートに流されることもあるので、無視してほしい」としている。

内職にも落とし穴 沼津署摘発の事件

 郵便物のあて名書きの内職にもご注意を――。

 沼津署が二十六日摘発した特定商取引法違反事件で、業者が勧誘していた内職は、新しい客を誘うためのダイレクトメール(DM)のあて名書きだったことがその後の調べでわかった。

 事件では、沼津市の情報販売会社「ディエム」の経営者が、クーリングオフを求めた主婦らに虚偽の説明をした疑いで逮捕された。同社から送られてくる内職セットの中身は、封筒二十通と切手、個人名簿と説明書。内職の手間賃は一通あたり二十円だが、あて名を書いたDMによって客が増えると、一人当たり八千円が得られる仕組みだったという。

 また、業者は「商品を開封したので解約に応じられない」と、事実に反する説明をしていたとされるが、実際は内職セットを開封しないと、契約内容がわからないようになっていた。